【書評 未来のチームの作り方】多様な働き方にリーダーがすぐに始める8つの仕事術【チャットツール活用法】

「未来のチームの作り方」書評
こんにちは。マサタカです。

サイボウズ式の藤村能光さんの「未来のチームの作り方」がとってもおもしろかった!

チームのリーダーやマネージメントをしているビジネスマンには絶対読んでほしい。

未来のチームに必要で、すぐにでも僕が実行したいと思った8つの仕事術についてまとめます。

 

明日からはじめるサイボウズ式藤村さん流8つの仕事術

1.仲間にまかせる努力をする

僕も藤村さんと同様、「自分でやったほうが早い!」と思ってしまう派でした。

しかし、その思いこそが現在の働き方の悪の根源である「属人化」を進めてしまうのです。

つまり、自分一人でやりきった成果というのはチームの成果に全く寄与できないのです。

 

そこで藤村さんのアドバイスとして一番刺さったのがコレ。

『仕事別に決める人を決める』

 

常に自分がすべてを決定しよう、と僕は考えてしまっていましたが、確かにコレではチーム力なんて上がるはずはありません。

ここはこの人に権限委譲できるのではないか?という場面では積極的に「あなたが決めてください!」というお願いをしようと思う。

 

2.とにかく素直になる

メンバーに権限委譲をできるのも、そもそもリーダーがチームの信頼を得ていることが最も大切です。信頼できない人から「任せた!」と言われてもやる気が起こらないのは当然です。

藤村さんもここは相当悩んだそうですが、たどり着いた答えは『素直になること』

自分に嘘をつかない、というのもありますが、大切なのはメンバーの思いを真っ直ぐに受け止めること。

つまり、メンバーの声に素直に耳を傾けるということです。

 

リーダーが決定してメンバーに指示を出すトップダウン型は多様性のこの時代ではもう古いのです。これからは、メンバーから出てきたものを積み重ねて目標達成を目指すボトムアップ型とするべきなのです。

現在進行形で自動化が進む現在では「チーム全員が納得感を持って仕事に取り組む」というのは必須となってると僕も感じます。

 

常に自分にも素直に、そしてメンバーの声にも素直に。

 

3.雑談しやすい環境にする

では、メンバーの正直な意見は本当に出てきてくれるのでしょうか?

藤村さんの教えではこれには「心理的安全性の確保」が必須であるとのこと。

 

素直な意見を言ってもいい環境でなければ誰も声をあげてくれません。

これには共有型チャットツールの導入が一番敷居が低いでしょう。藤村さんはポジション的に「キントーン」を推奨していましたが、SlackやTeamsなどでも良いと思います。

 

補足:Teamsとは

チャットツールではSlackが有名ですが、MicrosoftのTeamsも急激にシェアを伸ばしています。僕もオススメしていますが、その理由は「Officeの1ツールであること」です。Excelやパワポと同じOfficeの1つだよー、と普及することができます。Office365を導入している企業も多いです。

 

使っていただければわかると思いますが、使っているうちにどんなことでも発言しやすくなります。

藤村さんは「ホウレンソウよりザッソウ(雑談・相談)!」とおっしゃっていますが、まさに雑談は報告・連絡より大切な要素となっていると僕も感じています。

 

雑談って楽しいじゃないですか?楽しいという感情からしか新しい価値って生まれないと思うんですよ。そう思いませんか?

 

4.失敗を許容する

何でも話してくれる環境は、チームの危機も救う救世主にもなり得ます。

みなさんも経験があるかもしれませんが、プロジェクトがどん詰まりになる時って大体は「都合の悪いことが後になって見つかる」ことによって発生します。

なので、都合の悪いことを早い段階でチーム内で共有するということは超重要なのです。

 

しかしいくら話しやすい環境でも都合の悪いことはなかなか発信しにくいものです。ここで藤村さんの教えで『失敗を減らしたければ、失敗を許容しなければならない』というのがあります。

失敗は個人の責任とするのではなく、組織全体に帰属し、何が悪かったのかをみんなで研究することを藤村さんは推奨しています。

 

これは人によってはなかなか受け入れにくいかもしれませんが、この考えは僕の経験上でも正しいと感じます。

個人の責任としていると「注意しましょう」で終わってしまいます。組織の責任とすれば「どうすれば失敗しにくい仕組みにできるか」を真剣に考えることができるからです。

 

