日経×TECH展でブロックチェーン企業を視察して来たレポートまとめ

こんにちは。ITブロガーのマサタカです。

ブロックチェーン企業を調査して来ました!

2018年10/17〜19に東京ビッグサイトで行われた「日経×TECH EXPO 2018」にブロックチェーン分野の出展があるとわかり、潜入して来ました。一応日本ではこの分野で食っていこうという企業だと思いますので、どんな企業がいるのか気になります。

ブロックチェーン関連企業を調査

株式会社 VIPPOOL

国内最大規模のモナコインマイニングプールの企業さんです。実際にマイニングしている様子をモニタで展示していました。(説明員さんから、昨日からDos攻撃を受けていてハッシュレートが下がりまくってるという説明を受けましたw)

株式会社アクセルの100%子会社で設立は2018年7月と若い企業です。

マイニングプール以外で、これからどんな事業をしていくか聞いてみたところこの2つの分野を手がけていくそうです。

開拓中の2つの分野

  • エクスプローラ
  • ハードウェア 

✔︎ 自由に書き込みできるエクスプローラ

エクスプローラは、オンチェーン上に自由に書き込みができる80バイトを有効に使えるプロダクトにしたいそうです。今のところ、「文書管理」できるものを作っているそう。企業で売りやすいサービスですからね。

または、不動産などの「証券管理」の分野も狙いたいとのこと。確かにこの辺はブロックチェーンと相性が良いです。

この説明員の方は、かなり技術よりの人だと思いますが非常に面白い話がいくつも聞けました。僕が個人的にとても気になったので「これってプライベートブロックチェーンでやるんですか?」と尋ねたところ「パブリックブロックチェーンじゃないとやる意味はないと思っている」との回答でした。(僕も同意見!)

✔︎ 鍵分離型ウォレット

PCに基板剥き出しの(笑)USBが2つ刺さっていたので、これは何か聞いてみました。なんと、これハードウォレットとのことです。なぜ2つあるのかというと、2つ揃っていないと取引ができない仕組みになっています。

NEMのマルチシグのような仕組みですが、ハードウォレットでこれを実現しているプロダクトは未だないそうです。想定している使い方は、3〜4人の管理者にこれを渡しておき、そのうち2つが揃わないと使えないシーンだそう。

暗号通貨が普及に至った場合は、ウォレット管理の堅牢性は必ず問題となるところなので、この取り組みは非常におもしろいです。

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株式会社 アイコール

この企業さんは暗号通貨分野を手広くやってます。特に「ICOダッシュボード」と言って、ICOを容易にできるサポートをしていまして、主に以下をサポートしてます。

ICOのサポート

  • ユーザーを一元管理
  • アフィリエイト機能
  • 複数通貨対応
  • KYC
  • 二段階認証 

ICOのよくある要素です。ここをパッケージ化して売っているんですね。

「売れているのか?」と尋ねてみたところ、かなり規制が強くなっているところなのでグレー感はあるけど実際はアジアを中心に世界でも活発とのことです。

アップしているパンフの通り、幅広く手がけているので「将来的に大規模スケールする可能性がある」とのことです。暗号通貨の未来をしっかり見据えている企業さんだと思いました。

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株式会社 Arc

こちらは上で説明しているアイコールさんから独立した企業さん。

「ウォレットバトラー」というゲームを開発中で、2019年にリリース予定とのこと。開発中の画面を見せてもらいましたが、今までのdAppsゲームとは違い、相当グラフィックにこだわっている感じがしました。

MyCryptHeros」が日本でも話題になっていますが、これまでは「他のスマホアプリと比べてグラフィックがなぁ」と思っていましたのでこれは期待できそうです。

なんとここでしか貰えない特別キャラクターをもらってしまいました(笑)もし流行ったら高く売れる?w

ここで詳しく紹介されていました。

株式会社 ナンバーワンソリューションズ

ブロックチェーン技術を使った認証システムです。Microsoftが開発中の分散型IDに似たような考えでしょうか。

こちらは個人情報の登録なしで使え、さらにワンタイムトークンが特徴なのでさらに安全とのこと。仕組みはこちらの説明通り👇

ここに手を出している日本企業がいたことが素直に嬉しいです。やっぱりセキュリティ系でシェアを取りに来ている企業が多い感じです。

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株式会社 アーバンフューネス

このビジュアルが展示会にありましたwシュールw

葬儀屋とITを融合している企業さんとのことですが、一際目を引いたのは、生前にデジタル遺品を整理できるスマートフォンアプリ「TASUKI(タスキ)」なるもの。

※アプリのサンプル画面(ソース:アーバンフューネス)

死後にネット銀行やSNSのアカウント情報を削除するかどうか、または遺族の誰に預けるのかを、ユーザーが事前に依頼できるという内容ですが、これをブロックチェーン技術を活用して管理するそうです。

スマートコントラクトなのかどうかは不明ですが、これは画期的です。気になる実行されるためのトリガーですが、ユーザーの死亡届を確認しだい実行されるそうです。これが外部オラクルから自動実行されるような仕組みだったら、かなり信用性高いですし、これからさらに普及していくデジタル時代でスタンダードになりうるサービスだと感じました。

 

まとめ

数はあまり多くはありませんでしたが、真面目にこの分野に取り組んでいる企業さんの人とお話しすることができてとても楽しかったです。

出展企業によっては少し怪しい?ところもありましたが(アビトラソフトとか売ってたw)ブロックチェーン技術を信じで取り組んでいる日本企業の生の声が聞けて勉強になりました。

【個人情報はもう流出しない?】Microsoft社がブロックチェーンで分散型IDを開発

2018.10.16