
ビジネス系のオススメ書籍で必ず目にするピーター・ティール氏の「ゼロ・トゥ・ワン」ですが、いまさらながら読んでいました。これ、4年前に書かれたとは思えないような内容です。
さて、この本ではピーターの伝説の投資家として持つ「投資の勘所」を包み隠さず僕たちに与えてくれると同時に、投資されるべく起業家になるための重要な事項について書き綴られています。
この中で、僕が深掘りしたいと感じたこちらの2点について今回は扱います。
- 企業が成功する7つの質問をAppleについて考える
- ドットコムバブルからピータの逆張り教訓から僕のブログ戦略を考える
それではどうぞ。
目次
企業が成功する7つの質問をAppleについて考える
ピーター直伝の成功するビジネスプランとは
ピータが本書で語っている成功するビジネスプランではこれらの7つの質問が必ずきちんと答えられるはずだと主張しています。その7つの質問はこちらです。
①エンジニアリング
段階的な改善ではなく、ブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?
②タイミング
このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか?
③独占
大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?
④人材
正しいチーム作りができているか?
⑤販売
プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか?
⑥永続性
この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?
⑦隠れた真実
他者が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか?
よく、成功した起業家は成功の理由として「運が良かった」というようなコメントを耳にします。しかし、ピーターから言わせると、成功している起業家は必ずこれらの質問をほぼ全て(少なくとも5つか6つ)を満たしていると言います。運などではなく、なるべくして成功の道を辿っているのだそう。
Appleは成功するべくして成功したのか
ピーターは本書にて、同じペイパルマフィア(わからない人は本書を読んで)であるイーロン・マスクが企業した「テスラ」はこれら7つの質問を完璧に満たしていると紹介しています。
そこで、ピーター先生に習い、Appleがこの7つを満たしているのかを検討したいと思います。
1つ・エンジニアリングは?
これは問題ないでしょう。1976年にApple I、1984年に初代Macintosh、そしてジョブズ復帰後はiMac、iPod、iPhone、iPadとあなたもご存知の稀代なテクノロジーを世界に発信しています。
そして現在もテクノロジーの最先端を走っている企業となります。
2つ・タイミングは?
タイミングで言うと、最も最高だったのが「2007年」にiPhoneをリリースしているところです。2007年というインターネットのインフラが先進国では整いつつある中、まだその恩恵に預かっていないマジョリティ層を一気にかっさらうタイミングでした。
それと忘れてはいけないのが、「2010年」にiPadをリリースしています。他社がスマートフォン市場に後れを取るまいと焦っている中、AppleはスマホとノートPCの中間であるタブレットという新たな市場を作り上げました。このスピード感は圧巻だったし、後にも先にも2007年〜2010年のテクノロジー進化は歴史的に感じます。
3つ・独占は?
Appleは創業当初は今のように、一般向けの戦略ではありませんでした。当初はまさにマニアックなギークをターゲットにしていました。(というかギークにしか使えないものだった)
しかしそれがあったからこそ、世界中のギークから「Apple製品はイケてる」という認識を広めていきました。そこからはジョブズによるデザイン戦略などで段々とターゲット市場を広げていきました。
今では世界中の子供から老人までiPhoneを使いこなし、まさに独占状態を築いています。
4つ・人材は?
Appleにはデザインそして営業の天才である「スティーブ・ジョブズ」と、IQ 200と言われている天才エンジニアの「スティーブ・ウォズニアック」がいました。
ティールの法則と呼ばれている「創業時のメンバーが最も大事」ということに関しては、Appleほど恵まれたスタートアップはなかったでしょう。
5つ・販売は?
ウォズの作った素晴らしいプロダクトも売れなければ意味がありません。ジョブズはこれを上手く売る術を持っていました。特に優秀な戦略として語られいるのは「AppleStore」の存在です。
あなたの住む街にもあるかもしれませんが、あのオシャレなApple直営店舗のことです。
インターネットの力を存分に駆使して成り上がっている企業がなぜ莫大なコストをかけてリアル店舗なんて作るんだ??と当時の人たちは不思議でしょうがなかったと思います。
しかし結果的にこれが上手くいった要因になりました。「垂直統合型」の仕組みは実際のお客さんに届くまで完璧なアプローチを取ることができます。エンドユーザーのユーザー体験を最も大事にする戦略は世界中の人の満足度を上げて、さらにブランド力を高めました。
6つ・永続性は?
スマホ・タブレット市場を一気にかっさらってからは年に1度以上の製品アップデートを繰り返しています。ジョブズの死という不幸に見舞われましたが(生きてたらどうなっていたのか、、)経営自体は安定して伸ばしています。
いまだに世界で最もクールな企業に位置しているAppleの永続性は優位だと考えます。
7つ・隠れた真実は?
