
みなさん、ポリテックってご存知ですか?
ポリテックとはPOLITICS(ポリティクス=政治)とTECHNOLOGY(テクノロジー)の言葉を組み合わせた造語になります。あの自民党の小泉進次郎氏が命名したとも言われています。
政治とテクノロジーは今まで気薄な関連だったんですが、ここへ来て若い議員である小泉進次郎氏が本格的に政治にも推し進めるとの表明をし、今注目されつつあります。
そんな中、僕が衝撃を受けたサービスがメディアを騒がせました。それが今回ご紹介する「PoliPoli」というサービスになります。
「正直、政治にものすごく興味があったかというとそんなことはない。ただ政治は世の中に与える影響が多く市場規模も約6兆円と大きい一方で、イノベーションが進んでいない領域。だからこそテクノロジーでもっと良い仕組みを作れる余地も十分にあると思った」
PoliPoli代表取締役社長の伊藤和真氏の言葉です。
この方、1998年生まれとガチの若者です。嬉しいですよね。日本も捨てたもんじゃありません。政治という常識的には無理ゲーと思われていた業界にブロックチェーンというテクノロジーを引っさげて殴り込みをかけてます。いいですねー!最高。
目次
PoliPoliってどんなサービス??
そんなPoliPoliというサービスが解決したいことは以下となります。
解決したい課題

※公式HPの企画書より抜粋
僕らは普段、SNSを利用していろんな人に向けて発信をしています。しかし今までの政治家はネットを用いて健全性を保ちつつ発信できるプラットフォームが今までなかったことから、国会議員の半数以上ネットを活用できていないのだそうです。確かに、SNSを利用している政治家は相対的に少なく感じます。
なので、僕たち市民が普段政治家の情報を得るのは、テレビなどのマスメディアが中心となりますので、「また不倫スキャンダルやってるよ。いったい政治って何をやっているんだろう??」とみなさんは常に思っているのではないのでしょうか?
このようなことから、政治家の考えなどを共有する手段が圧倒的に不足している。と言えるのではないでしょうか?
ではなぜ今までコレといったプラットフォームが出てこなかったのでしょうか?
それは政治という分野がネットという無法地帯ではあまりに相性が悪いということです。自分の生活やお金に関わることですので、これは避けられないかなと思います。
そこでこのPoliPoliが提案するのは「トークンエコノミーを活用して健全なコミュニティとすることで」これらの課題を解決しようとしています。
PoliPoliはアプリを通して、健全なコミュニティを担保しつつ、政治家が情報発信を継続的にできるプラットフォームを提供するサービスの実現を目標としています。

※公式HPの企画書より抜粋
トークンの仕組み・ビジネスモデル
トークンの概要は以下のような特徴を持ちます。僕ら市民目線となります。
✔︎意見や提案などのデータをたくさん提供すればするほどトークンがもらえる
✔︎他の人から「いいね」されれば信頼度が上がりもらえるトークン量が増える
✔︎逆に誹謗中傷などの発言をすると信頼度が下がりもらえるトークン量が減る
✔︎他人の意見にいいねをつけることでもトークンがもらえる
✔︎応援したい政治家に自身の持っているトークンを送ることができる
✔︎トークンはPoliPoliが盛り上がるほど価値が上がり、それを使って買い物できる可能性がある
これは公式HPの企画書にあるビジネスモデルの図がわかりやすいので是非こちらも参照してください。トークン設計がよくできてます。ちなみにこれはチャーリーさん(@tetsurokondoh)という方が書いた図となります。

それぞれの立場から見たインセンティブがよく考えられています。ですが最大の特徴としてぶっちゃげてしまうと、仮想通貨(これは独自トークンですが)の仕組みとしてPoliPoliが盛り上がるほど、トークン保持者が金銭的に儲かることだと思います。それと同時に、サービス提供者である運営側も通貨発行益により大きな利益を得ることができます。
よって、少し邪な表現をしてしまうと、金銭的に儲けたいとハマってくれるユーザーを増やすことがこのサービスの成功のカギとなります。ですが、このようにインセンティブがはっきりしていることで大きな動きとなり政治そのものに良い影響を与えるのであれば、それば大きなイノベーションになると僕は思っています。
詳細については以下のnoteが参考になりました。興味のある方は是非こちらを見て理解を深めてください。
さらに詳しくはこちらのnoteをご覧くださいhttps://t.co/7AuEhFcPK7
— 伊藤 和真@PoliPoli (@kazuma12222) 2018年7月3日
PoliPoliの実績
それでは、PoliPoliの今までの活動実績を簡単にまとめたいと思います。
エンジェル投資家から資金調達
尊敬するエンジェル投資家の方々、そしてこれまでお世話になってきたF Venturesから資金調達させて頂いたことを報告させて頂きます。
政治のトークンエコノミーを実装することで、国家機能を再構築していきます。
全力で行きます!!https://t.co/skv6yhEAj1#拡散希望— 伊藤 和真@PoliPoli (@kazuma12222) 2018年5月21日
具体的な数字はあげられていませんが、β版プロダクト完成前に資金調達できていることがすごい。しかもまだ20歳そこそこのメンバーですよ。すでに多くのファンを得ている証拠です。
あのホリエモンなども反応
面白い
トークンエコノミーで実現する新しい政治コミュニティ「ポリポリ」のβ版が公開 | TechCrunch Japan – https://t.co/nJ9Y1mYntB— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2018年7月2日
超ウォッチしてますよ〜!
