【徹底解説】キャッシュレス社会とQRコード決算の未来について 2018年の現在地を知る

こんにちは。ITブロガーのマサタカです。

今回は話題沸騰中の「キャッシュレス」について題材にします。

ここ最近、やたらニュースなどでよく聞くキャッシュレスですが、みなさんはどうお考えでしょうか?

え?僕ですか?僕は断然、キャッシュレス社会肯定派です。というか、なんでまだ日本でキャッシュレスが実現していないのか悔しい思いをしながら日々を暮らしている人の一人です。

今回は、このキャッシュレスについて取り扱います。現在キャッシュレスの普及活動に向けて日本でもQR決算が盛り上がりを見せています。そこを踏まえて「2018年イマのの現在地」についてご説明していこうと思います。

キャッシュレスの魅力

あなたの生活の何が変わる?

キャッシュレスになると果たして何が便利になるのでしょうか?あなたは想像できていますか?
僕が考えるキャッシュレスがもたらす変化はこちらになります。

キャッシュレス社会の変化
  •  財布を持つ必要がなくなる
  •  現金を下ろしてなくて払えない、、がなくなる
  •  ATMに高い手数料を払う必要がなくなる
  •  盗まれたり落としてなくすことがない
  •  レジの待ち時間が劇的に解消する
  •  ポイント(楽天ポイントとか)が付与される
  •  いつ何に使ったか自動的に記録できる
  •  割り勘が超スムーズになる
  •  お金の記録から信用スコアが作られる

こう並べてみると、かなり多くのメリットがあることがわかります。あなたはこれらのことを理解できていますでしょうか?

あなたの嫌う理由は間違ってるかも?

そんな素敵な魅力があるキャッシュレス社会ですが、あなた自身は日本においてキャッシュレス社会になって欲しいですか?
手ぶらリストの僕の考えでは当然「みんな早くキャッシュレス社会を実現して欲しいんだろな」と思っていました。しかし、実際のところはそうでもないみたいなんです。

こちらの記事を読んで僕は驚かされました。

こちらには男女別・年代別にキャッシュレス社会の賛成 or 反対をアンケートをとった結果が記載されています。この結果がびっくりの「男性で約4割、女性で約6割の人」がキャッシュレス社会に反対しているんです

しかも反対の理由が以下です。

キャッシュレス社会反対派の理由
  •  浪費しそうだから
  •  お金の感覚が麻痺しそうだから
  •  お金のありがたみがなくなりそうだから

これはとても馬鹿らしい理由です。「お金のありがたみがなくなりそうだから」はちょっと論外としておいておきますが、「浪費しそう」「お金の感覚が麻痺しそうだから」も少し想像が足りていません。これはおそらくお給料が口座に振り込まれたら、決まって現金を下ろす金額が決まっている人がこの理由を回答しているんだと思います。

これは間違いです。それどころか逆です。

前述の変化でもありましたが、キャッシュレスになるといつ何に使ったか自動的に記録されます。この理由で反対と言っている人に聞きたいです。あなたは全てのお金のやり取りを家計簿をつけて把握していますか?賭けてもいいですがほとんどの方がまともにされていないと思います。

もし自動的にデジタル記録されるとすれば、その月の収支が一発でわかるようになります。そして自分が無駄遣いをしているものや節約できるところが可視化され明確になると思います。そうしたらいつも引き落としている金額は実は使いすぎていてもっと減らせるのかもしれませんよ?そして、そもそもですがATMでの引き落としをする時間や手数料は馬鹿にできません。よく考えてください。どちらのやり方の方が節約に繋がると思いますか?

