【人生も仕事も変わる!最高の遊び方】成毛眞さんから遊びを学べ【書評】

成毛眞さん最高の遊び方
こんにちは。マサタカです。

元日本マイクロソフト社長であり、Honzを立ち上げた 成毛眞さん の本である「最高の遊び方」をご紹介します。

成毛さんの書籍や書評などを見ればものすごい量の知見を持ち合わせている人だというのがよくわかりますが、それは「遊び」から学んでいるということがこの本の趣旨です。

 

さっそく、僕が刺さったところを中心に感じたことを書いていきます。



全ては遊びから生まれる成毛眞の遊び論

遊びを仕事にしないことのメリット

プロになるな。アマチュアであれ。

成毛さんの主張として「決して好きなことでプロになるな」というのがあります。実際に成毛さんは大好きな趣味である読書をHonzで仕事にしてしまったことを後悔しています。

というのも「すぐに辞めてもいい」という状況でないと本当に楽しむことができなくなるからです。つまり、それでお金を稼ぐようになってしまうと、遊びで最も大切な「楽しむ」が削減されてしまうのは人生にとって損だということです。

成毛さんの子供に対する家訓では「なんでも好きなことをやらせ、続けることを強制しない」というのがあるそうですが、これは子供の頃からこのマインドセットを持ち続けることがとても有効だと思う。僕も子供にはこの姿勢をずっと貫こうと思う。

 

「Aマイナー」を目指す精神。最後まで作らない。

これはすべての人に共感してもらえると思いますが、趣味でやるスポーツや音楽でも、やはり上手くなる方が絶対におもしろいです。

しかし、ある程度突き詰めると頭打ちになることもご存知だと思います。感覚的には初めの数百時間はやればやるほど上手くなりますが、1000時間を超える頃にはそれ以上に上達するには相当の時間と集中力が必要になります。

そこで、成毛さんはAマイナーを目指せ、と言っています。これは、下手でもいいということでなく、あえて達人レベルとは方向性の違うものにすると解釈しました。例えば、プラモデルが趣味だとすると、完璧に作りこむのではなく、途中でやめてもいい。作りかけがたくさん並んでいてもおもしろいのではないか?ということです。

楽しい!と感じていれば作り続けるし、んー飽きたかな?と少しでも思ったらやめてしまう。これも遊びの極意だと思う。

 

やってみないとわからない。遊びはシャレでいい。

成毛さんは自分でもADHDと自覚している通り、飽きたらすぐにやめてしまいます。でも遊びをする上ではこれでいいのだ、と主張しています。

なにせ、何が自分にハマるのかなんて誰にもわからないからだ。であれば、なんでもやってみて、飽きたらすぐやめる、が最も効率が良い遊び方になります。

日本人って真面目な人が多いので、真剣に趣味をやってしまう人が多いと思うんです。そうではなくて、もうシャレだと思って「よしノリでやってみるかー」という程度ではじめてみればそれでいいと思う。

 

遊びでお金を稼げなくもない

お金を稼ぐという遊び。

それじゃあ、やっぱり遊びで稼ぐのはできないの?となりますが、成毛さんは「お金を稼ぐ」ことを遊びにしてしまえばいい、と言います。

成毛さんのある程度の資産を持った知り合いには共通の習慣があるそう。その習慣とは夜寝る前に必ずこの2つを考えるそうです。

  1. どうやって資産を増やそうか
  2. どうやって資産を減らさないか

今の自分の状況と周りの環境を考えて、「これやったらできるんじゃない?」という妄想を毎日しているとのこと。もちろん全てを行動に移せているわけではないが、この差が決定的に経済力の差になっていくのです。

これはそんなに難しく考えることもなく、普段の生活の中で「こんなのあったら便利だなぁ」とか「こんなツールがあれば節約できるのに」ということを深く合理的に考えていれば自ずと何かひらめくはずです。

こうすれば1日10円浮くじゃん!ということだって年間で3,650円も浮きます。お金持ちの人は常にこういった思考をしているんですね。

 

「やらないこと」を決めるのは楽しい。

それと、成毛さんの意見にとても共感したのが、「やらないこと」を決めようということ。例えば、僕の周りでも好きな人は多いですがキャバクラでの飲みです。

確かに綺麗な女性に囲まれて飲むのは楽しいです。しかし、そこで得られる知識やそもそもお金を払って何か話をしなければいけないとか、よくよく考えるととてもコスパの悪い遊びです。

このように、「やらないこと」をしっかり決めておけば、無駄な時間とお金を出費することを防げます。僕はこれって意外と大事なことだと認識しています。遊ぶ時間は有限ですからね。

 

道楽ではないモノ選び。

もう1つ、モノ選びも大事です。高級車や高級時計は成功者の証として好まれますが、単純に高いものがいいモノとしていては遊び心は育ちません。

世にある様々なモノから、自分の価値観にあったモノを選び出すのも遊びの1つです。

 

機能性ではこれが一番いい。でもこのデザインは自分は譲れない。しかし、コスパ的にはこれが一番バランスがいい。

そうやって自分の価値観だけで選んだものが、本当に自分が持つべきモノです。何かを買うときに見栄が入り込むと、お金を無駄にするだけでなく自分の遊び心も失っていることを意識したいと思いました。

 

俳優・六角精児さんとの対談

この本の最後に、あの独特な雰囲気を持つ俳優である六角精児さんと成毛さんとの対談がありました。これ、すごくおもしろかったので是非みて欲しいです。六角さんのギャンプル依存などいい意味でのクズっぷりが最高(笑)

 

僕がおもしろいなー、と感じた六角さんの言葉だけ挙げておきますね。

 

対談での六角精児さん名言

  • これが仕事だと思って働いたことは、一度もない
  • 勝った時の高揚感と、負けた時の虚無感はどちらも快感
  • 尿酸値も、尿結石も、糖尿も、そんなものはなんとかなる限りは薬で適当に対処してればいい
  • 綺麗な美人を目指すんじゃなくて、もっと魅力的な女性になることを目指せばいいのに

 

遊びってのは合理性だけでは極められないんですね、いやーこういった人生を極めた大人の意見が聞ける書籍って勉強になります。


まとめ

成毛眞さんって元日本マイクロソフト社長ですからね、すごくビジネスに長けている人なのでまさかこんな遊び方をしていたなんて。とすごく驚かされました。

ちなみに、成毛さんのビジネス知識がよく理解できる本として「Amazon」というのがあります。こちらのレビューもぜひ^^

【ビジネス本 書評】成毛眞さんの「Amazon」から世界最先端の戦略がわかるテクノロジーを学ぶ

2018.10.28

 

僕を含めて、ビジネス本をよく読む人って少し合理性を重視しすぎる頭の固い人が多いと思いますが、遊びについて真剣に向き合ってみないと、人生の本当の楽しさを味わえないのかも。

と、また少し真面目に考えてしまいましたが(笑)もう少しノリで何かをやってみることを心がけたいと思えたのがこ「最高の遊び方」からの1番の収穫でした。