
今回のテーマは「女子アナ」。ゲストは現役フリーアナウンサーである大橋未歩さんです。
ここでは一部、僕の刺さった内容の考察をまとめますが是非ともお時間ある方は本編を見ていただきたいです。それでは感想まとめを今回もご紹介していきます。
※追記。11/14の回にて本当にプロアナの面接をやりました。!こちらにまとめましたので是非。👇
目次
女子アナをアップデートせよ!
ゲスト:大橋未歩(フリーアナウンサー)

振り幅すごすぎですが、今回のテーマはなんと「女子アナ」。ゲストも今年フリーアナウンサーとなった大橋アナと華やかで和やかな回になりました。
女子アナの課題は何か?
自分の意見は殺される
(大橋)キー局の社員の立場でいると、結局は消費されるだけになる。
(落合)専門性がないことが一番の問題。
キー局が求めるアナウンサー像としては「黒子であれ」「目立つな」という教えが徹底されるそうです。なので、基本的には自分の意見は言えずにただ真実のみを話すだけ、という立場を強いられるようです。
落合さんの父親である国際ジャーナリストの落合信彦は、家庭では女子アナのことを「積み上がれねぇ読み屋」と称していたようです(笑)
これも会社から求められている姿となってしまっています。つまり、特になにが得意であるという専門性を持たずに何でもソツなくこなすこともアナウンサーの仕事なのです。
落合さんは女子アナのことは全く印象になく名前も覚えられないと言います。それは落合さんは人の価値を専門性としているので、今の女子アナの存在はあまり価値がないと考えているからだと思います。
結局はルックスを求められる
(大橋)女子アナは若くて綺麗な女性、すなわち華を求められる。人がテレビをザッピングしている時に華があるとチャンネルを止めるのは事実。
消費されるということではもちろんこちらも問題になります。もちろんテレビ局としてはチャンネルを止める効果は絶対的に求められるので、ここに需要があるのは間違いありません。
しかし、これに関しては最近少しいい方向に向かっているそうです。
大橋アナは最近では採用する面接官の立場も経験しているそうで、以前と比べてルックスよりはキャラクター重視となってきているそうです。
確かに日テレの水卜アナとかは「大食いキャラ」で売れていますからね。もしかするとキャラ売りできる方が消費されにくいのかもしれません。
AIアナウンサーなどのテクノロジーについて
人間のアナウンサーは不要?
(落合)既に「キズナアイ」などのプロダクトがあるように、必ずこ分野のテクノロジーは発展する。
何かと話題を呼んでいるバージャルYouTuberのキズナアイですが、これは本当はAIではないのですが、キャラ自体はバーチャルで成立していて、ある意味では女子アナの立場と競合するプロダクトだと考えられます。
この他に、TBS「いらすとや」の件もあります。これらから言えることは既にキャスターやアナウンサーなどがいなくても報道メディアは成立する、ということだと思います。
TBS「いらすとや」キャスター開発の裏側、深津貴之さんが明かす 「圧倒的な存在強度」「ディストピア作りたいわけではない」https://t.co/DOjChCcCSU<_a> pic.twitter.com/mAiWqwaaac<_a><_p>— ITmedia NEWS (@itmedia_news) 2018年10月4日<_a>
女子アナの次世代のロールモデル像とは?
AIでは出来ないこと
(大橋)最も期待されていることは「安定感」が求められる。災害など緊急時の対応のために女子アナはいると言っても過言ではない。
確かに訓練を受けていない素人やAIではできないことととして「緊急性時の対応」がある。台本にないこと、最たるものは地震などの災害発生です。
人の命が関わる状態では報道は非常に大きな役割を果たします。ここでは今までもしっかりと対応している女子アナを僕たちは見てきています。
時代に合う程よいKYが求められる
(落合)嫌な質問をぶつけられる記者がいた方が面白い。空気を読まないプロであることは大事。
大橋さんの女子アナは空気を読む力が必要という意見に対しての落合さんの持論。
空気を読んで衝突を避けるような行為はインターネット時代がもたらしたオープンな雰囲気に合わない。空気を読む力を持ちながらあえて空気を読まない行動ができる方が求められるということです。
これは面白いです。さすが落合さん。世の中が求めていることを的確に捉えたご指摘だと思う。
人とのコミュニケーションで教養は深まる
(質問)田原総一郎や久米宏は社員で生まれるのか?
(落合)様々なジャンルの人と会う場数を踏めばできるようになるのでは。あとは教養は必ず必要。
今回の議論では最も汎用的に活用できる知識だと感じました。
女子アナで言えば最もステータスが高いポジションである「キャスター」とは何か?という議論で「キャスター=アナウンサー+ジャーナリスト」と定義されています。
そこでその地位のトップと思われる田原さんや久米さんになるにはどうすれば良いかに対しての落合さんの考察になります。
どんな状況でどんな人と対談してもメディアとして成立させてしまう能力は「人と会う場数」とうことでした。
そうなると若いうちからSNSで活躍して様々な専門家と繋がりを持っている人とかはとても有望なのではないかと思います。
落合さんと大橋さんの結論
◯◯◯◯インフルエンサー
専門性を語れるようになれば個人が立つのでこの立ち位置を目指すべき。そして、専門性が4つ5つともてるようになった時に(ドラクエの勇者のように)なんでもできるアナウンサーになれる。
プロアナ
フリーとは対極であるプロがしっくりくる。何か確固たるものを心に持つプロアナウンサーが次世代のアナウンサーなのでは。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「女子アナ」というとても特殊な職業についての議論でしたので、「あんまり汎用性のある知識じゃないかも」と若干思いながら観ていました。
しかしさすが落合さん&佐々木さんです。上手くまとめて面白い内容になりました。佐々木さんのファシリテーター能力は飛び抜けてますね。
深掘りするところはがっつり、盛り上がりが少なそうなところはさらっと、安易に肯定も否定もしない返し。どれも完璧で尊敬します。
以上、今週のWEEKLY OCHIAIの感想でした。
※追記。11/14の回にて本当にプロアナの面接をやりました。!こちらにまとめましたので是非。👇
もし興味あれば是非NewsPicksのプレミアム登録して観てみてください。登録すれば過去の動画も参照できますよ!
落合陽一さんのオススメ書籍はこちら👇
WEEKLY OCHIAIは様々な分野をやりますが、今回は少し変わったテーマですね。