
このブログでも紹介している通り、僕は2018年に前田裕二さんのメモ術は実践していて、実際に成果を得られています。こちらの記事には、前田さんが愛用されているメモ帳やボールペンも紹介しています。
この時点で既に前田さん信者の僕ですが(笑)なんと、この度そのメモ術を詳細に解説してくださる「メモの魔力」という書籍を発刊してくださいました。
これはありがたい!
ということで早速読んでみました。メモ術自体は既にこのブログでも紹介しているので、今回はこの本のコアとなる部分だけを扱います。
目次
抽象化の方法
メモ術の最も重要な要素となる「抽象化」についてが詳細に語られている章がありました。
抽象化は非常に難しいので、大変有益な情報でした。ここでは僕が参考になったところだけピックします。
抽象化のコツは「What」「How」「Why」で考える
抽象化って確かに「どうやるの?」という人は多いと思う。
3つの視点で見てみる
そこで、抽象化には以下の3種類存在していると紹介されていました。(要約しています)
- 【What(なに)】目の前の現象や考え方を抽象化して、また別の名前につけて呼び直す。
- 【How(どんな)】目の前の現象にはどんな特徴があるのか、ということを深掘りして考える。
- 【Why(なぜ)】何かがヒットした場合、なぜ当たったのか理由を抽出して、また別の企画に転用する。
僕は抽象化を繰り返しているうちに、今回ご紹介する「How」と「Why」を自然にやるようになっていました。
そして、前田さんもこの中でHow(どんな)とWhy(なぜ)は特に価値が高いとしています。
僕自身も物事の本質はつまるところ、この2つを考えれば突き詰められると思っています。
ただ、僕の普段の生活では、なかなか新しいことはそんなに起こりません。そこで考えた結果、世の中のニュースに対して考えるのが一番手っ取り早いということです。
「NewsPicks」を活用せよ
僕のオススメとしてはキュレーションニュース「NewsPicks」を使った方法です。
NewsPicksについてよく知らない方はこちらを参照ください。👇
このアプリを使えば、スマホでいつでもキュレーションされたニュースをインプットすることができますし、その場で抽象化してコメントをアウトプットすることができます。
僕の場合はテクノロジー系を見ることが多いのですが、この時に、「新しいテクノロジーを紹介」系であれば「How(どんな)」を、「このテクノロジーが人気」系であれば「Why(なぜ)」を考えることができます。
スキマ時間で日常的に抽象化の訓練ができるので是非試してみてほしいです。
人を動かすために「言語化」する
「右脳だけでは人を動かせない」これは非常に勉強になりました。
全てを言語化するクセをつける
実績のない僕たちが人を巻き込もうとした場合に、「言葉」で説得させたり共感させるしかありません。つまり左脳的な「言語化」がカギということです。
当たり前のように聞こえますが、言語化をそこまで意識している人は少ないと思います。ここで前田流さんのメモ術は大いに役に立つんですね。
ヒントとしては、先ほどのWhy(なぜ)を使います。
対象は、自分の心。前田さんは「意識の抽象化」と呼んでいましたが「自分はなぜこれが面白いと感じたのか」「勉強になると感じたのか」「やってみたいと感じたのか」をとことん言語化するのです。
本を読んだ時、映画を見たとき、講演会を聞いた時、常に言語化することを心がけたいです。
「Voicy」を活用せよ
ここで僕がやりたいと思っていることは、いつも聞いている聞くブログ「Voicy」を活用するとうことです。
Voicyについてについてよく知らない方はこちらを参照ください。👇
Voicyはいつも車の移動中や散歩の時に聞いているのですが、今までは聞いたまま特に言語化をしていませんでした。
これはもったいなかったです。。
Voicyは非常に勉強になるコンテンツが多いので、「おもしろい!」「勉強になった!」という意識は常にありました。
これからはしっかりと、なぜ面白いか、なぜ勉強になったのかをしっかりと言語化してメモしたいと思います。
もしVoicyを聞いたことない方おりましたら、これを機に是非ダウンロードしてみてください!(マジでおすすめです)
「独自の言葉」を生み出す
抽象化された独自の言葉に価値がある
レトリックってご存知ですか?
