【落合陽一教授が講義】資本主義をアップデートせよ!クラウドファンディングに光明?ゲスト安田洋祐 – WEEKLY OCHIAI

こんにちは。ITブロガーのマサタカです。
みなさんWEEKLY OCHIAI見てますか?

今回のテーマは「資本主義」とまた壮大なテーマ。

ここでは一部、僕の刺さった内容の考察をまとめますが是非ともお時間ある方は本編を見ていただきたいです。それでは感想まとめを今回もご紹介していきます。

 

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資本主義をアップデートせよ!

ゲスト:安田洋祐さん(大阪大学准教授)

今回は大学講義のような内容となっています。とにかく様々な情報を浴びるような状態でしたので、知的好奇心を満たすには最高の回だったと感じます。

安田教授がホワイトボードを使って3章に分けて講義をしてくれました。章ごとに為になったことを少しずつご紹介します。

議論の前提情報として、イデオロギーではなくテクノロジーで世界を変えることを書いている「デジタルネイチャー」(落合さん著書)を補助的に使っていました。まだ読んでいない方は是非。(難しいとのことで僕も未だ未読です。。)

1:資本主義とは何か

資本主義のイマ

資本主義とは「私有財産、利潤動機、市場経済」という仕組み・制度を指すことがほとんどです。

 

これは昔から変わらないのですが、近年になって変わっていることは生産により生み出した利益を「再投資」することがどんどん減っていっているというのです。

 

原因としてこれらを挙げています。

再投資されない原因
  • 昔のように簡単に稼げなくなっているので、内部保留されることが多くなった
  • 生産に回すより、金融市場に持ち込んだ方が簡単にお金を増やせるようになった

このことは、サピエンス全史のハラリ氏も「Wealthが増えてCapitalが減っていることが問題」と言及しています。

補足

Capital→生産に再投資するお金
Wealth→金融投資するお金

(落合)生産性が上がらない実態の伴わない経済では皆死んでしまう

落合さんのいう通り、金融投資ばかりでお金が増えたとしても、実際に物質を生産する絶対量が減っていけば生活に必要なリソースが少なくなっていきます。これは社会全体としてみれば不利益となります。

 

企業が再投資にあてるお金が少なくなっていることはわかりました。

 

それでは、僕たち個人ではどうでしょうか?

(安田)個人でも銀行にお金を預けることによって、銀行が代わりに再投資をしていたのでキャピタルに還元していた。しかしゼロ金利となり融資先が無くなっているのでキャピタルに貢献できる手段がない状態。

補足:ゼロ金利とは

政策金利が0パーセントまたはそれに近い状態であること。中央銀行が市場に資金を潤沢に供給し、金利を0パーセントに近づくように誘導する。金利負担が軽減されるため、個人や企業は融資を受けやすくなるが、金利収入は減少する。

 

ゼロ金利の状態では、僕たちもキャピタルに貢献することができないのですね。とても分かりやすいです。

打開策はないか

(安田)クラウドファンディングは投資型に光明があるのではないか?

近年、流行っているクラウドファンディングという形が非常に可能性を持っているとのこと。僕も大好きでよく「Makuake」や「CAMPFIRE」を見ていますし、欲しいと思ったものにお金も払っています。

 

これの優れている点としては、昔ながらの投資である「お金を使ってお金を増やす」のではなく「お金を使ってお金では買えない経験やサービスの価値をもらう」ということころです。

 

「お金を使ってお金を増やす」のでは金融投資をする方が楽なので、どうしてもイマの問題は解決されません。しかし、クラウドファンディングではこれが見事に解決されます。

 

さらに、この分野は先行投資に直結するのでイノベーションを起こしやすくしているという点でもとても優れています。

(安田)昔ではパトロンはお金持ちしかできなかった。クラウドファンディングは誰でもパトロンになれる。パトロンの民主化である。

これも上手いこと言ってます。クラウドファンディングはとても少額なものがほとんどです。これも僕たち消費者が入り込みやすくしています。

 

みなさん、クラウドファンディングしましょう!まずは気になった製品を買って見ては?

