
今回ご紹介する本は、ひろゆき(西村博之さん)が著書である、無敵の思考となります。
ひろゆきさんといえば、匿名掲示板「2ちゃんねる」の創設者であり日本においてのWebサービスの先駆者として有名な方です。
テレビやメディアでお見かけする限りでは、論破の天才という感じでもしかして性格悪いのかも?と思いっていました。
ですが、この本を読んだ感じですと、物事を超合理的に考えた結果の言動なんだということがわかり、僕の考え方とも重なる部分が多かったので、納得のいく内容で非常に感銘を受けましたので、今回こちらをご紹介をさせていただきます。
目次
「無敵の思考」ってどういう内容の本?

まず、ひろゆきさんの考えでは「先進国である日本はこれから経済的に厳しくなる」というのが基本にあります。
なのでこの本では「経済的に厳しくたって、幸せになる方法はあるんじゃない?」ということをひろゆきさんなりの具体的な考え方を提案してくれています。
つまり、どういう思考にすれば今の世の中で幸せになる確率が高くなるのか、ということになります。
どうやれば稼げるようになるのか?みたいなビジネス書はかなり溢れていますが、お金を稼ぐのは難しそうだから、それはきっぱり諦めて幸せになる道を探そうぜ。という趣旨の書籍はなかなかないのではいないでしょうかw
新しいですよね?僕はこの潔さにおもしろさを感じました。
さて、この本の構成はこのようになっています。
・第1章 これだけで幸せになれる「考え方」のルール
・第2章 これだけで勝てる「能力と仕事」のルール
・第3章 これだけで損しない「お金」のルール
・終章 二極化の未来に備えよう
見ておわかりいただけるように、それぞれ人の抱え込みやすいモノゴトについてひろゆきさんなりのルールが語られます。
具体的な内容が多く、読みやすい内容になっていると思います。
それでは早速、僕が刺さった内容について少しずつご紹介できたらと思います。
「無敵の思考」を読んで僕が刺さった6つのルール

