
いつも本を買う時に思うのですが、「やっぱり僕達ってGAFA漬けだなぁ」ということ。
どうゆうことかというと、、僕が本を買う経路は大体こんな感じです。
- iPhoneからFacebook、Instagram、TwitterといったSNSから情報収集をする
- 気になる本があったらググってみて見つける
- 気になったら近所の本屋でチェック(主に目次とまえがき)
- いいなーと思ったら、そのままAmazonで購入
よく考えると、これって本屋だけ損しているんですよね。1円もお金が落ちないので。
そんなもやもやをいつも抱えていましたが、この本を読んで結構スッキリしました。
今回は「GAFAにより損だけする本屋はどうすればよいか?」という内容でご紹介させてください。
リアル店舗は体験施設へ変貌するべき理由
ざっくり言います。リアルな小売り店舗は思い切って体験施設としてしまったらどうか?ということです。
ショールーミングの現実
僕が本を買う時にやっているような、リアル店舗で商品を物色して実際に買う時は安いネットで買うという行為は往々とやられてます。(これをショールーミングと言います)
おそらくこれを見ているあなたも、やったことありますよね?
本屋よりも明らかにネットの方が安いおもちゃや家電品ではまだにこれが悩みの種なのです。
おもちゃ界で一世を風靡した米国トイザらスが完全閉店に追い込まれた背景はまさにこれです。
売らない店舗
じゃあどうするか、ですが、商品は売らなければいいのです。
は??じゃあどこで儲けるかと言うと、入場料のようなものを取ればいいのです。
実際の商品を見て触れる体験そのものを売り物とするのです。こんなの本当に売れるの?と思うかもしれませんが、売れるでしょう。
だって、実際に見て使ってからじゃないと家電とか買えなくないですか?服も靴だって着てみないと普通は買わない。
会員登録してもらって、月1000円、もしくは1回の入場に500円とかにしてしまうのです。
入場料というモデルは消費者側からすると結構心理的な障害があるので厳しいと思います。この対策については後述します。
在庫をもたなくていい
お店としては体験だけしてもらうのであれば、商品の在庫を持つ必要がありません。
ネットとリアル店舗ではなぜネットの方が安いのか?それは、ネットと違いこれらのコストが乗っかるからです。
- 商品仕入れの物流コスト
- 在庫を置く倉庫代
- 実際の店舗の土地代
- 接客する人件費
ネットではこの価格なんだから、これよりもっと安くしろ!なんて言ったことがる人もいると思うのですが、どだい無理な話なのです。
在庫を持つ必要がないので、物流コストも倉庫代も不要になります。
さらに、新製品のみに絞るなどして店舗も小さくして店員も極力減らせば、最小限で運営できます。
いっそのことAmzonと組む
ここからがこのビジネスのキモですが、これをAmazonなどのECと組んでやります。
これまたはい??とは思われますが、こういった具合です。
- Amazonから売れやすい商品や関連商品の情報を提供してもらう
- お店に置く商品を最寄りのAmazon倉庫より提供してもらう
- お店の入場にはAmazonアカウントが必要となる
- お店ではAmazonでの購入をお勧めする(強制ではない)
- 入店したアカウントから売り上げがあったら、お店に〇%還元
このモデルだと入場料にすら不要にできるかもしれません。(Amazonプライムに含めちゃうとかね。)
さらに、Amazon側にも大きなアドバンテージがあります。
- オフラインの消費者動向を正確に把握できる
- 当然、アカウント増や売り上げ増にも繋がる
これをすると、ECの弱点であるオフラインも制することができるので、データを提供する・商品も提供するなんてデメリットにもならないはず。
ニューリテール時代に突入
現在の小売りモデルとはかけ離れていますが、在庫なしで売り上がるので、優秀なモデルだと僕は思う。
在庫なしサブスクリプションはなかなか魅力的なビジネスになると思うんだけどどう?AmazonなどのECと「競合せずに協業する」が正解では?
こういったオフラインとオンラインの融合をニューリテールと言って、この本ではとてもわかりやすく紹介しています。
これからの小売業界でビジネスをする際に必須の知見になるはずですので、是非読んでみてほしい。
