
今回のテーマは「多様性」。最近何かと話題のこのキーワードをどうアップデートするのか?
ゲノム遺伝子の知識など、今回も非常に学びの多い内容でした。さらっと僕が知識として蓄えておきたい内容をまとめておきます。
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目次
多様性をアップデートせよ
ゲスト:高橋祥子さん(シーンクエスト 代表取締役)

普段から落合さんはこの先の多様性(ダイバーシティ)のあり方を重要視していますが、ついにこのテーマが取り上げられました。この高橋さんという方もゲノム遺伝子をビジネスにされている方で面白い方でした。
それでは僕の刺さった内容を少しだけまとめさせていただきます。
刺さった内容を3つのテーマに分けました。
②ビジネスにおける多様性は必要?
③我々が多様性を受け入れられる社会にするには?
①そもそも多様性って何なの?
多様性を目的にするな
(高橋)ゲノムとしては個性をつかさどるのは0.1%なのでそもそもヒトは皆ほぼ同じ。違いとは基準をにするか。何を同質にするか異質にするか。
多様性と聞くと、みんなそれぞれ違うのだ。というような印象を受けますが、遺伝子レベルの話だと、人の99.9%は皆同じで残りの0.1%程度の差のみと言います。
そしてそれぞれの違いについても、基準とするものが違えばどのくらい違いがあるのかも決まってきません。
なぜ遺伝子的に多様性を持っているかというと、それは「絶滅を間逃れて生き延びる」という目的があり、それの手段として多様性になっているだけなのです。
つまり、現代で叫ばれている「多様性を受け入れよう!」と多様性を目的としていること自体がおかしいということです。
これは納得させられました。何かと多様性だダイバーシティだと言われている世間が「なんか気持ち悪いな」という印象を持つのは、よく分からないけものが目的となってしまっているからなんでしょう。
「男女平等にせねば」「外国人に優しくしよう」というのが目的となっているのはおかしくありませんか?
②ビジネスにおける多様性は必要?
目的は重要
(落合)企業に多様性は必要だが、そもそもの共感性は必ず必要。多様性のある人同士の会議でも「目的」が同じでなければ成立しない。
ビジネスの場で多様性のメリットというと、いろいろな考えを持つ人間による意見交換ができることによりイノベーションが発生しやすいと一般的に言われています。ところが、そのリスクを落合さんは指摘します。
会議やリベートで最も大事なのは目的や長期的なビジョンが共有されているということです。当然この前提が成立しないと、何が有意義なのかそうでないのかの判断がつかなくなります。
すなわち、幹となる問題意識は共感した上で他者とは意見を持つ人間の集まった企業が望ましい多様性を持つ企業と言えそうです。
また、どうしても多様性がマッチしない企業形態もあるという指摘もしていました。それは、皆同じものを作ることが良しとする分野です。
例えば製造業などの分野はそうなります。トヨタ車を作っている工場が、場所や製造している人によって性能が変わってしまうのは大問題となります。なので一様に多様性を持った方がいい、という考えは危なくなります。
世間話は要らない
落合:多様性が上がると共感性が減るから世間話に花が咲かない。結果、問題にフォーカスできるようになり効率が上がる。
面白いご意見です。普段僕たちが無意識にしてしまう世間話(ビジネスに関係ない人間関係を築くための行為)は共感性があるからするのだ、という意見。
多様性と共感性は反比例するという考えから、多様性を上げると世間話も必然的に減る=問題にフォーカスできて仕事の効率が上がるという落合さんらしい合理的な考えですね。
何だか、寂しい感じもしてしまいますが、ビジネスは利潤を追求する場という考えではこれで正しいんでしょうね。
この辺の意識も我々日本人はアップデートしていかなければならないと感じました。
③我々が多様性を受け入れられる社会にするには?
本質を考える
高橋:(#Metooに触れて)意思なき多様性は最悪となりうる。とりあえず取締役に女性を配置、女性が少ないからキャスティングするなどはやめるべき。
ここでも多様性の目的かについて指摘されています。これは日本人には耳の痛い話ですし、日本における様々な問題の根源のような気がします。
良くも悪くも日本人はトレンドを追いかけるのはいいのですが、ついそれが目的となってしまい、本質を見失ってしまいます。
確かにみんながやっているから、こうやるべきという流れが強いと思います。
高橋さんはこれらを日本人の同調圧力の性質と表現していますが、日本で多様性社会となった際のリスク対策として僕たちは行動をする前に、「これって何のためにやっているのか」の意思を持つことが重要になります。これは常に意識する必要がありますね。
基準は自分の中にある
落合:共感前提で喋らない習慣がどれだけあるか?多様性を受け入れられない人はいつでも基準を自分にする。基準が自分の外にないと多様性になれない。
日本人は基本的に、「僕の話をわかってくれるよね?!」という思想で発言をしているそうです。この話非常によくわかります。
なぜか、共感されることを前提で話している人が多すぎませんか?コミュニケーションなので共感を求めるのは当然と言えばそうなんですが、問題はそれを少しでも否定をすると怒り出すのです。
僕は他人に同調は求めません。同時に相手の意見にも自分の頭で考えてから同調します。それは上司であろうが親友であろうが家族であろうがです。
なぜかというと、そうしないと本当に正しい考えが生まれないからです。これは意見がぶつかり合ってしまうので皆さん避けますけど、違うと思うことはしっかり否定しないとお互い損をすることになりますよ。
落合さんは「多様性+共感力=最悪」と上手に表現されていましたが、他人と共感するということは素敵なことですが、今や時代遅れになっているのだと思います。
これは多くの日本人に学びのある内容だと思っています。あなたはどう思いますか?
どうしても共感してもらわないとダメだわ、って方はこちらの本を読んでみてください。とても有名な本ですが、今回のお話に直結している内容です。まだ読んでない人は必読です。
落合さんと高橋さんの結論
最後にお二人の結論を!
ディスカッションスタイルで生きる。KY(空気が読めないやつ)という概念を持たない。
かっこいいすね。KYになることを恐れる多くの人はこれって結構難しいと思います。
他人に共感を求めない意識を持って少しずつ考えを変えていきましょう。
「多様性であることを主観でなくロジカルに捉える」→「その上でビジョンを作る」
高橋さんのことは失礼ながら存じ上げてなかったのですが、とても知的な方で説明も非常にわかりやすかったです。
何か新しいことをする際に必ず自分の意思を持つことは人生の中で汎用性のある考え方だと思います。とても参考になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。多様性社会にあなたは上手く適応できそうでしょうか?僕は今回の内容を学んでなければ、多様性について少しズレた考えになっていたかもしれません。
Weekly Ochiaiはほとんど見ていますが、本当にいつも学びが多いです。特に今年2018年の内容は僕的に超オススメです。プレミアム会員限定ですが、余裕で元が取れる内容なのは保証いたしますよ。
以上、今週のWEEKLY OCHIAIの感想でした。
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