1つ. 生活の中にできるだけルールを決めろ
ひろゆきさんは選択肢を無意識に減らす生活を心がけ、いかに物事を決めないでルールに従って暮らすかを重視しているそうです。
人は平均的に1日に70個ぐらいの選択に迫られて決定をしているそうです。
みなさんも想像していただくとわかると思いますが、今日の服は何を着よう、夕飯は何を食べよう、と毎日決まって考えていることって結構エネルギーを使ってませんか?
なのでスティーブ・ジョブズが毎日同じあの黒タートルネックを着ていたように、そこまでしなくても「この曜日は必ずこれを着る」のようなルールを作るだけで選択を減らすことができます。
2つ. 何事にも仮説を立てるクセをつけろ
人は不安を感じる時、最悪の状況を想像できていない場合が多いそうです。
例えば、「日本の景気がどうなるかわからんしこの先食っていけるか心配、、」というような悩みです。
これはこの問題について仮説を立てられていないからこのようなことが悩みになるのだということです。
果たして僕らが食えなくなる状況になるとはどうゆう時でしょうか?病気やリストラなどで仕事がなくなり収入源がなくなった時でしょうか。
いえいえ、失業手当って結構厚いですのでなんとかなりませんか?ご両親や親戚が助けてくれないですか?最悪の場合であっても生活保護もあります。
ホリエモンは「働かなくたって生きていけるじゃん?」とよく発言しますが、まさにこのことを言っているのだと思います。
友達の家に上がりこむとかホームレスになっても死にはしないからOKなのです。
最悪の状況も想像できてさえいれば「別に怖がることはないじゃん」という考えになります。
そうすると自然に、大きくリスクを取れるようになり、より大きいチャンスを掴む可能性が高くなります。
3つ. 「モノづくり」をする側の人間になれ
よく消費者ではなく、クリエーターになれ。という言葉はビジネス書でよく見かけます。
しかしここで言うひろゆきさんのこれは、モノづくり自体が幸せを感じることができる行為なので、「お金をかけなくても幸せになれる手段」であるから、これさえできれば自分の時間さえあれば幸せになれるという意味で語られています。
これは目から鱗です。
モノづくりをすることによってお金を生むという考えでなく、その行為自体がお金を使わずに幸せを感じているのだから既にお得なのだという考えです。
すごい、確かにそうです。
しかし実際にモノづくりをするのはハードルが高い人も多いと思います。
そこで、ひろゆきさんのアドバイスではモノづくりのしやすい「環境」を作れということです。
例えば生活の中で、スマホしか使わないからパソコンは持たない、としないでモノづくり活動がしやすいように持つようにするなどです。
ただし、当然色々な制限がかかると思います。コスト的にはここまでしかできない、というような条件の中でいかに最適化をして楽しむかも重要だと言います。
ひろゆきさんは電車の中で次の駅で最初に降りる人を予想するというような日常生活でクイズを作って、それを解くというようなことをしているそうですw
鋭い人間観察が必要で、経済情勢や一般知識を駆使すれば確率は上がるそうなんです。
徹底的にお金を使わずに楽しむ努力をしているんですね。
4つ. 記憶力が悪いことは気にするな
ひろゆきさんは記憶力がとても悪いそうです。
しかし、それは幸せなことだと言います。
それは嫌なこともすぐに忘れられるのでストレスを感じにくいので人生全体で見ると得していると。
確かにそれもありますが、実際にビジネスの場などでは不利になる可能性が高いです。
この対処法としては覚えるのではなくロジックで補完する。
どういう意味かというと、物事を考えるときにしっかり論理的に考えておけば、たとえそれを忘れてしまったとしても、再度理論を追っていけば同じ結果が得られるということです。
これと同じようなことで、頭で覚えなくてもどうGoogleで検索すればわかるかをわかっていればOKでしょ、という考えも僕はよく思っています。
あとおもしろかったのが、記憶力もそうですがひろゆきさんは目も悪いことも得をしていると言っています。
目が悪いので人の顔をよく覚えなくてもいいからだと言います。
それを情報の圧縮と表現し、それにより覚える量も減るしさらに人の顔が夢に出ることもないからノーストレスになるそうです。
さらにさらに、人は見えないものを脳が補完をして見るそうですが、そうするとあまりキレイではない女性も美人に見えるからお得ということですw
これは確かにお得かも( ̄∇ ̄)
5つ. 金銭感覚を保て
あなたは、お金持ちになりたいですか?
なることは簡単です。お金をまったく使わなければずっと増えていくのでお金持ちになれます。
でもあなたの望みはそうではないですよね、お金を使いたいということですよね?これが金銭感覚を狂わせている大きな理由となります。
ひろゆきさんは若い頃から、いかにお金を使わずに生活できるかを常に考えていて「だいたい5万円あれば暮らせる」ということを今もなお同じ感覚で生活しているそうです。
なので、お金は基本的に使いたくないという思想なので、勝手にお金が貯まっていって「本当の意味のお金持ち」になっています。
ひろゆきさんはこれからの世界は寡占している企業がすごく儲かりそれ以外が貧乏になるという二極化が進むと予想しています。
さらに高齢者が長く生きる世の中になり、お金持ちの高齢者が若い世代を支援する動きは減る一方になるとも予測しています。
なので、幸せになる確率論で言えば安心できるまでお金を稼ぐより、今の生活で満足できるように考え方をシフトする方が手っ取り早いということを主張しています。
この話説得力ありませんか?
僕はテクノロジーが進んでいる今の社会ではこれは結構容易にシフトできるのではと思いっています。
だって現に、それほどお金をかけずともスマホアプリや様々なおもしろいサービスを体験できているでしょう?
だから、テクノロジーで遊ぶのって最強の生き方だと僕は思うのです。
6つ. 買い物は「思想」と「機能」に分けて買え
まず「機能で買う」は僕自身もいつもそうしているのでよく分かります。
特に共感したことは、「これ欲しい!」と思ってもまずはよくそのことについて調べ尽くします。こんなのもあるのか、こっちの方が安いな、ととことん調べるのです。
でもそうしていくうちに、「あれ?これ買ってもあんまり生活が変わらなくね?」と思い買うのをやめることが多々あります。よく吟味して、生活の質を上げるものだけを買うようにしましょう。
そして「思想で買う」ですが、こちらも僕自身わかりやすかったので、非常にひろゆきさんの感覚に共感しました。思想とは「愛情」のことです。
それは、機能とは性質の違うモノで、その根底には「存続して欲しい」という思いがあります。
僕で当てはめるとこれは「任天堂」や「Mr.Children」になります。
30代あるあるすぎて申し訳ないですが、普段は機能のみを重視したケチは僕でも(本当に見栄系のモノは一切買いません)この2つに関しては、昔から一切ケチることはしていません。
偏愛しているものにお金をかけなければ、どこでお金を使うの?と思うんですよ。僕は人の価値はいかに偏愛できるものがあるか、それに大事なリソースをぶっこめるかだと思ってます。あなたの好きな人・憧れている人も必ずこれに当てはまりませんか?
まとめ

思ったより6つのルールの説明が長くなってしまいましたが、僕の伝えたかったことはしっかりと書けたと思います。ただ、本の内容的には全然伝えきれていません。
なぜかというと、この本の内容ってひろゆきさんの様々な思いが点々と散らばっているんです。僕が思うにひろゆきさんはとても頭のいい人なんだと思います。なので、テーマごとに様々な思考や伝えたいことがあるのだと思うのです。
この内容をお読みいただいて、少しでも気になった方はぜひお読みいただければと思います。ターゲット的にはかなり広いと思いますし、実際に人生の役に立つ内容だと僕は感じています。
より多くの人が「無敵の思考」を備えられることを願っています!
以上、 少し長文となってしまいましたが最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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