先日、DMMからのMBO(マネジメント・バイアウト)をして話題になった「CASH」や「Travel Now」といった革新的サービスを手掛けている光本勇介さん。スピード感を重要視した行動だと僕も思っていましたが、早くも新サービスをリリースしてきました!
その名も、『CASH Mall(キャッシュモール)』!!
こちらの概要とビジネスモデルについてわかりやすく解説します。
目次
CASH Mall(キャッシュモール)という新しいサービス

サービス概要
現在稼働中の「CASH」ではスマホだけで即買取というある意味でインターネット質屋のようなサービスを展開しています。
そこで買取をしたアイテムをオークションで販売するのがこのサービスとなります。
サービスの主な仕組みはこのとおり。
CASH Mallの特徴
- 売られるアイテムはCASHで買取したアイテム
- オークション形式のオンラインマーケット
- 事業者はアカウント登録をするだけで使える
- 登録料・手数料・配送料が無料(2018年11月現在)
- まずは企業向け、後から個人向けを用意
最初は個人向けではなく、リユース企業の仕入れを対象としてます。
使う側の企業からしたら、始めだけかもしれませんが、登録料・手数料・配送料が無料とはおどろき。最高です。
独特なオークションの仕組み
気になるのはそのオークションとは他のサービスと何が違うかです。
現在(11/20)のところ情報を集めたところこんな感じです。
オークションの仕組み
- 登録事業者には前日に「競り」にかけられるリストを確認できる
- 常時300点のアイテムを揃える
- オークションは毎日0時~翌23時まで開催
- 全てのアイテムが100円から販売スタート
毎日決まった期間でのみ、しかもスタート100円からとこれは新しい!
1日周期でアイテムが更新されるので、こういったリユース商品の常である需要の変化にも素早く対応できる点が素晴らしい仕組みです。また、前日に販売予定するリストが公開されるのでリユース企業としては特定分野のねらいも定めやすいのも気が利いています。
斬新なビジネスモデルを紐解く

エコシステムの生成
CASHはおよそ1年半くらい稼働していて、当初は買取が多すぎてサービスが停止するほどの人気ぶりでした。現在でも1日1000万円の上限をかけていますが、多くの商品の買取を続けています。
僕は当初から「これどうさばくんだろう?」と思っておりましたが、これをさらに売るサービスも想定していたのですね。
今回のサービス展開で、「ユーザーが不要になったアイテムを簡単に買取」をしてさらに、「買取アイテムを需要のある市場に安く提供する」という二時流通のエコシステムが成立するわけです。
今まで不要になっていたけど、売ること自体がめんどうで売れなかった物が、二時流通に流れるとなると、今後さらにこの市場は大きくなっていくはずです。
ユーザーの使い勝手重視
「CASH」と「CASH Mall」は他の競合サービスである「ヤフオク」や「メルカリ」とはどう違うのでしょう?
当時メルカリの後追いでLINEの「LINEモール」が参入した際は、なんと手数料を0円に設定したにも関わらず(メルカリは10%)全くユーザーを奪えずに終了してしまいました。これは当時とても衝撃的でした。もう、メルカリに追いつくサービスは出てこないのか、、とさえ思いました。
そこで光本さんが目を付けたのは、「そもそもC2C(個人同士の売買)でのやり取りがめんどくさい人も多いのではないか?」という発想です。そこでCASHが誕生しました。そして今回リリースされたサービスでも、買う方も個人から買うのではなく、あくまでCASHから買う仕組みとなっています。
そうです。既存サービスの市場を狙うのではなく、そこに近いのだけどまだ二時流通に足を踏み入れられない層をうまく取り込んだのです。
さらにマネタイズの観点からみても、「簡単に売れるなら」というユーザーは他サービスと比較して割安になってもCASHで売ってくれます。安く仕入れることができれば、CASH Mallでも安く売ることができます。利ザヤを取っても十分ビジネスとして成立するというわけです。
そしてこれはユーザー側からしてみると、個人間のやり取りをする必要がないのでUX(ユーザー体験)は他サービスより上と感じるはずです。
まとめ
どうでしたか?
「正直、CASHって話題になってたけど何がすごいのかよくわからない」って思っていた方はご理解いただけたでしょうか。
ワクワクするようなサービスを連発する光本さんですが、今後の動向も超注目です。
とりあえず早くこのCASH Mallが個人向けにリリースされることを願ってます。せどり屋さんには必須サービスになるんじゃないかな??
それでは、また。