
僕は麻雀が大好きです。大学生の時に友達に教わり、毎日のように徹マンをし、ついには雀荘でフリーも打っていました。社会人になった今でもフリーに行く時間はほとんどなくなりましたが、定期的に友人と集まって楽しんでいます。
そんな僕の楽しみとしてAmebaTVの麻雀チャンネルを視聴することというのがあります。そこで多く見かけるのがサイバーエージェント社長である藤田晋さんです。彼はビジネスで大成功している実業家で有名ですが麻雀の実力も確かです。なんと2014年にはあの麻雀最強戦に優勝しています。
今回は、「ビジネスで大事なことの非常に多くのことを麻雀を通じて学んだ」と語る藤田さんの「仕事が麻雀で麻雀が仕事」を読んでみました。この本の構成は短いコラムをまとめたものになっていて、どれも非常に勉強になる内容でした。
その中で、僕に刺さった17つの言葉をご紹介いたします。
目次
- 1 麻雀からビジネスを学んだ藤田晋の言葉17選
- 1.1 1.相手のレベルが高い時は鳴くほうが不利
- 1.2 2.やつは死ぬまで保留する
- 1.3 3.溺れる犬は棒でたたけ
- 1.4 4.麻雀は勝てば面白く負ければつまらない
- 1.5 5.自分のタイミングで勝負しない
- 1.6 6.ミスをしてもいい。対処が大事
- 1.7 7.他者へのとの想像力を磨け
- 1.8 8.ユニークさが大事
- 1.9 9.制約を作ると深みが出る
- 1.10 10.打ちまくっても強くならない
- 1.11 11.ルールと向き合う
- 1.12 12.養分にする
- 1.13 13.3つの視点
- 1.14 14.ホームアドバンテージの不思議
- 1.15 15.「ツイてるんだから押すべき」は正しい
- 1.16 16.寿命が縮まってもいい。勝ちたい。
- 1.17 17.キャラを確立する方法
- 2 まとめ
麻雀からビジネスを学んだ藤田晋の言葉17選
1.相手のレベルが高い時は鳴くほうが不利
麻雀では鳴いてしまうと自身の配が少なくなるので、上級者に余計に読まれやすくなってしまうので増々不利になる、ということ。
これは日常の仕事でも、よくわからんことは口出しせずに黙っておく。知ったかしたい思いをグッとこらえることで「できそうなやつ」と思われるかも?という実践的な気づきです。
2.やつは死ぬまで保留する
アカギの名言ですね。これは麻雀でも仕事でも、はたまた結婚や人生において核心をついた言葉だと思う。
ここが勝負所、すごくリスクがあるけどどーする??という場面では腹をくくって前に進めるやつだけが勝てるのです。
平凡たるゆえんは常に保留を選択している、ということ。ビビる場面ではこの言葉を思い出したい!
3.溺れる犬は棒でたたけ
これは韓国のふるいことわざとのこと。
弱っている相手に情けをかけずに徹底的にうちのめせ、ということですが麻雀はもちろん仕事でも勝負の世界は厳しいです。
初めて聞いたけどふんどしを締めるいい言葉。
4.麻雀は勝てば面白く負ければつまらない
勝たないと面白くないし、継続することができない。だから「結果より過程が大事」というような現実より理想に目を向けているやつが成功するはずがない。
これ、すごく反省させられた。自分の手順が間違ってなければ結果は運次第だししょうがない、と考えていた自分は大甘でした。。
5.自分のタイミングで勝負しない
最後の親だからここは勝負!というのは多いですが、そんな自分のタイミングで運は向かないという言われると至極当然のことです。
自分の都合だけでなく、様々な環境の変化を読んで勝負どころを決める。これは耳が痛い人も多いかと。
6.ミスをしてもいい。対処が大事
雀鬼・桜井章一さんの言葉。その対処法とは「ミスは一旦受け止めて、忘れる」だそう。
ミスをしたら何故やってしまったのか?どうすれば次に生かせるか?を考えて、すぐにそのミスした事自体を忘れる。
ミスの一番のリスクはメンタルを崩すという最悪な状況だからです。僕も経験上わかります、これはマジで大事。
7.他者へのとの想像力を磨け
よく自分磨きという言葉を聞きますが、それは自分のスキルを鍛えるだけじゃないんです。
他者がどんなことを考えているか?を想像できないと、正しい仕事の方向性が変わります。
つまり、仕事のできる人は他者が何を欲するかわかる、つまり人間力で勝っているのです。
頭が自分のことばかりになっている時は注意!
