【嫌われる勇気】アドラーから学ぶビジネスに生かす心理学

嫌われる勇気
こんにちは。ITブロガーのマサタカです。あなたは人生を豊かにするアドラー心理学を実践していますか?

皆さんもご存知「嫌われる勇気」が大ベストセラーとなり、より多くの人にアドラー心理学について知る機会ができたと思っています。

しかし、ネットや世間のニュースを見ていると残念ながら「アドラー心理学は定着しなかった」というのが事実と言えます。(もちろん個人レベルでは実践している人はいるとは思いますが)

今回、僕はアドラー心理学を身につけるとこんなに人生が楽になるんだ!ということを主張したいと思いブログを書いています。

少しでも参考にしていただければ、嬉しいです!

 



僕のアドラー心理学との出会い

アドラー心理学との出会い

実は僕は大学生であった20歳くらいの時、親友の部屋の本棚に心理学の書籍がたくさんあったことがきっかけです。

その親友とは全く勉強などする人間ではなかったので驚きましたが、どうやら自分の悩みが深いので「なぜ人は悩むのか?悩みを和らげる方法はないか?」ということが知りたいために買い揃えたというのです。

僕自身も全く興味がなかったのですが、何気なく読んでみたところ、ハマってしまった口です。

 

そんな縁があって心理学を深く学ぶ機会を得たのがきっかけです。当時でもフロイトやユングなどの精神分析学が主流でしたが、僕にはアドラー心理学が深く刺さりました

僕はアドラー心理学をおよそ十数年実践してきましたが、最近やっと定着してきたと感じています。アドラー自身もこの考えが定着するのは自身が生きてきた時間のおよそ半分くらいは必要だとしています。


本当に人間関係で悩まなくなった!

人間関係で悩まない

アドラー心理学の基本として「全ての悩みは人間関係である」という考えがあります。全てと言い切ってしまっているところがすごいと思いますが、よくよく考えると本当にそうです。

どう好転したのかを、僕の実体験でご紹介させてください。

 

家族や親友との関係

僕の家族は子供の頃から平々凡々な家庭でしたが、僕が小学生の頃に父親が病気で倒れるという大きな出来事がありました。後遺症も残り、一家の危機でもありました。

当時は子供ながらに「この家は経済的に大変なのではないか」という思いが強くなり、遠慮をすることが僕のマインドセットに染み付いていました。

 

そんなことから、僕は人に甘えるのが下手くそでした。なんでも一人でやりたがる癖がついたのもこういったことからだと考えています。

しかし、アドラー心理学では「トラウマは存在しない」と今の自身の行動は過去の影響は一切ないとしています。つまり、ある出来事が原因で行動するのではなく、自身の最適化された目的によって行動をしているということです。

これには当時、非常に衝撃を受けました。「今の自分は自分が決定した目的に基づいて行動している」このことは当たり前のように思えて、受け入れるのには時間がかかります。

 

初めは戸惑いましたが、常に頭に置いて生活をしていると、「本当に自分がなりたい姿」に背いた行動をした際に、そうすることが自分にとって一番楽であるからしているのだ、ということに気づきます。

そこから少しずつですが、自分のわがままな部分を家族や友人に見せれるようになってきました。わがままと言っても、単純に自分のやりたいことを言うだけなのですが、これがそれまでできませんでした。

そうしていくと、案外、人は自分の意見を受け入れてくれることがわかったのです。そして、そのような経験がどんどん自分をポジティブにしていくことが自身でも感じることができました。

 

現在ではすっかり「自分の意見を主張すること」が当たり前になり、このことが僕を幸せな方向に導いたことは言うまでもありません。

 

職場の人との関係

多くの人が職場の人との人間関係に悩みを抱いていると思います。

それは僕たちの人生の多くの時間を仕事に費やしていることから、家族レベルで多くの時間を共有しているから当然そうなります。

もちろん僕も例外にもれず、やはり職場の人間関係が一番難しいと感じています。特に僕の仕事はシステム開発が主なのですが、エンジニアの方ならよくわかると思いますがプログラムを自分一人で組んでいればいいわけではありません。

顧客の要件定義を汲みながら設計をして、それを各担当者が緻密な連携を取りながら作り上げていく必要があります。

 

ここでとても役に立ったアドラーの教えは「課題の分離」と言うものです。

これは自分の課題と他社の課題をしっかりと境界線を引くべきだ、と言うものです。多くの人間関係の悩みの要因として以下があるはずです。

悩みの要因

  • 相手に理解してもらいたい
  • 他人から評価されたい

これらにギャップがある程、人は悩みます。この原因として、自分では支配できない相手の課題に踏み込み過ぎているのです

 

きっちりと境界線を引けるのであれば、「ここから先は相手の課題だから自分が考えるに及ばない」と本気で思えればこの悩みは無くなるはずです。もちろん、これが難しいのですが実際に僕はゆっくりとですが本気でこのように思えてきています。

逆も然り、他人に自分の課題に踏み込まれた時もしっかりと境界線が引けていれば「これは自分の課題だから何を言われても構わない」と本気で思うことができます。

 

仕事の成果にも大きく関わる

仕事の成果も上がる

アドラー心理学が身につけばつくほど、仕事が上手くいくようになりました。

これはよく考えれば当然です。目的論はまさに仕事を遂行する上で非常に役に立ちます。目的論に徹していると基本的にポジティブな行動になるので、少しくらいのトラブルは乗り越えることができます。

 

そして、「課題の分離」についても効果はバツグンです。顧客やプロジェクトメンバの各立場で明確にスコープ(対象領域)を定義できるとよりスムーズに仕事が進みます。

僕はアドラー心理学に従った行動をとっていると、私生活では「少し冷たい人」というイメージが定着していると感じます。(少しデメリットかも。。)

しかし、仕事においては実績が伴うので、「しっかり任せられる人」というイメージを持ってもらっていることに成功しています。また、アドラー心理学である「横の関係」も気をつけていますのでどんな立場の人とでも関係性が築けているという面もあります。

 

承認欲求も無くなるので、ムダな仕事は一切しなくなりますし、本当に仕事ではプラスになることが多いと感じます。


早く始めた方がやりやすい

僕は運よく若い時期にアドラー心理学を知ることができ、人間関係に悩まない充実した30代を過ごしています。

仕事も30歳くらいから急激に上手くこなせるようになっているのを、如実に感じています。もっとしっかり定着したら、今以上に上達するのではないかと大いに期待しています。

皆さんも、早いうちからアドラー心理学を実践することを僕はオススメします。その点で、「嫌われる勇気」はとてもわかりやすく入門書としては最適ですよ。