
落合陽一さんの最先端の思想を学ぶことのできるNewsPicksプレミア限定動画である「WEEKLY OCHIAI」はご存知でしょうか。
この人気コーナーであるスペシャルなゲストを迎えてのアップデートミーティングについて一部まとめと僕の感想をご紹介いたします。
今回扱うのは、2018/6/6に生放映されている「NewsPicksをアップデートせよ!」についてとなります。
何かコンテンツやサービスを創っている人は必見の内容です。ガチプロが見る視点を学ぶだけでもマジで勉強になります。
もしこれを読んで興味を持たれた方は、是非動画でご覧いただければと思います。
目次
NewsPicksをアップデートせよ! オンラインならではのライブ議論!
ゲスト:箕輪厚介(「NewsPicksBook」編集者)

NewsPicksは「経済を、もっとおもしろく。」を標語に掲げるソーシャル経済メディアとして、2018年6月現在で、会員ユーザー数は約300万人、月額1,500円の有料会員ユーザー数は約64,000人という、飛ぶ鳥を落とす勢いで拡大している超人気サービスとなります。
そんなNewsPicksをCCOである佐々木紀彦さんと「NewsPicksBook」編集者の箕輪厚介さん、そして落合陽一さんと一緒にどうすればアップデートできるかを議論します。
議論の内容から僕に刺さった言葉などを以下の4つに分けてまとめます。
4つのテーマ
- ダイバーシティ問題について
- 表示アルゴリズムを改善せよ
- 新たな戦略はないか
- 若者が熱狂するのに必要なこと
それでは順にどうぞ!
1.ダイバーシティ問題について
偏りがあるからエッジが効く
(佐々木)NewsPicksの1つの課題として男女の偏りがある。比率としては男性86%と女性が圧倒的に少ない。
これは薄々感じていましたが、もう圧倒的に男性ユーザーが多いです。
意識高い系をターゲットとした経済メディアなので、これはある意味仕方がないことですが、佐々木さんはCCOの立場としては「同じ人間に偏っていては先がないのでどうにかしたい」と感じているそうです。
(箕輪)アベレージ効きすぎるとエッジが効かなくなる問題もある。男子校だからエッジが効いている。
この問題に対して、箕輪さんは逆にこの環境だからこそ尖った情報を発信できる場となっていると指摘します。
異性をあまり意識しないことはデメリットもあるけど、メリットもあるというこの意見は一理あります。
確かに、このノリの方が男性は突拍子のないような意見を出しやすいです。
語りたいおじさん
(落合)変な母集団だからいい。NewsPicksの1つの象徴として、「語りたいおじさん」が多い。
落合さんも偏った集団に対してはアリとのこと。
ここで出てきた「語りたいおじさん」については本編では爆笑間違いなしの議論がなされています(笑)
(落合)殿堂入りさせればいいんじゃね??墓場っていう意味だけど。
(箕輪)あいつらって無料ユーザーだよね??
マジで面白いので、ぜひ動画で確認してくださいね。
箕輪さんはお酒をのんでいるせい?もあってか炎上必至の発言が多発していましたw
2.表示アルゴリズムを改善せよ
いいねの重みづけ
(落合)プロがプロにつけたいいね、プロが一般ユーザーにつけたのいいねはとても面白いコメント。
プロがプロの意見に同調した意見や、一般ユーザーなんだけどたくさんのプロの人がいいねをつけたコメントが面白い兆候にあるそうです。
現在のいいねがたくさんついたコメントが上位に表示されるアルゴリズムだと、このような本当に希少性が高い意見が埋もれてしまうことを懸念しています。
先行者メリット問題
(箕輪)早起きした語りたいおじさんの先行者メリットが大きすぎる。
多数決の原理により、早くコメントした人のコメントが上位に表示されることにより、いいねされやすくなるという先行者メリットについての指摘。
ガチでいいねを狙うユーザーにしかわからない内容ですが、非常に参考になるご意見です。これはその他サービスでも同じような懸念はあると思います。
世代別に見たい
(石山アンジュ)様々な年代の意見も参考になるが、同世代の意見が最も気になる。
これはわかる!結局は自分と同じ世代の人間がこの記事にどう感じるかを知りたいんですよね。
経験豊富のおじさんの立派な意見も大変参考になりますが、僕と同世代はどう思ってどう意見しているのかが僕の最たる需要なんだと思います。
石山さんはお若いのにいつもいい視点で捉えて意見をしてくれます。隠れた名脇役者!