2:マテリアルから見たアップデート 画一化と多様化

限界費用ゼロ時代へ

マテリアルとは「物質」を指します。反対語としてはデジタルを指します。

 

資本主義の流れは「前近代→(産業革命)→近代→(デジタル革命)→デジタル」とマテリアルからデジタルへと主流が変わってきました。

 

デジタルはほぼ限界費用ゼロ(生産コスト・量産化が圧倒的にいい)ということになります。

(落合)インスタでバズった画像だけを集めてKindleで売れば物質に全く触らずにお金になる

落合さんの分かりやすい例え。このビジネスをした場合、物質的なものには一切触れず、デジタル上だけでのやり取りでお金に変わるのです。これってよく考えたら、前近代ではまず有りえない、すごいことをやっています。

格差は広がる一方

(安田)よく言われているAIなどで労働者が50%なくなるはすぐにはないとは思う。が、格差拡大は進んでいく。

労働が奪われる問題に関しては、楽観的な意見だそうです。ただし格差拡大は避けられないと。

 

落合さんも「全てがイオンモールになる」と発言していましたが、テクノロジーの進化によってほとんどの労働が自動化されれば、全てのサービスが統合化されていくのでしょう。

 

そうなると、儲かる人はほぼ一部になるかわりに、その他大勢の消費者は低コストで高品質なサービスを受けれるようになる。

 

これらを聞いていて、「お金」ではなく「満足する生活」にフォーカスしていくことがこれから必要になっていくと僕は考えています。

生きるためにマテリアルは必要

(落合)金持ちが物質を大量に買い始めるとモノが枯渇する。ただアートからマテリアルへの投資はありだと思う。

物質をそのままアフリカに寄付するようなことがカッコいいという風潮になるのはありとのこと。??っという感じですが、蓄電池やソーラーパネルの話を聞いてなんとなく納得しました。

 

結局、世界を豊かにするのは「食べ物」「水」「エネルギー」といった人間に必要なものなので、これらに投資をすることが本当の意味で社会全体の豊かさにつながるということでしょう。前澤さんのバスキアの絵を100億円で買うこと自体には社会全体の豊かさには確かにならないですからね。

3:イノベーション

第3部はイノベーションについてでしたが、残念ながら時間がなかったため省略されてしまいましたw
どこかで「イノベーションをアップデートせよ」みたいなのをやる予定らしいのでそれを楽しみにします。

落合さんと安田さんの結論

安田洋祐の結論

GG無ゲ(下・碍・価)

落合さんがよく使う仏教哲学用語である「時事無碍」をもじった言葉。こんな意味だそうです。

解説

  • GG:ジジィ(シニア世代)とGoldenGenerations(若者世代)の組み合わせ言葉
  • 無下:シニア世代を無下に扱ってみる
  • 無碍:年齢関係なく物事にとらわれずに自由にしてみる
  • 無価:若者は価値をつけられないほど高価(プライスレス)
落合陽一の結論

ストレス売買主義

イノベーションを起こすのは脳に対してストレスフリーな環境を作ってあげることが重要。

安田教授の言葉おもしろい。特に若者は自分の上司でるシニア世代を無下に扱ってみては?という意見は結構深い。上世代に従わないことが小さいイノベーションを起こすきっかけにもなると感じている。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

めっちゃ情報量多すぎて、正直理解にかなり苦しみましたw

ただNewsPicsのいいところはアーカイブができるところ。そして最近ではローカルダウンロードもできるようになったので非ネット環境でも視聴ができます

なので毎週、繰り返し見て勉強しています。みなさんもマジでオススメですよ。超低コストで最高の大学の講義を受けれるようなものです

 

以上、今週のWEEKLY OCHIAIの感想でした。

もし興味あれば是非NewsPicksのプレミアム登録して観てみてください。登録すれば過去の動画も参照できますよ!

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