
2018年に話題になっていた「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」ですが、衝撃的な内容でした。
本の題名どおり、人は「勘違いさせる力」に支配されているという主張ですが、とても納得させられましたし、大いに利用できる知識だと強く感じました。
この「勘違いさせる力」を筆者は『錯覚資産』と読んでいますが、まさに運や実力と同じくその人の資産そのものであるとうことが理解できました。
今回は、この書籍から学んだことで僕が「学んだこと」「実際に利用していこう」と思ったことを紹介&考察していきます。
目次
「錯覚資産」って何?ふろむださんから学んだこと
錯覚資産は「強くて」それは「これからも変わらない」
「失敗は成功の母」などと言われているが、実際には、成功のほうが、遥かに成功の母だ。
錯覚資産について簡単に説明すると「他人が抱く思考の錯覚のうち、自分にとって都合のいい思考の錯覚」となります。つまり、「この人はこんな素晴らしい実績がある=次回も素晴らしいはずだ」などのプラスに働くイメージのことです。
錯覚資産のスゴさは、一度実績を作ってしまいその人を印象づける背景ができると、これからの実績はもちろん今までの実績さえも底上げして評価されることになります。
つまり、現代のSNSでよく叫ばれている「肩書きは要らない」「学歴は関係ない」といった言葉を真っ向否定するもので、結局は無意識のうちにそれらによって底上げされているということです。
恐ろしいな、と僕が思ったのはそれが「本当に無意識」であるということ。
この本を読んでもらえればわかりますが、錯覚資産による底上げ(もしくは底下げ)は贔屓することを嫌う人間でも必ず意識の外でやっていて、そのことすら意識できていないのです。
錯覚資産について、僕たちが絶対に認識しなければならないこととして以下があると考えます。
錯覚資産について認識するべきこと
- 錯覚資産は確実に存在していてその強さは絶大。
- 全ての人が無意識レベルで影響される。
- 錯覚資産はその人の思考や人格すらも支配する。
- 今までもこれからも錯覚資産は無くならない。
筆者は前提としてそんな錯覚資産を卑怯なモノとして定義しています。しかし、絶対になくすことができないので、これを自分のメリットのために利用するべきという主張がこの本が提唱していることとなっています。
続いて、その錯覚資産を増やすためにはどうすればよいかについてとなります。
錯覚資産を増やすにはどうすればよいか
運を運用する
サイコロを振る回数を増やすことに時間を使ったほうが、断然、成功確率は高くなる。
錯覚資産を得るためには実力よりも運が必要です。
理由は、多少は先天的な差異があるにせよ人は皆、錯覚資産がゼロの状態からスタートするからです。性質上、錯覚資産は後付されるモノなので初めの獲得にはたまたまバズって評価される必要があります。
もし、あなたに世界の誰も知らない技術や知識を持ち合わせているのであればすぐに評価につながるかもしれません。でもそんなもの持っている人は世界で一握りです。
さらに何十年と研究していてそれが時代にマッチしなかった場合は、すごく価値があるものなのに評価されないなんてことも全然あり得ます。(まさに運です)
そこで筆者が推奨している方法として「どうせ何が当たるかわからない運ゲーなら、数打ちゃ当たる方式にリソースを割く」ということです。
とにかく錯覚資産を獲得できる可能性がある機会を増やす努力をするということですね。
全て利用するマインドセット
優秀な人に嫉妬するのでなく、どうやって自分のプラスになるかを考える。
自分より仕事ができる人や、自分より稼いでいる人を見ると嫉妬してしまいます。
少なくとも僕は自分の年収より稼いでいるリアルな友達やSNS上の人を見るたびに、心の底では嫉妬していると思います。
このマインドは損である。と筆者は主張します。
自分より優れていると感じているということは単に錯覚資産を築いているからであって、実力自体は実はあなたとそれほど変わりはないのです。
嫉妬をするよりも、その自分より大きい錯覚資産をどのように利用できるかを考えるべきなのです。
実力ではなく錯覚資産がモノを言う世界なのだから、プラスの価値はすべて利用資源であってそれを否定すると損をしてしまうことを意識しましょう。
エンターテイナーであれ
大きな錯覚資産を手に入れたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならない。
僕が一番衝撃を受けた内容です。
人が魅力だと感じることは「正しいことより気持ちがいい方」「間違っていてもわかりやすい方」「知らないことより知っている方」に依存していてそれが正しいのか間違いなのかはほぼ影響していない事実です。
魅力だと感じれば人は平気で、間違っていることでも正しいと言うし、過去の記憶さえも書き換えてしまうのです。(恐ろしい!)
