
最近になって、趣味というワードがある種のバズワードになってると感じてます。。
よく言われている理由としてはこのような要因があると思う。
- 全ての技術がコモディティ化(平たく)されて、仕事にかかる時間が減ってる
- 医療の発達でより長寿になり、暇な時間が増えている
- スマホの普及でSNSがインフラとなり、趣味も多様化してきている
ここからさらにAIの進化により、この流れは益々強まるでしょう。今後のテクノロジーなどを考えるうえで、人が費やす時間が伸びる趣味は重要なピースになると思ってます。
ということで、今回はこの「趣味」という分野でどんなビジネスが展開されているか、この先展開されるのか、をまとめてみました。
目次
趣味で上手くいくビジネスとは
タピオカの流行は誰でもわかるレベルですが、他にもサウナとか一人キャンプとかの趣味が流行しています。
最近SNSやテレビでもよく耳にしますよね?これって日本にいれば誰でもすぐに始められるし、1人でもできちゃうところがよりマスに刺さったのでしょう。
この2つの分野で有名なサービスがあります。
アプリなどに詳しい人は聞いたことがあると思います。特にYAMAPは登山者であればもう必須のアプリとなっているようで、かなり有名です。
僕も使っていますが、このあたりのサービスが上手くいっている理由はいくつかあると思うので挙げていきます。
1.活動記録を残せるメリット
スマホがない時代は、趣味の活動記録をするというのはあまりしてこなかったかもしれません。
それはスマホがなかったからであって、簡単に決して消えないのであれば誰しもが使いたいはず。それを今のアプリは実現してます。
食べログなんてその典型で、無限にお店があり、いつ訪れてどうだったか、これを記録していくだけで楽しいのは当然。食事は死ぬまで続くし、住む地域によって個別化できるのもいいですよね。
それと同時にサウナや登山も活動記録がとれると、モチベーションが沸きます。
サウナイキタイでは、サウナ→水風呂→外気を何セットやったかなど、そこのサウナは何度か(水風呂も!)などサウナ好き以外ではマジでどうでもいい情報です(笑)
しかし、本人にとっては今月はここに行ってこんな感じだった。というのを記録していくのは活動意欲に直結するはず。
2.スマホじゃないと取れない記録
さらにYAMAPはもっとすごい。スマホで受信するGPS情報などを使って、何キロ歩いて、高低差がどのくらいだったかを記録できます。
さらに地図上でそれをすぐにマッピングできる。さらに風景の写真もリンクできるので、アルバム代わりにもなる。
スマホであれば、ジャイロなども活用できるのでカロリー消費などもやろうと思えばできちゃいます。これもモチベーションに繋がるはずですよね。
3.みんなでデータベースをつくる
サービスとしてみんなの活動記録を一元化するとそれ自体が貴重なデータベースになるのも大変なメリットです。
サウナなんて全国各地にあるけど、これまでほとんどデータベース化なんてされてませんでした。(あまりにもマニアすぎましたからね、、)
しかも、サウナや山というのは飲食店とは違って単純にレートなどでは表現できません。サウナーであれば「おれは水温が15度以下じゃないとダメ」という人もいて、それが書いてあるサービスとかって最高ですよね。
ニッチな趣味のデータベース化は絶対に需要がある。
4.いいねされる喜び
基本的には活動記録はサービス内で共有されます。すると、基本見てるのはマニアの人達ですからみな「いいね」をしてくれます。
これは普通のSNSとは違い、なんとも嬉しいもので強いモチベーションに繋がります。活動記録もちゃんとしたことを書きたくもなります。
5.コミュニティが作られやすい
いいねだけでなく、SNSちっくな機能もあります。
YAMAPではお気に入りの人をフォローしたりDMしたりできます。その人がどんなレベルの人でどのくらい登っているか一目でわかります。
さらにおもしろいのが、すれ違い機能というのがあり、これをONにしていればもし山ですれ違った場合にお互いがわかるような仕組みがあります。
このように、人とのつながりを積極的に作れるのもカギですかね。
ニッチ趣味ビジネスはアツい
それでは趣味ビジネスについて、どう取り組むべきか?などこの先の展開を少しだけ考えてみます。
ニッチを攻めるべし
どんな分野をやるか、はもちろんニッチです。
サウナのように全国に施設があるのにまだまだ情報が集まっていないものはうってつけですね。みんなで作り上げていこう、という方向は熱量を帯びます。
ニッチな熱量をインターネットの力で集めて伸ばすイメージです。
スポンサー提携で広げる
ニッチな分野の熱を高めるとはいえ、マスへどうアクセスするかは絶対に避けられない問題です。
その点ではサウナはテレビメディアを上手に使えたと思います。漫画「サ道」のヒットからテレビ東京でドラマ化したことにより、サウナーは大幅に増えたはずです。
サウナイキタイのTwitterアカウントでもこことコラボして利用者を獲得しています。
サ道4話にサウナイキタイがちょこっと写り込んでました🤤
第4話 エレガントな熱波でととのう #サ道
https://t.co/3pPbICFSIK— サウナイキタイ (@sauna_ikitai) August 10, 2019
また、YAMAPでは専用のショップを設けて、オリジナル商品を作っています。CASIOの時計、キャンプ用品、登山アイテムといったブランド提携をしています。
ブランドのファンから繋げるのも大いに有効だと思う。
価値が上がるポイントがもらえる
サウナイキタイではトントゥというポイントがあり、施設登録や投稿をするともらえます。用途としては、他のユーザーにあげたり、それを使って様々な商品が当たる抽選会に参加できます。
こういったポイント制はユーザーのエンゲージメントを強める重要な要素です。
さらに僕が期待しているのはブロックチェーン技術を活用したトークンです。これであればもっと参加者のインセンティブが働きます。
トークンについてはこちらの記事にある地域トークンなどを参照いただければご理解いただけます。
自分がハマっているニッチな趣味が、人気になればなるほど貯めているトークンの価値が上がる仕組みであれば、もっとコミットしたくなるのが人間です。
このあたりの設計は非常に重要になるでしょうね。
まとめ
サウナや登山以外にもニッチな趣味は誰しもが持ってると思う。
サバイバルゲームとかスケボーなど昔からある趣味だってスマホを活用したサービスにすれば大ブレークする可能性は大いにあります。
今回はビジネス観点で見ていますが、趣味は人を幸せにする素晴らしいものです。
趣味サービスがもっと充実して人類全体の幸福アップに繋がればみんなハッピーです。