— イケハヤ@ブログ月商500万 (@IHayato) 2018年6月18日
NewsPicksなどで大きく記事が取り上げられたことが大きいかと思いますが、あの堀江貴文さんやイケハヤさんなどのインフルエンサーが注目されています。
インフルエンサーにいかに取り上げられるかが、名前を売るためのカギになっていますから早くから反応されているのは好材料です。
NEM企業など多くの企業と提携しまくり
洗練されたデザインのスライドを中心に政治ニュースを届けるデザイナー集団のPOTETO(@poteto_media )さんと事業提携しました!
POTETOさんの洗練されたデザイン力を借りたり、メディアをポリポリ内に掲載したりするなど、一緒にテクノロジーで政治を変えて行きます!https://t.co/A53qqw4QyV
— 伊藤 和真@PoliPoli (@kazuma12222) 2018年6月18日
こちらは政治メディアとのことで、デザイン力が売りとのことです。
アプリにおいてデザインは大きな影響を及ぼすので、こういった提携はプラスになるでしょう。
PoliPoliが『NEM』ブロックチェーンを用いた開発強化のためLCNEMと事業 | #ALIS https://t.co/FPTBnuOaht
— 御朱イン1年生@ALISTOREお茶汲み係 (@Alisambassador) 2018年6月21日
LCNEMは僕のブログでもステーブルコイン解説に登場していますね。
PoliPoliはトークン機能の実現をNEMプラットフォームを使用する予定となっています。なので、既にNEMブロックチェーン開発実績があるLCNEMとの提携をするのはとても心強いです。また、「LCNEM Wallet」というNEM対応ウォレットを既に開発済みですので、他仮想通貨への取引にもすぐに対応できるのもいいですね。
スマホ世代の投票率を上げるにはネット投票が必須です。
AKB総選挙システムの開発を行いネット投票の第一人者のVOTE FORさんと連携し、近く行われるインターネット投票システムの開発にブロックチェーン技術や広報などにおいて関わるなど様々な連携を行なっていきます!https://t.co/AzK1NIuSwb
— 伊藤 和真@PoliPoli (@kazuma12222) 2018年7月9日
株式会社VOTE FORはこれまで7年間に渡り政治関連活動に特化したポータルサイトを運営しているそうです。これはコンテンツを豊富にしたいPoliPoliには大きなアドバンテージになります。また同社はブロックチェーン技術を利用したネット投票の研究をされています。これはまさに今後の選挙投票ブロックチェーン化に大きく貢献し得得ます。素晴らしい提携だと思います。
β版のリリース
ポリポリβ版リリースしました!
僕らは世の中の仕組みをつくる政治が『ポリポリ』で変われば、世の中の幸せに貢献できると信じています。
トークンは絡んでいませんが、徐々にトークンエコノミーを実装していきます。
使ったり感想もらえると嬉しいです!https://t.co/bveDZ8kOYc#拡散希望— 伊藤 和真@PoliPoli (@kazuma12222) 2018年7月2日
2018/7/2にβ版をリリースしています。iOS版のみで、今回のリリースではトークン機能はまだ搭載されていません。ですが、UIなどは非常にわかりやすく使いやすい雰囲気は出ています。
今のサービス運営の主流では、まずプロダクトを出してみることが大事です。この段階でパッと出せたこと自体に価値があると思います。どんどんフィードバックをしていって、トークン機能のリリースも早めていってほしいと思います。
PoliPoliの今後について
これからのスケジュールは?
