【HoloLens2発表】マイクロソフトの本気。ホロレンズの機能進化をご紹介。

こんにちは。ITブロガーのマサタカです。ついに次世代ホロレンズが発表!

2/24に米国で行われたMWC 19にてHoloLens2(以下HL2)が満を持して発表されました!

サティア・ナデラCEOや天才技術者アレックス・キップマン氏からのプレゼンがたまらなく興奮しました。

動画がYouTubeに挙がっていますのでお時間ある方は是非見てみてください。

 

今回は、旧ホロレンズ(以下HL1)との違いなどをざっくりとご紹介します!



ホロレンズは何が進化したのか

視野角が2倍に

HL1で最も課題となっていた視野角が大幅改善されました。

体験した人にはわかるはずですが、とにかくグラフィックが見える幅が狭すぎてそこが一番のネックでした。

およそ2倍という発表ですので、かなり見えやすくなるでしょう。

 

アスペクト比が16:9から3:2になったのもうれしいですね。こちらの方が絶対に見やすいと思う。

HL1とHL2、ついでに競合であるMagicLeapOneとの比較図を作ってみました。
かなり見やすくなっている印象。アスペクト比3:2への変換は正解だったと思います。

 

画素密度が2倍に

HL1の時点でも正直かなり見えやすかったです。

ブラウザ表示した文字も普通に読めてました。

これがさらに画素密度が2倍ということなので、相当キレイな表示ができることが期待できます。

 

アイトラッキング機能

HL1ではポインタを動かすには首を実際に動かすしかありませんでした。

これがアイトラッキングで視点を認識できるようになると、目の動きだけでポインタを動かすことができます

 

これはHL1を使っている人ならどれだけ大きな改善かわかると思います。

クビの動きだけだとどうしても疲れてしまいますので、この機能はUX(ユーザー体験)に大きな進化を与えてくれるはずです。

 

5指レベルのハンドトラッキング

HL1では以下の3つのジェスチャーのみでした。

  1. Bloom(ブルーム)
  2. Air Tap(エアタップ)
  3. Tap and Hold(タップアンドホールド)

指の数で言うと1~2本を認識していたということですが、今回はなんと5指レベルの認識をするそうです。

 

実際にデモではピアノを弾く姿がありました。これはすごすぎる。新しいKinectの深度センサにも使われているそうですが、とんでもない精度です。

僕は職業柄、深度カメラなどをよく取り扱いますが、このレベルのカメラは当然ながら今までありません


その他ホロレンズ2の使い勝手など

カーボン素材で軽量化

※ちなみにこちらの画像の人がアレックス・キップマンです。(イケメン)

HL1と比較して軽量化にも成功しているそうです。

装着感も3倍良くなっているとのこと。装着感が3倍?というのはよくわかりませんが(笑)

とにかく、スタンドアロンで軽いのは正義です。

 

鼻に掛からない構造に

鼻に掛かる構造を変えています。これにより、メガネをつけたままでも装着ができるそうです。

こういった細かな変更は、非常に大切ですよね。

メガネ対応もそうですが、鼻に負担をかけない方が万人に受け入れられますから。

 

ディスプレイ部がサンバイザー仕様に

これも実用性を考慮しての設計です。

実際の現場では、MRで見たい時とそうでない時はどんな現場でもあると思います。この仕様はそんな現実に沿ったものになっています。

UX(ユーザー体験)は大幅に上がるでしょうね。いよいよ本気で普及を考えていることが伺えます。

 

カスタム版にも対応

ホロレンズ機器をヘルメットなどに組み込むなどのカスタムにも対応するそうです。

どのあたりまでカスタムできるかは詳細は不明ですが、これも普及を考えてのことでしょう。

 

虹彩スキャンでWindowsHelloログインに対応

アイトラッキング機能を生かして、虹彩認証にも対応しています。

部外者以外の人では使え無くしたり、使用者によってコンテンツを変えたりとしたことが非常にスムーズにできます。

これは素直に素晴らしいです。


開発サービスにも力を入れている

「Azure Spatial Anchors」

なんとiOSのARKitやAndroidのARCoreをサポートするアプリを開発できるそうです。

つまり、HololensとiPhone・Androidのスマホで同じ空間を共有することができるということです。

多くの人に使われなければ意味がないテクノロジーですので、こういった企業を超えた対応は素晴らしいです。最近のMicrosoftはこのような動きが対応が早い!

「Azure Remote Rendering」

クラウドサービスAzureにてリアルタイムにストリーミング配信できるサービスも発表されています。

これを使えば、例えば、どこか会場への道案内をすることもできるでしょう。時間状況や事故などが発生した場合に、リアルタイムにそのコンテンツを変えることもできる。

すごい世の中になってきました!



まとめ

ホロレンズは多くの世界最先端技術が詰まっています。

また、特許のカタマリと言ってもよいほど画期的な技術が使われています。

もし未だ使ったことがない方がおりましたら、是非まずは体験してほしいです。

 

ホロレンズ2はいよいよMRワールドの普及に向けての動きが多く見られるかと思います。

どんな世界が待っているのか、わくわくさせてくれます。

早く体験してみたい!