表現の巧さという意味で、伝わりやすい言葉を生み出す能力や技法をこう呼ぶそうです。
本書にあった例がわかりやすいので挙げておきます。
レトリックの例
南野智子さん「良質な非常識」
秋元康さん「永遠は短い」
鈴木おさむさん「生VR」
それぞれ、おかしな組み合わせのように見えて、実に興味がわくしインパクトが強い言葉になっています。
こういった「独自の言葉」を生み出せる人に人や価値は集まるんですね。
そして、言葉を作るのが上手い人は決まって抽象化能力が高く、言語化が上手いのです。
とりあえずストックしておけ
抽象化能力を向上させる他に、「刺さる言葉をストックしておく」というのを前田さんは推奨されています。
特に多くの人に影響を与える人であったり、有名脚本家が使う言葉や文脈は洗練されているので、もし自分の心に刺さった言葉や表現があったらすかさずメモをしましょう。
これを頭に入れておくだけで、数ある本や映画、その他テレビなどのメディアでも常に学びの場になりますよね。お笑い芸人とかって結構うまく独自の言葉を生み出していること多いですし(笑)。
使える場面を想像しろ
さらに、前田さんのアドバイスとしては「あのエピソードを語るときに使おう」と考えながらメモをすると効果的だそうです。
自分が誰かに話したいネタって常にありますよね?
その時にインパクトある言葉が使われていれば「人の心に残る」エピソードになると思います。こういったことがプレゼン能力を高めるのかもしれません。
メモの最大の効力は「自分を知ることができる」こと
「人生の軸」を見つける必要性
ゴールがあるから人は走れる
人生を幸せに生きるために必要なことは、「自分が何に幸せを感じるのか」を深く理解していることが必須になります。
なぜなら、様々な予測できない出来事が必然で発生する人生の中で、自分の中で最適な決定と行動をするためには「決定するための軸=人生の軸」が必要になるからです。
これは考えてみれば当然で、サッカーでいうと「ゴールを多く奪った方が勝ち」というルールが存在するから、適切な戦略やプレイが存在するのです。
もしあなたが人生の軸を決定していないで、人生を歩んでいるのであれば、ルールを知らないのにサーカーをしている選手と同じです。
そんなプレイヤーが活躍できると思いますか?
できるわけがありませんよね。そうです。僕たちは人生の軸を決定した状態で人生を歩まなければいけないのです。
メモ術が自己分析にも活用できる
そこで、前田さんが提唱するメモ術は、この人生の軸を見つけるために大いに役に立つと主張されています。
人生の軸は自分の過去に必ずある
それは「自己分析」にメモ術を使うということです。
- 幼少期に苦しかった経験は?
- 小学校時代に楽しかった経験は?
- 中学時代に一番影響を受けた人は?
- 高校時代に描いていた夢は?
このような自分の過去を「ファクト→抽象化→転用」と深掘りしていくと、自分のコアの部分が見えてくるそうです。
実際に前田さんは上に挙げたような質問に対して徹底的に考え抜いた結果が「SHOWROOM」に繋がっています。
前田さんは今、時の人となり誰もが羨む成功者に見えますが、本当に評価するべきところは「前田さんは自分の人生の軸を見つけて、今現在それに対してまっすぐに突き進んでいる」から前田さんに価値があるのです。
たった今何をするべきか明確にせよ
この自己分析にて、前田さんのアドバイスで一番重要と思われるところは「では具体的に何をするか」まで必ず書くこと、だと思います。
やりたいこと、自分の夢がわかっても「じゃあ5分後に何をするのか」「今できることは何か」「明日から何をするの?」と具体的なアクションに落とし込む必要があります。
本書の中で、ゴール設定について前田さんのヒントはこうです。
『具体的で、測定可能で、時間の制約をちゃんと設けること。』
これを基準に細かくゴール設計をしていけば、あとはそれに向けて突き進むだけです。
まとめ
この本を読んで学んで、真っ先にしなければならないと感じたのは「自己分析」です。
自己分析なんてどうすればいいのかわからない。。
と思いますよね?僕もです。
そこでこの「メモの魔力」には特別付録として自己分析1000問というのが付いています。
この1000問(人によっては100問くらいでよいそう)にファクト・抽象化・転用を考えることによって必ず自分なりの「人生の軸」が見えると前田さんは断言しています。
2019年の年初めを機に、僕もこれにチャレンジしようと思っています。
「人生の軸」がはっきりと解明された時、僕の抱えているモヤモヤや不安は消え去り、より楽しい人生が待っていると信じて、今からワクワクしています(笑)
この本の良いところは、およそ2〜4時間くらいあれば読めてしまうような字数だと思いますが、これから行う自己分析や実際のメモ生活に大きく影響を与えるものになっているところです。
言い過ぎでもなんでもなく、全ての人に読んでもらいたい本です。
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