QRコード決算の現状


さて、次は今一番の盛り上がりを見せているQR決算について現状をまとめます。

各社の性能比較

早速ですがまずは各社のQR決算について違いを確認していきましょう。QR決算に参入している企業は多数ありますが、今回は仕様がある程度わかっていて有望とみられる3社に絞りました。ここから各社の大まかな戦略が見えてくると思います。

LINE Pay

楽天ペイ

pring

(プリン)

1回の限度額

3万

通常1会計20,000円まで(レギュラーランクは4,000円まで)。

未発表

利用可能カード

不可(LINE Pay残高から支払い)

VISA/MasterCard

三井住友銀行、

みずほ銀行

手数料

完全無料(2018/8/1~ 3年間)

それ以降が不明

3.24%

0.95%

特別

ランクに応じて3-5%

(2019年8月移行は0−2%)

200円につき1楽天スーパーポイント(楽天カードを登録していれば100円で1ポイント)

未発表

考察

向こう3年間は赤字でも市場を獲ろうとする戦略。ただそれ以降はクレカ手数料と同等となるはず

LINEというスマホアプリで既にプラットフォームとして普及しているのがかなり強み。

LINEとは違い、手数料はスタートからクレカ並みとなる。

お決まりの楽天カード組にはお得な設計になっているのが強み。

LINEとは違い、銀行と提携をして低手数料を実現させた正攻法の戦略。

現状では他と比べてVISAなどが使えないのは間口がかなり絞られてしまう。

ここがポイント!

  • LINEは囲い込みのため向こう3年間の手数料を無料として展開
  • 利用可能なクレジットカードが多く自社カードの強みにある楽天ペイ
  • pringはクレジットカードでなく銀行との連携で手数料を安くしている

各社の今の動き

各社の動きとして最も注目するべきは本気で普及を狙っているこの2社でしょう。

注目の2社

・LINE Pay
・ヤフースマホ決済(元Yahoo!ウォレット)

この2社はなんと向こう3年間の手数料を無料としています。LINEに至ってはすでに2018年8月にこれを開始しています。手数料無料となれば導入してみようとする店舗も多くなると予想され、本格的に囲い込みを狙っているのがわかります。

しかし、無料期間後に手数料がどうなるかはわかりません。現時点ではこれらはクレジットカード手数料と変わらないはずですので今とほぼ変わらないレベルの手数料になる可能性は高いです。それに比べ、メタップス社のpringは初めから手数料を0.95%として展開しようとしています。これについては後述します。

国の動き

国の動きとして注目したいのはこの2つです。

✔︎ ①規格の統一化

規格の統一化は早期に解決するべき問題となります。なぜなら既にLINEなどでは普及に向けて動いていますが、これらは独自規格での普及となっています。もしLINEが普及に成功した場合、喜ばしいことかもしれませんがこれはリスクになります。もし、普及後にLINEが高額な手数料に変更した場合に他のプラットフォームに移行するのが困難になってしまいます。これを防止するために早期の規格化決定が求められます。

✔︎ ②税金の優遇


これには国のある思惑があると考えます。日本にてクレジットカード決算などの普及が遅れている理由としてある黒い理由があります。それは小規模店舗ではある程度の脱税行為をして稼ぎが成立しているということが少なくないという事実です。現金であればある程度ごまかしが効くということです。なので国としては電子決算の税優遇をして店舗側にて「これなら真面目に払ってもいいか」と思ってもらう方が税収全体で見れば増加するという見込みからの動きだと思います。いずれにせよこれはキャッシュレス社会への促しとなりますので良いことだと思います。

キャッシュレスの未来

僕が推すプラットフォームはこれだ!

この中でも僕がイチオシのプラットフォームはこれです!

イチオシの2つ
✔︎pring(プリン)
✔︎メルペイ

まず大本命はpringとなります。僕の推している理由としては、日本にキャッシュレスが普及しない最大の要因に対して焦点を当てているからです。

現状の日本において、クレジットカードの代行手数料は個人店舗ではおよそ4〜7%ほどとなっています。このレベルのパーセンテージとなると個人店舗では致命的な数字になります。「うちには導入できない」と考える店主が多いのは仕方がないことだと思います。そこで、pringが実現させたのが手数料0.95%という超低価格で利用可能とした仕組みです。

