
一気読みしてしまった文庫本をご紹介!
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孫正義の高校時代がチートすぎる件 – 俺の遺言を聴いてほしいhttps://t.co/Krrsri0DV2 pic.twitter.com/qcqbj82D9u
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) 2017年5月8日
Twitterのタイムラインに流れてきた、このヒデヨシさん(@cook_hideyoshi)のブログを読んで、 「志高く」速攻で買ってしまいました。
孫正義さんは有名なエピソードを持つ人物ですが、この本はかなり詳細に描かれています。
とにかく面白くて一気読みしてしまいました。
心に残ったエピソードを中心に感想をまとめていきます。「何か新しいことを始めたい」と考えている全ての人にオススメしますよ!
目次
行動力がハンパないエピソード
100万ドルの契約
一日に五分間の仕事をして一ヶ月後に100万円以上稼げる仕事はないものか。
アメリカ大学時代にとにかく勉強に追われてバイトなどをする余裕がない孫さんは、自分と付き合っていた彼女(現奥様)の生活費を稼ぐために月100万円のお金を稼ぎたいと考えた孫さん。(めちゃくちゃですがw)
しかし、勉学に時間を割いていたため、孫さんにはとにかく時間がなかった。
そこで、1日5分だけ勉強以外に「稼ぐための方法を考える」という作戦を実行します。
5分ですよw5分w
いかに時間を大切にしているかわかります。
ちなみに、時間がなさすぎて運転中の信号待ち時間も参考書を読んでいたエピソードもあります。
結局はそこから1日5分で考えだしたアイデアを持ち前の行動力で100万ドル(およそ一億円)の契約を勝ち取ってしまいます。
孫さんは天才なのかもしれませんが、時間の使い方については僕たち凡人も見習わなければならないと強く感じました。
1日5分でも何か新しいことを始めませんか?
自分ができることを躊躇なく実行する
こちらも学生時代のお話です。
中学生の頃、将来は教師になりたいと考えていた孫さんでしたが、在日韓国人なのでなれないことを知ります。
ならば、と事業家になろうと決めた孫さんでしたが、どうしても教育に関わる事業を作りたいという気持ちがありました。
ならば自分で教育機関を作ってしまおう!と考えたのです。
そこで九州の名門高校に入学したのですが「優秀な教師が必要だ」ということでなんとその高校の先生をスカウトしたのですw
担任の教師と校長先生に「自分の作る学校へ教師としてきてくれないか?」とまさにヘッドハンティングそのものです。
流石に、校長先生に叱咤を受けたのですが孫さんは真剣そのもので、塾を開ける物件を探したりとこの頃から超実行派でした。
その名門高校はわずか1学期のみの在学で、すぐにアメリカの高校に編入して先に挙げている100万ドルの契約を手にしています。
学生時代から既に、他の人とは違う行動力を見せていました。普通、名門高校の先生に生徒が自らスカウトまがいなことしませんよね?
孫さんは、自分ができると思ったことは何でもすぐに行動に移せる天才だったのかもしれません。
孫正義の志の真髄
ビジョンと交渉術
「僕は天才なんです」「日本ソフトバンクを日本一の流通会社にしたいんです」
あのゲーム会社ハドソンとの独占契約の際に言った言葉なんですがすごいとおもいませんか?
自分は天才だ、と言い切ってまだまだ零細企業であったソフトバンクを日本一にしたいと見栄を切ります。(孫さんは大真面目ですが)
事実、孫さんはこのような口説き文句で数々の大型独占契約や買収を決めていきます。
この大きな要因としては、やはり他の誰よりも大きなビジョンを相手に訴求して誰よりも「志が高い男」というのを認めらせてきたことだも思います。
また、稀代な交渉術の才能ももちろんガシガシ使っていきます。
「相手に得をさせれば、自分のことを味方だと思ってくれる。その後の話もしやすくなり、ひいては私にも返ってきます。」
これとかすごく参考になる。
やっぱりガチの実績のある人の言葉は重みが違います。是非ビジネスに活用したい。
孫正義の生命力と知識の源
実は孫さんは25歳で慢性肝臓を患い、いつ死ぬかわからない状況に陥っています。
孫さんがこんな大病をしていたなんて初めて知りました。
しかも25歳の若さで当時は不治の病で生死をさまよっていたなんて衝撃です。
結果的には父親が見つけた名医によって奇跡の完治に至るのですが、ここでも孫さんの情熱が垣間見れます。
この時期はあの「西和彦さんとのMSX戦争」と同時期なのです。(知らない方は本書を読んで)
コンピュータの将来にかけて一歩も譲らずに結局は孫さんの思い通りになるのですが、それが病床の上からだったなんて。。
かなり症状がヒドく経営にはほとんど関われなかったのですが、ただでは転びません。
2年あまりの治療期間でなんと書籍を3000冊ほど読んだそうです。(毎日4冊ペース!)
この時の生死感の変化と、圧倒的な知識のインプットが後の歴史に名を残す事業家を作り上げたことは言うまでもありません。
橋を渡ると決めたらダンプカーで進む。と言われている孫さんの大胆な行動力に拍車をかけたのはこの時の生死感かもしれません。
また、本は裏切らない、とよく聞きますが僕も読書は絶対にこれからも続けていこうと感じたエピソードでした。
世界の天才との交わり
世界の天才と言えばまずスティーブ・ジョブズは欠かせないです。
ソフトバンクを大幅に前進させたあのiPhoneの生みの親です。
孫さんはdocomoやauに立ち向かうには戦える武器が必要と考えていました。
そこで、なんとも驚きですがまだiPhoneが一切公表されていない開発時期に直接ジョブズに「もしこんなのが完成したら日本で独占販売させてくれ」と交渉したというのです。
ジョブズもその先見の明に驚かされて、独占契約に合意したのです。
そして、なんといってもビル・ゲイツです。ゲイツと孫さんはお互いを認め合っている古い仲です。
お互いゴルフをする仲だそうですが、その会話ひとつひとつが超濃厚な情報だと孫さんは言っています。(どんなのか聞きたい!)
素晴らしい関係だなぁと感じたのが、お互いに何か新しい事業を考えたときに絶対に被らないようにした、という話です。
マイクロソフトはコアのテクノロジーを、ソフトバンクはインフラを追求することで、シナジー効果で高めあっているのですね。
まとめ
この本では、近年の日本のベンチャー企業では最も成功している企業であるソフトバンクの正体を知ることができました。
孫正義という稀代な実業家(+投資家)はこのようにできたのかー、とすぐに読めてしまいました。
どのようにして、孫正義ができたのか?というところでは、後天的にはこの2つが大きいのかな?と感じました。
孫正義ができた要因とは?
- 父親に「お前は天才だ」と言われて育てられた。
- 坂本龍馬など志を高く持つことの重要性を若い頃に得た。
子供を叱るのも大事だけど、天才と勘違いさせてやることも大事なのかもしれない。
孫さんはたまたま実業家としての才能があったけど、自分の子供がどんな才能を持っているか親でもわかりません。
才能がありそうだ、と思ったものはとことん褒めてやり、勉強より向上思考の大事さを教えてあげることを意識したいと思います。