成功も失敗もチームの成果と考えよう。


5.ヘルプスレッドの作成

読んでいて、これいいなと思ったのが『チャットツールにヘルプスレッドを設けること』でした。

僕はTeamsでプロジェクトごとにスレッドを作って管理をしているので、プロジェクトをまたいだメンバーとのやり取りが遮断されていました。

 

ここで1つ、すべてのメンバーに気軽に「なんかいい方法ない?」と聞けるようなスレッドがあればスキル共有が気軽にできると思うんです。

直接聞くとなるとなかなか聞けないんですよね。特にチームに入りたての人は余計そうなります。

 

しかも優れているのが、共有するスペースを用意することでストックされていきます。つまり、誰かが既に悩んでいたことが検索すれば出てくる状態になります。

 

明日すぐにスレッドを作ってメンバー全員を招待しよう!

 

6.チャット同時並列会議の導入

もう1つ、すぐに取り入れたいトピックがあります。こちらもチャットツールを活用した方法です。

それは、いつもの会議の中で同時にチャットも並列に行うということです。

 

え?何のために?と思われるかもしれませんが以下のようなメリットがあるのです。

会議中にチャットするメリット

  • みんなの前だと中々言えない人もコメントできる
  • 議論の内容を文書化することで、課題が明確になる
  • やり取りがそのまま議事録になる

 

これよくないですか?わざわざ会議をしているのにチャットをするという発想はありませんでしたが、こちらもすぐに取り入れたいです。

 

議事録を作るムダな時間を減らせるのは大きいです!

 

7.質問責任と説明責任を果たすこと

藤村さんこのようにチャットツールを有効活用していますが、使用する上で注意しなければいけないことがいくつかあると言います。

その中でとても納得したのが以下のことです。

『ツールはあくまでツール、ツールの先には使う人がいることを考える』

 

SlackやLINE、Facebook・・僕らは常に様々なアプリから多くの人と連絡を取ったり意見を発信しています。

そうしているとだんだん感覚がマヒしてきて、この発言により受け手がどう感じるのか?というコミュニケーションの基本を忘れてきてしまっているように感じます。

言葉というのは、下手をするとその人の精神を壊してしまうほどの破壊力があります。ここは絶対に忘れてはいけないのです。

 

だからと言って、発言の敷居を上げてしまうのでは意味がありません。そこで、藤村さんのアドバイスではみんな『質問責任と説明責任』を持つことというのがありました。

これは、おかしいのではないか?こうした方が良いのではないか?という意見は隠さずに意見する責任がある、そしてなぜこうなのか?このルールはあるのか?というのをみんなが納得するように説明する責任もあるということです。

 

多様性(ダイバーシティ)を受け入れるのにとっても大事なルールだと思う!

 

8.好きなオンラインサロンに入る

最後に、これは仕事上の「良いチームをつくる」とは少し違いますが絶対に行動してみようと思ったことです。

それは『仕事とは違うコミュニティに属する』ということ。

 

藤村さんは最近人気で気軽にコミュニティに入れるオンラインサロンを紹介していました。

オンラインサロンの良いところの1つとして、やりたいと思ったことがすぐにやれることというのがあります。

 

当たり前ですが企業では自分がやりたいと思っていても、それを上長に説明してさらに会社の方針として決定されなければ行動に移せません。(そもそも決定が遅い。。)

ところが、オンラインでは「好きでやってみたい」という気持ちがすべてです。

 

藤村さんの良い例として、趣味としてサウナが好きなそうですが、そのことを発信していたらなんと複業につながったそうです。

好きなコミュニティに属して好きなことをやる、僕はもちろん周りの同僚にもオススメしようと思っています。

 

好きなことに出来るだけ時間を使う意識はこれからもっと大事になるはず!



まとめ

サイボウズ式はメディアとして面白いですが、その裏側の中の人たちの話はもっと面白かったです。

藤村さんのように本気でチームづくりしているからこそ、作っている側の熱い想いがコンテンツにのっかるのだと改めて感じました。

お読みのみなさんのチーム力向上に少しでも役立てばうれしいです!

 

未来のチームの作り方」はツールのトピックも多くありますが、やはり藤村さんの悩んでこうしようと考えたその過程が見えたのがとても参考になりました。

お時間に余裕のある方はぜひ読んでみてください。