これほどの低価格をどう実現したのでしょうか?答えは結構シンプルです。それは、銀行と直接提携をして中間マージンを徹底的に省くことにより実現させています。これはなかなか困難な選択なので他者は選択してませんがpringはこれを達成してきました。(これは本当にすごい)ただし、当然対応してくれる銀行との提携が前提となります。今現在(2018年8月)ではみずほ銀行などの6社程度に留まります。

今後、提携できるメジャー銀行が増えていけば、かなり本命候補となるのではないかと僕は予想しています。銀行側も生き残りを懸けている現在ではこの提携に乗ってくるのではないかと思っています。

正直メルペイの詳細はまだ不明ですが、pringとメルペイには僕が期待する共通点があります。なぜこの2社を推しているのかその理由はこの後の今後の動向予測にてご説明します。

キャッシュレスの今後の動向予測

4つのポイント

  1. やっぱり規格統一がカギ
  2. 決算方法がより便利になる
  3. 暗号通貨との連携
  4. 信用スコアの導入

✔︎①やっぱり規格統一かがカギ

今の動きを見る限り、おそらく2020年あたりまでにはある程度QR決算は普及していくのではないかと思います。ただし前述している通り、QR決算の規格化がされていて店舗側がそれに沿ったハードを導入しているかがカギとなります。繰り返しになりますがLINEなどの動きがとても早いので、国の規格統一の動きはできるだけ早くするべきです。

規格化はいろんなメリットがあると思います。僕が思うに、割り勘などで使用するユーザー間での受け渡しはなかなか普及が難しいと思うんです。未だLINEすらインストールしていない人もいますからね、現実は。なので、ユーザー間でもQRコードを利用した決算とするのが現実的な方法だと思います。となると、規格化さえされていれば異なったプラットフォームでも簡単にやりとりができるようになります。

✔︎②決算方法がより便利になる

さらに未来の予測をすると、「やっぱりQRコードの読み取りってだるくない?」という動きになると思います。そうなるとまずやるのは、NFC決算との紐づけです。LINE PayがJCBのQUICPayと連携して既にやろうとしていますが、この動きが活発化すると思います。そしてさらに先へ進むと「スマホ出すのもめんどくさい」となると思います。(人間は欲深い生き物ですw)すると今のスマホのような生体認証が普及されていくと予想します。顔なのか指紋なのか虹彩なのかわかりませんが、いずれにしてもデータ保持やハード設置など敷居が高いですが、一度電子マネーを普及させた後であれば意外とすんなり対応されるのではないかと考えています。

✔︎③暗号通貨との連携

そして、僕の理想最終形態はやっぱり「暗号通貨」です。ここまで落とし込めれば、以下が実現します。

暗号通貨でこれが実現!
  • ほぼリアルタイムで決算確定
  • 手数料ほぼゼロ
  • 絶対に無くならない
  • 不正被害ゼロ
  • 不安定な法定通貨に依存する必要がなくなる

暗号通貨は世界的にも規制が定かではなくボラティリティも大きいのでメジャーコインの利用はまだ難しいと思いますが、独自トークンであれば実装できると思います。

と、考えていたらつい最近のニュースでLINEが独自トークンがもらえるブロックチェーンプラットフォームを発表しました!独自トークンはそのままLINE Payで使用可能だそうです。日本向けにはLINE Pay(日本では取引所は非合法なので)、海外向けには取引所に上場させるそう。やばいね。僕の考えていること全部LINEがやってしまいそう!

✔︎④信用スコアの導入

pringとメルペイに共通している部分としてこれがあります。信用スコアとは中国アリババが展開する「芝麻信用(セサミ・クレジット)」が導入しているサービスとなります。これは、国民全員を対象にして、普段の行動やSNSでの行動からその人が信用できるかどうかを可視化したものです。

これについては別途詳しくまとめたいと思いますが、僕はほとんどの人が得をする超有能なサービスだと思っています。これらに興味を示しているのがこの2社になります。これは是非導入まで持っていてほしい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。QRコード決算のイマが感覚的につかめたでしょうか?

テクノロジーの進化は僕たちをもっと快適な生活にしてくれます。正しい知識を学んで、正しい行動をして恩恵を傍受していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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