おすすめ書籍『お金2.0』

【2021年12月追記】
この書籍はこれからの世界の動きを読むのにめっちゃ大事と思ったので、再掲載します。
正直、2017年時点ではこの本の内容を理解できる人はごく小数だったと思います。
今一度、僕の書いたレビューを読んでもらって、是非興味があったら読んでください!
今なら、Audibleで無料で読む(耳で聞く)ことができますよ。
登録方法をこちらの記事に書いてますので、参考にしてみてください!
2021年一気に話題になった、DeFi、NFT、メタバース・・
これらのバズワードは表面的だけで見ると理解はむずかしいです。
この「お金2.0」には、これらの基礎知識というか基本思想みたいなものがあります。
まだ未読の人はこのタイミングでぜひお読みください!
去年に発行されて、まだまだ大人気のビジネス本です。2018年8月時点でなんと20万部を突破したそうです。すごい!
最近テレビで見かけます幻冬舎の箕輪さんもよく紹介されてますね。
まだ読んでいない方向けに、内容や見どころをお届けしたいと思います。
目次
未来のお金の価値観を知る

簡単にですが、概要だけまとめました。少しでも佐藤さんの思想が伝われば幸いです。
【1章】お金の正体
大前提として未来の方向性を決めるのは「お金」「感情」「テクノロジー」の3つのベクトルが併存し、相互に影響を及ぼしあって決めている。
お金の影響は一番強いが、人の感情を無視して持続することはできない。
これらは連立方程式のように1つイジルと全体に影響を及ぼすものであり、すべてのベクトルが大事。
- 報酬が明確である(インセンティブ)
- 時間によって変化する(リアルタイム)
- 運と実力の両方の要素がある(不確実性)
- 秩序の可視化(ヒエラルキー)
- 参加者が交流する場がある(コミュニケーション)
- 寿命による移動先(あらかじめ寿命を考慮して移動先をつくっておく)
- 共同幻想(参加者が共同の幻想を抱き価値観を共有させる)
これら経済圏の考え方は「脳」「自然界」と同様の構造となっていて、すべての分野で普遍的な法則があるのです。
【2章】テクノロジーが変えるお金のカタチ
テクノロジーの変化は点でなく線で捉える。
線で捉えるとは現在の社会システムがどんな課題を解決するために作られたものなのかの「原理」を正しく理解し、最新のテクノロジーはそこにどのような変化を起こすのかを1つの「現象」として理解する。
⇒バズワードよりも今、世の中に起きている変化を1つの現象として理解することが大事。
今起きているのはあらゆる仕組みの「分散化」
分散化が進んでいくと情報やものの仲介だけでは価値を発揮できず、独自に価値を発揮する経済システムそのものを作ることができる存在が大きな力を持つようになっていく。
⇒具体的には「共有経済(シェアリングエコノミー)」「トークンエコノミー」「評価経済」
【3章】価値主義とは何か?
資本主義の限界⇒資産経済の肥大化と金余り現象が起きている。
お金になりにくい「価値」の存在が現れ、自分の価値をどんな方法で保存しておくかを選べるようになる。
価値主義となると、営利と非営利の境界線が消える。経済と政治の境界も消える。
AI普及によりベーシックインカム導入が進む⇒お金が人を動かくす力は少なくなっていく。
ベーシックインカムはお金のコモディティ化を急速に推し進める1手となる。
複数の経済圏が存在することとなり、人は自分が身を置く経済圏を選べるようにある。
30代⇒デジタルネイティブ 今からの若者⇒トークンネイティブ 価値は変わっていく
【4章】「お金」から解放される生き方
価値主義の世界では「好きなことに熱中している人ほどうまくいきやすい」世の中になる。
⇒人間の内面的な価値に関しては、現在の資本主義の枠組みでは上の世代が認識しにくく、ここには(若い世代でも)大きなチャンスが存在している。
金銭的なリターンを第一に考えるほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになる。
SNSなどのネット社会では人の熱量が「情報」として一瞬で伝播しやすい環境となっている。
この先は「自分の価値を高めておけば何とでもなる」世界が実現するので、就職・転職の際は自分の価値を高められる会社を選択するべき。
【5章】加速する人類の進化
現代の経済に関する革命により、儲からなかったテクノロジーに膨大なお金が流れ込む
⇒国、宗教、ゆくゆくは現実の概念も変える可能性のあるテクノロジーが発達していく。
究極は人間の経済圏は宇宙空間まで広がることも現実味を帯びている。
まとめ:お金はただの「ツール」であることを深く理解することで今まさに始まりつつある「新しい経済」をうまく乗りこなし、自分のやりたいことを実現させましょう!
僕が感じた未来のお金

正直、内容を深く理解するためには「ブロックチェーン技術」や「シェアリングエコノミー」についてそれなりの知識は確かにあった方がいいです。
しかし、他書籍に比べ誰でも理解できる内容になっているのが本書のすごいところでうす。
特に秀逸だと思うのが前半の「お金の正体」のくだり。
発展する経済システムの5つの要素は、今の世界を圧巻しているサービスと並べて考えるととてもわかりやすかったです。
何かサービスやコンテンツを創る人にとっては、超有能な情報だと思います。まじで。
後半の価値主義については、少し理解に苦しむ方もいらっしゃるかもしれませんが、信用が金を生む世界はSNSなどで身近なインフルエンサー達を見てれば想像しやすいと思います。
最後の方は少し飛躍した話題になっていますが、今のテクノロジーの果ての世界を大胆に綴られていてとてもワクワクする内容になってます。
ほんとに、これ1冊読めば最近のビジネス本やテクノロジー本の言いたいことの大体は書いてあるんじゃないか?というほど素晴らしい内容となっています。
個人的には、ここ数年の中学生くらいの教科書にしてもらいたいくらい。いやまじで。
まだ読んでない方は必読してください。そして中学生以上のお子さんがいる方は是非勧めてあげてください。
今回は、後世に残る名作であるお佐藤航陽さんの「金2.0」をご紹介します。