ジョブズは「テクノロジーはギークでオタクっぽいけど、実は誰もが憧れている」という隠れた真実を見事に経営に繋げたと思っています。
実は憧れであるテクノロジーを、誰でもわかりやすいようにデザインし、持っているだけでカッコいいと思わせるようなプロダクトにしました。
あなたのiPhoneの持つ理由は何ですか?異性にモテたい(笑)からではありませんか?

ドットコムバブルからピーターの逆張り教訓から僕のブログ戦略を考える
続いては、僕がこの本から大変学びがある、と感じた「ピーターの逆張り教訓」についてを取り上げます。
ピーターの逆張り投資方とは
ドットコムバブルから多くの起業家や投資家が学んだ4つの教訓についても、ピーターの逆張りの意見を主張しています。
- 小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい
- 出来の悪い計画でも、ないよりはいい
- 競争の激しい市場では収益が消失する
- 販売はプロダクトと同じくらい大切だ
これらはドットコムバブルを通して世の中が教訓にしているまさに逆な考えとなります。
特に起業の流行りのカタチとなっている「リーン・スタートアップ」(事前にあまり計画せずに、少しずつ改善することを重視)については「逆に上手くいきにくい」と批判をしているのが印象的です。
また、ピーターは何も世間の逆をいくこと自体が良いと言うわけでなく、大事なのは「大勢の意見に反対することではなく、自分の頭で考えること」と言います。
僕のブログ戦略を考える
ピーター先生は自分の頭で考えろ、ということなのでたまには僕も自分の頭を使ってブログの戦略を考えてみようと思います。
👉小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい
小さく段階的にではなく、大きなビジョンを持った方がいい。という内容なのですが、ブログでは大胆な賭けというのは難しいですかね。
あえて言うならは、はてなブログやライブドアブログのような無料ブログではなくて、初めからWordPressを使うってことかな。
であれば一応これは達成しています。テーマも有料の「STORK」を買ってますし、先行投資はしているので。
👉出来の悪い計画でも、ないよりはいい
確かに、行き当たりばったりでブログやってますね。
とうことで、具体的な計画立てます!
- 2019年末までに月間5万PVを達成する
- 2019年末までに月売上5万を達成する
- 記事は週に5本以上書く
達成については今は全然見えてないですが、1年後はこのくらいはいっとかないとなー。
👉競争の激しい市場では収益が消失する
今はブログブームなのでどの分野もレッドオーシャン状態ですね。エンタメ、ゲーム、健康、教育、悩み系ではもう市場が激しすぎな感覚があります。
そして僕が中心でやっている「IT&ライフハック系」もそういった市場に近いと思います。
どうすれば良いか?と考えてみましたが、一点突破ではなく、複合でやっていこうかなと思っています。例えば「健康、教育」は僕もかなり関心を持っています。なので、この辺とIT系を組み合わせたコンテンツは需要があるのではないでしょうか。
なので「テクノロジーを使ってあまり解決していないところを攻めていく戦略」をしばらく続けていこうと思う。
👉販売はプロダクトと同じくらい大切だ
これはもう答えは出ていますかね。
ブログでは「文章の質の良さ」は最重要事項です。これは間違い無いのですが、その他にも大事なことがあって、それはいかに多くの人にリーチするかです。ありきたりですが、僕は実際にできていないので具体的にはこれらを頑張りたいです。
- SEO対策
- SNSを本格的にやる
- アフィリエイト知識の勉強
SEOに関してはGoogleのアルゴ次第だから勉強しても無駄になる可能性がある、というような意見も聞きますが、やはりアクセスを伸ばすために意識はするべききだと感じています。これは知識もそうですが、いろいろ時間と記事をかけて試行錯誤してみます。
アフィリエイトについては現状だと本当にどうやったらいいかさっぱりわかっていません(笑)これは、純粋にマーケティング能力の向上は不可欠なんだと思います。この能力はブログ以外にもビジネスには必須だと思いますので、こちらも時間をかけて勉強していこうと思います。

まとめ
ピーター・ティールの本を読んで、せっかくならしっかり今の自分のことについて考えてみましたが、いい機会になったかな。これだから本は読むべきだな、と感じました。
本のタイトルから起業しない人はあまり読んでも意味ないと思っているなら、そんなことないです。特に外に何かしら発信している人であれば必ず役に立つ知識はあるはず。
未読の方は是非読んでみてください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
読書の秋。澄んだ空の下であなたも読んでますか?