8.ユニークさが大事
これも桜井章一さんの言葉なんですが、強いやつは個性が強いという意味ですが、これが結構深いです。
どの業界でも平均的な能力が求められるので、まずはそこまで力をつける。しかしそこで満足せずに、そこからは自分の強みを伸ばす努力をする。
「人と同等の努力+個性を伸ばす圧倒的な努力」が強さの秘密なんですね。
これ、努力の量と方向性の大事さをわかりやすく説いてます。
9.制約を作ると深みが出る
例えば「役牌トイツは必ずポンする」という制約をつけるともちろん暗刻になる可能性を捨てているのですが、このようなメリットが生まれます。
- 相手により意識される
- 鳴くと決めてるのでより先まで思慮できる
商売も「これしかできない」という制約の中で創った深みが強みになり、価値を生みます。
これ、めっちゃ為になる。あなたもなんでも屋になってませんか?
10.打ちまくっても強くならない
何かを上手くなって強くなる、ということはこの過程となります。
- 経験を積む
- ひたすら練習をする
ただやっていれば上手くなるというのは大きな勘違いで、あるレベルからはやはり地道な練習しかないのです。
つまり、ゲーム実践ばかりやっても上手くはならないんです。これはとても辛いほどわかる。。
11.ルールと向き合う
麻雀では4人打ち・3人打ち、東風戦・東南戦、オカ・ウマなど数々のルールが存在し、それぞれの戦術を切り分けることは不可欠です。
それはビジネスでも同じで、ルールは常に変化しています。ましてインターネット時代の現代ではその移り変わりも激しいです。
常に今のルールを把握して、フラットな思考で対処していく必要があります。
落合陽一さんの言う「変わり続けることをやめない」の真髄ですねー。
12.養分にする
様々な偉人や流行りの起業家などの本を読んで「すごいなぁ、見習わなくちゃ」ではダメで、明日には自分が思いついたように自分の物にしてしまう。
あえて少し乱暴な言い方で養分にしてしまえ、と言ってます。そう、すべて自分が利用するための知識という意識は大切ですよね。
13.3つの視点
強者は「自分の視点」「相手の視点」「俯瞰の視点」の3つの視点を持つ。
キモは相手の気持ちだけでなく、もっと大きく第三者や環境の視点も持つというところ。
大局観なんていい方をしますが、仕事のできる人は常にこれが見えてます。これは意識しよう!
14.ホームアドバンテージの不思議
麻雀でもスポーツでもホームはとても有利になります。その理由は、その条件下(環境含め全て)での経験が多いからです。
サイバーエージェントの社訓では「インターネットとという成長産業から軸足をぶらさない」というのがあります。
自分たちの得意をしっかり認識して、そこの軸だけは絶対にぶらさないことは極めて重要だということです。
15.「ツイてるんだから押すべき」は正しい
あるベテラン雀士の言葉で藤田氏がよくよく考えた結果、正しいとした言葉です。
麻雀でも仕事でも頭が良い人だからといって勝てない理由は、シンプルなものを信じる度胸があるかないかが大きく影響します。
知識だけで評論しているのではなくバカ正直に流れにのったやつが勝者になる。結果論ではなく、これは納得できる格言です!
16.寿命が縮まってもいい。勝ちたい。
最高位決定戦で最高位のタイトルを争っている最中に優勝者がTwitterでつぶやいた一言。
この命を懸ける覚悟が平凡と非凡、凡人と偉人を分けるのだ、というのが藤田氏の主張。
この覚悟があればすべての所作に綺麗事は用いず真剣になります。本当の強者はここまでの覚悟があるんです。
17.キャラを確立する方法
麻雀でもなんでも勝負の世界ではキャラが確立していると得です。
理由は、「この人はすごい人」というイメージがあるとそれだけで妄想を勝手に膨らませて有利になるからです。
これは自分のやりたい仕事のみをしたい場合も有効です。この人だからしょうがない、と忖度してくれるかもしれないからです。
日本人はもう少しキャラを考えたほうがいいととても考えさせられた!
まとめ
藤田さんの書籍は初めて読みましたが、おもしろくて一気に読んでしまいました。
ここでは、17つを紹介しましたが、書籍「仕事が麻雀で麻雀が仕事」ではなんと82つもあります(笑)
麻雀は人生のようだ・・という言葉をよく聞きますが、ここまで麻雀とビジネスを上手く融合してまとめられている書籍は他にない。
IT社長である藤田晋の真髄を垣間見るには最高の書籍だと思う!