以下が運営が示しているスケジュールとなります。
予定通り、β版のリリースは達成しています。
しかし、ここからが本番といっていいと思います。主要機能であるトークン機能の実装がきっちりできるかは今後の行方を左右すると思います。
9月からトークンの無料配布の予定ですので、これは楽しみですね。おそらくアプリを介してエアドロップしていくと思いますので、今のうちにアプリをインストールして使い始めておきましょう。
年内にトークン機能を含めた本リリースまでいけるよう今が踏ん張りどころでしょうけども、是非とも頑張っていただきたいです。そして地道に活動をしていき、当面は2019年夏に行われる参議院選挙でいかに絡められるかを目標となると思います。
僕が望んでいるPoliPoliの未来
僕が個人的に思う、将来的に是非これはやってほしいと思うこと4選です。
好き勝手書いていますが、とても有能な内容ですので是非実現してほしいです。
① 実名制の導入
② 日本版「芝麻信用(セサミ・クレジット)」の構築
③ 選挙投票の簡易化
④ 政策公言の公言政策の達成成績まとめ
①実名制の導入
正直にこれは必須だと思っています。いくら本人確認を取る仕組みとしても、実名でないとリスク低減は望めないと思っています。政治に関することなので責任が伴わないと実運用は難しいと考えるからです。
もちろん、敷居が上がることとなるのでサービスのキモとなるアクティブユーザー数の増加に大きく影響はするとは思いますが、トークンのインセンティブが上回ればどうにか乗り越えられると僕個人では信じています。
また、これは②の信用プラットフォームの構築も考慮してのこととなります。
②日本版「芝麻信用(セサミ・クレジット)」の構築
中国巨大企業のアリババが中国でサービス展開している芝麻信用(セサミ・クレジット)はご存知でしょうか?
これは、ある人の「学歴」「SNS活動」「職歴」「ローン履歴」といった信用に深く関わる情報から信頼スコアを独自で決定し、国全体のサービスで利用できるというものです。要するに信用度が高いとサービスする側のリスクは限りなく抑えられるので低価格やスピーディにサービスを提供できる仕組みとなります。
これは非常にメリットの多い仕組みで、一部の悪意あるユーザーのために全体のユーザーが負担を負う必要がなくなる点と、サービスする側もコストをかけずに優良ユーザーのみを対象にビジネスができるようになります。
メルカリがこの仕組みを作りたいと公言していますが、PoliPoliもまさに独自の信用スコア機能を構築するのであれば、是非この仕組みを外部サービス公開できるレベルにしてほしいという期待してしまいます。
③選挙投票の簡易化
これは提携先のVOTE FORでも一部で実施を試みているとのことですが、既存の古臭い投票仕様をぶち壊してほしいと思っています。
公言されている政策やリアル市民からの評価などを明確にした状態で、アプリ上から投票できたらより便利により正確に選挙投票ができると思いませんか?今の技術でも可能なのですから、せっかくなのでPoliPoliの機能として実装してほしいと思っています。
④政策公言の公言政策の達成成績まとめ
僕は今の政治の問題点として、政治家の公言している政策についての結果についてあまりにも情報がなさすぎることだと思っています。最もその政治家の価値となるはずの「やると言っている政策のコミット結果」がどこにもまとまっていません。
そして最も問題なのは、大体の政策は全く達成されていません。これって、結局は言ったもん勝ちになっているのでバカバカしく思いませんか?
しかしそれだと実績があったもの勝ちになってしまうので、このような仕組みで解決できないでしょうか?ある政策に対して「期待値」を設定し、達成できた時のみそれが「実績値」となればいい。つまり、より多くの人が達成してほしいと思う政策を1つでも持っていれば今までの実績を上回る将来性が出てきます。この仕組みのが優れている点は、より期待値の大きいものを狙う傾向となるので、よりダイナミックな政策が出しやすくなるという点です。これおもしろいと思いませんか?
まとめ

どうですか?PoliPoliおもしろいサービスだと思いませんか?
サービスとしてはまだまだですし、これから超えなければならない大きな壁がいくつもあるサービスですが、運営陣がみんな若くやる気に溢れている人達です。なんか応援してみたくなってしまったので、期待を込めつつこのブログでまとめさせていただきました。
少しでも興味をもったかたは是非アプリをインストールしてみてください。少なくとも初期トークンは無償配布するはずですので、一応もらっておきませんか?もしかしたら将来大きな価値をもたらすかもしれませんよ。
少々熱を入れすぎて長文となってしまいました。最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回は新しいトークンエコノミーサービスを紹介します!