そして最重要なことは正しいことである真実は、人にとってはとても退屈なものです。人が楽しいと感じるのは真実ではなく、真実のように思える間違っていることなのです。
よって、より大きな錯覚資産を得るにはそれが間違っていようが「わかりやすい主張を一貫して言い切る」ことなのです。
あなたは美しく語る敗者と、醜悪な勝者、どちらを選びますか?
僕がこれからしなければいけないこと考察
これらの情報を得た僕が、これからどんな行動をとるべきか考察してみます。
目指すべき姿
まず目指すべき姿です。
これはやはり「影響力のある人」ですね。いわゆるインフルエンサーです。
錯覚資産とは、他人が抱く思考の錯覚のうち、自分にとって都合のいい思考の錯覚のことを指します。
つまりより多くの人にここの錯覚が広まるとインフルエンサーになるはずです。
どうすれば広められるか
圧倒的なの実力だけではほぼ不可能であることは既にご説明した通りです。
この本で学んだこととして、この掛け算を増やす努力をすればよいと考えています。
価値は「単純な魅力」と「希少性の高さ」です。拡散力とは「SNSのフォロワー」そのものと考えます。
価値(単純な魅力・希少性の高さ)を高める
価値については、前述しているサイコロをより多く振って得るべきものだと考えます。
狙い目な点としては、「単純な魅力」とは「新しいこと」とすれば誰でも手を出せるはずです。どんなに頭脳が優れている人でも新しいものを見つける早さはやる気しだいで競えます。
「希少性の高さ」はまさに新しいことをより先行してやれば達成できます。先行優位とも言いますね。
まぁとりあえず新しいことは全部手を出して行動してみるってことです。
例えば今ならYouTubeやVoicyといった動画・音声配信はまだ先行優位が効くはずです。
拡散力(SNSフォロワー)を高める
「SNSフォロワー」については、とにかく自分の価値を自ら発信していくしかありません。
これにもコツがあると思います。それは、インフルエンサーに乗っかることです。
インフルエンサーの方は目新しくて自分の知らない最新情報にはとても興味を示します。そこで、「こんな面白いことやってるよ!」とアピールすれば面白がって自らのフォロワーに拡散してくれます。
そうすると、間違いなくその中のフォロワーにも面白いと感じる人がいるはずなのでそこからフォロワーが増えていくはずです。
複利的に増えるもの
これの恐ろしいところは、先行優位で始めた新しいことは時間が経つにつれどんどん価値が増していきます。(世間に刺さる分野であればなおさら)
そして、フォロワーは増えだすとまさに錯覚資産の効力を発揮します。
ふと目にしたユーザーは「こんだけフォロワーいればスゴイ人なんだ」という錯覚に陥ります。
このような複利効果で雪だるま式に錯覚資産が増えていくはずです。
頑張らなければ。。
まとめ
僕にとってこの本は衝撃的な内容でしたが、筆者も語っている通り「錯覚資産の本質を知っている=普通の人では見えないことが見えるようになった」といっても過言ではないです。
この知識を無駄にしないためにも、行動をしていきたいです。
もしまだあなたがこの本を読んでいないのであれば、「錯覚資産」の能力が見えていない可能性があります。是非手にとって読んでみてください。