レシピと食材を送料無料でお届け。 クックパッドマートが変える新しいECのカタチとは?

こんにちは。ITブロガーのマサタカです。
日本で結構おもしろい試みをしているサービス発見!

みなさんはクックパッドっていうアプリ使っていますか?
お気軽に「特定の原料をつかった簡単レシピ」を探せるので主婦の方であれば、かなりの多くの方が使われているのかなと思います。そんなクックパッドが2018年から展開を狙っている新サービスがあります。今回はその画期的な新サービス「クックパッドマート」について要点だけご紹介したいと思います。

 

クックパッド - No.1料理レシピ検索アプリ

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日本製ECサービスの新しいカタチ「クックパッドマート」

クックパッドマートは、精肉店や鮮魚店、ベーカリーなど街の販売店や地域の生産者の「こだわり食材」をアプリから購入できる生鮮食品ネットスーパーです。1品から送料無料で注文することができて、利用者が選んだ受け取り場所で好きな時間に受け取ることができます。(公式HPより引用)

公式ページによると2018年9月から東京の一部地域にてサービスを開始する予定となっていますが、9/14時点ではまだ配信してないです。現状では未だ受け取り場所のパートナーを探してる段階だと想定されます。

空きスペースを活用するアイデア

クックパッドマートの最大の特徴は、宅配ではなく地域の店舗・施設で商品を受け取れる仕組みであることだと思います。この「受け取り場所」は様々なスペースを想定されています。例えば以下のような場所です。

主な受け取り場所
  • 店舗内に設置(受け取りは購入者自身)
  • 店舗バックヤードに設置(受け渡しはレジ)
  • 飲食店に設置(仕入れにも活用できる)
  • 空きスペースに設置(マンション共有部なども活用)
  • 保育園や幼稚園に設置(買い物とお迎えが一度に)
  • スポーツジムに設置(運動後に新鮮な食材で栄養補給)
  • オフィスに設置(従業員の福利厚生にも)

空きスペースを活用しようというのがいいアイデアです。自宅配送ができないのは人によってめんどうかもしれませんが、この仕組みによりなんと1円からでも送料無料を実現しています。すごい!

クックパッドマートが創り出す新たな価値とは

このサービスが創り出す新たな価値を4つまとめます。

✔︎ 生産者が販売者として参加できる

低コストでBtoCが成立するのであれば、生産者としては卸売りを介するより直接クックパッドと取引をしたほうが、より生産者への利益が多くなると想定されます。

おそらくですが、生産者の評価精度なども導入して「より高品質な商品」をつくれる生産者ほどお得になる仕組みとするはずです。これは生産者とってはモチベーションにも繋がるはずです。

インターネットの普及で全てがマニュアル化されている現代。これからは一層ブランド力が勝負になると予想されます。個人の生産者の力を発揮できるプラットフォームはさらに重宝されると思います。

✔︎ 受け取り場所を提供することで人を集められる

商品を入れられるロッカーのような受け取り用設備が設置可能なスペースがあることが前提となりますが、これに参加してくれる店舗や企業を募集しています。これ、非常によく考えられていて、「なんでわざわざクックパッドマートのために場所を提供するの?」と思われるかもしれません。

しかしこれが場所を提供する側にもメリットがあるんです

それは、人が来てくれるということはそのお店で買い物をしてくれる可能性が高くなるからです。また保育園・スポーツジム・オフィスといったところでもついでに商品を受け取れるというメリットが働くため、雇用(福利厚生)も含む集客する効力があります。

✔︎ 条件がマッチしていれば送料が無料で取り寄せできる

皆さんはECサイトではどこを重視して購入していますか?僕が思うのは「送料無料」であること、はかなり大きい要素ではありませんか?僕はトータルな価格を気にするので特に重視します。

クックパッドマートではそれほど単価の高い商品でもないのにも関わらず送料が無料です。これは大きなメリットになります。しかし、これを企業が成立させている理由としては、前述している通り受け取り場所が限定されているということです。

なので、自分がよく行く店舗や生活の中で立ち寄る場所が受け取り場所である場合は、かなり有効なサービスとなります。もしこのサービスが世間にウケればこれから受け取り場所はどんどん広まる可能性がありますので、将来性は大きいと僕は思っています。

✔︎ クックパッドならではのレシピ付きで買い物

さすがクックパッドとでもいいましょうか。今まで積み上げてきた豊富なレシピも連携させてきます。このサービスから「レシピ付きの食材」や、「レシピに紐付いた食材セット」で購入できます。

僕の奥さんもいつも愚痴っていますが(笑)毎日のご飯の献立を考えるのはかなり大変です。簡単で美味しいレシピとそれに使う食材が一緒に注文できる。この負担を軽減する価値は実は一番大きいのでは?と思えるほどの強みです。

受け取り場所に4社が参画

2018/9/11のニュースです。募集を続けている受け取り場所として4社のチェーンストアの参画が発表されました。結構有名どころも並んでますよ!

クックパッド自体が名の通っているサービスなので、これからもどんどん増えていくことが見込まれます。受け取り場所が多ければ多いほど便利なサービスになる仕組みなのでこれは期待です。


まとめ

これ案外イケるのでは?と思えるモデルでしたので今回ご紹介させていただきました。

僕は生鮮食品などはローカル型ECが日本では流行ると考えていますが、送料問題が最大の課題だと感じています。このサービスはその課題に対して思い切って受け取り場所を設けてその場所を募集するというスマートに解決する仕組みで驚かされました。

それとクックパッドならではのレシピも付加価値としてあるのもいいですね。これからの発展が非常にたのしみです!

以上、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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2018.09.14