3.新たな戦略はないか
ファミリー層をターゲッティング
(落合)奥様層を掴むには子育てコンテンツをやればいい。子育てを備える層にも刺さる。
子育てコンテンツはいいアイデア。ターゲットにしたい若いビジネスマンも興味あるし、女性層にもウケる。そして何より語りたいおじさんの経験を活かせることができる(笑)
ファッションを取り上げる
(落合)ダイバーシティをあげたいなら、ファッションをやるべき。
女性層にもわかりやすく、かつ興味のあるファッションはいいかもしれません。経済誌だけどかっこいい・カワイイという価値観を持った記事も新しいですし。
そしてこのファッションの議論からどんどん白熱した内容になってきました。
若者が熱狂するのに必要なこと
番組終盤は箕輪さんの「若者の熱狂」についての熱弁が心に刺さったので書かせてください。
若者が欲しいのはロックアイテム
(箕輪)ニューズピックスブックがカルト的人気があるのは、本を読まない層である若者向けの本だと宣言しているから。
本が売れないと言われているこの時代で、箕輪さんが編集している本は出すたびにベストセラーとなっています。
それはなぜか?
それはニューズピックスブックは横並びの出版社がライバルではなく、ワンオクや昔でいうブルーハーツと言ったCDと同じロックアイテムであるからだと箕輪さんは言い放ちます。
箕輪さんが言いたいのは、素晴らしい文章を書けば売れるのではなく、今の若者の心を動かすのはただ「かっこいい」ということです。
落合陽一の本が売れる理由
(箕輪)落合さんの象徴とは、「閉塞感を打破する」と感じられるところにある。
落合さんが人気の理由も「かっこいい」にあります。今の若者はインターネットの副産物として多くのことを知り尽くしていて、それが閉塞感に繋がっています。
そんな時、「テクノロジーとアートで世界を変える!!」という落合さんが登場しました。話を聞いてみると何を言っているかほとんど理解できない高度なことを発言しています。
しかし、テクノロジーとアートは嘘をつきません。今の若者が見る落合さんは間違いなく本物で、まさに本当に世界を変えてくれるかもと思わせてくれる存在なのです。
(箕輪)ファッションでしか世の中は変わらない。
箕輪さんのこの名言は全てのメディアに通ずることだと思います。人が素直にかっこいいと感じるものは、結局はファッションであり、それが大きな力を持っています。
お二人の結論
箕輪妻×落合妻 地獄対談
ガチで最前線で働く旦那の妻は何を考えているか?今まで口を封じさせられていた側の女性意見を噴出させれば面白い。
これは見てみたい。二人のことをどう語るのか、これは女性目線でも興味があるでしょう。
NewsPicks Caffe(カフェ)
奥さんが行きたくなるようなところに作る。おしゃれで子供を連れて行けること。ライフスタイルを提供するメディアになればいい。
NewsPicksが掲げている「経済を、もっとおもしろく。」とつながる、「ワークアズライフの時代なんだから、ライフスタイルを変えること自体が経済メディアの役割」という答えにたどり着きました。このメンツの議論の濃密さはヤバすぎです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
僕は「落合さん+箕輪さん+佐々木さん」の議論だったら、いつまでも聞いてられると思うほど面白かったです。
そして、オンラインで様々な人が意見を出し合うことによって多角的な視点で進められるこのような形は新しい価値を生み出すのに適していると感じました。
これまでも画期的でしたが、これからのNewsPicksのアップデートも大いに楽しみです!
もし興味あれば是非NewsPicksのプレミアム登録して観てみてください。登録すれば過去の動画も参照できますよ!