
今回のテーマは「就職と転職」なので多くの人がタメになる内容だと思う。
ここでは一部、僕の刺さった内容の考察をまとめますが是非ともお時間ある方は本編を見ていただきたいです。それでは感想まとめを今回もご紹介していきます。

目次
落合さん著書「ニッポン2021-2050」
落合さんが描く、東京オリンピック以降の日本について語られているそうです!
あえて東京オリンピック移行というのがおもしろい。
落合さんからのお言葉👇
東京オリンピックの2020でビジョンが終わっている。これから先30年のビジョンを示したい。日本再興戦略の続編という感じ。猪瀬さんと深夜に何度もやりとりして作っているので面白い内容になりました。

就活と転職をアップデートせよ!
ゲスト:北野唯我さん(ワンキャリア執行役員)

「転職の思考法」の著者ですね。
今回のミーティングではとてもいい意味で落合さんと北野さんの意見がぶつかり合うことです。お互いの考え方の違いを素直に言い合うところが素晴らしい議論になったと思います。お二人は全く違う分野で活躍されている方ですが、同じ年齢というのもあっていい感じにマッチしていたと僕は思いました。
人事側がアップデートされるべき
リクナビの功罪
(北野)そもそも就活をアップデートする必要はない。アップデートされるべきは採用と人事。つまり大人側の問題。
実は就活は、多くのアップデートが既にされている。ITテクノロジーを活用して、企業の食べログ版といったようなサイトが作られたり、OBとのマッチングサービスなんてのも既に作られている。
なので、今注力すべきところは就活といった学生の視点ではなく、採用する方の人事の視点だと北野さんは主張しています。現状では、日本企業の採用は以下が主な理由で深刻な状況となっています。
- 日本の魅力が減った
- 人口が減った
それなのに、大学や企業の人事は、一向に昔ながらの採用方法を変えようとする努力をしないというのです。
(北野)経営でなくファンクション。リクナビがすごすぎて何も頭を使わなくても人が取れていた。
リクナビの功罪という表現をされていますが、良くも悪くもリクナビがよくできていたので、人事は特に戦略などは立てずに採用が成立していました。
なので、特に頭を使わないということが当たり前となっていたので、ここへきて、いざアップデートの必要が迫られた時に、まともに動ける人材がいない状況になっていると言います。
落合さんは、人材が入れ替わるのを待つしかいない。という少し諦め?気味なご意見で自分的にはびっくりでしたが(笑)北野さんもこれは同意で、2025年くらいには淘汰されるのでは?という見解でした。
次なる人事人材に求められる能力
専門性がすべて
(落合)知識集約型の組織体制で企業として稼ぐという考えが染み込んでないとダメ
今までの企業の形としてはこのような流れを辿ってきました。
労働集約型 → 資本集約型 → 知識集約型
日本の経済成長ではここにある資本集約型が大きな貢献をしてきました。しかし、人口減少の傾向にあるということと、テクノロジー(知識)で大きなビジネスをするのが世界の当たり前になっている現代では資本集約型は通用しません。
資本集約型では「1から1」を生産する。知識集約型では「1から無限大の可能性」を生産するということをよく理解して採用に取り組むべきという指摘は、とても納得させられました。
(北野)本当は職種別に採用しないといけない
1から無限大というように、人材としては労働によってできるだけ大きな価値を生み出す能力を持つ必要が出てきます。そうなると、当然、その人材の得意とする専門性を最も重視することが大事になります。
専門性を大事にする落合さんはこの話を「当たり前すぎる」と呆れていた様子でしたが、実際には日本の採用ではここが剥離していると感じます。
「総合職」という言葉が当たり前のように使われている通り、専門性を生かすのではなく、会社のいいように動く人間が評価されている現状があります。
これはある意味では教育という分野でも本質をついている話だと思いました。
教育は常に「専門性を磨く」ことが大事であって、学校教育で教わる広い分野に精通することではないんだなと改めて考えさせられました。
ハードを持つ企業が強い理由
マテリアルの魅力
(北野)Apple好きはたくさんいるけど、Google好きはあんまりいない
ダメ人事はどうすればよいか?という議論の中で、これはあまりテーマとは関係のない話でしたが面白かったので取り上げます。
なんでGoogleよりAppleが人に愛されるのかというと「人間は身体の延長上にあるものしか愛せない」のが根底にあるそうです。
つまり、落合さんがマテリアルを大事にしているようにやはり目に見えて手に取れるということは人が愛するのに重要な要素だというのです。
なので、北野さんはGoogleよりはるかにAmazonを評価しています。検索エンジンとしてではなく、Amazonは流通を通してハードがとても強い(もちろんソフトも)企業です。これもとても参考になるお話です。
経営者が変わるか、労働者が変わるか
自分が輝く場所で働く
(北野)稼働率と配置効率による一人当たりの生産性を変えなければ
稼働率とは失業率がどれだけいるかを指しているそうですが、国内で失業している割合は2%程度だそうです。
しかし、会社内失業率という言葉でよいかわかりませんが(笑)会社勤めしているのだけれど、一日中Yahooニュースしか見ていない所謂、窓際族という人がなんと8%近くもいるそうなのです。
そうすると、国内で生産性がほぼ全くない人は全体の10%にもなると言います。これは結構衝撃的!
そして配置効率というのは、適材適所ということです。例えば僕で例えるとデザイナーにされたら能力は「10」くらいしか発揮できませんが、システムエンジニアとして働けば「200」くらいは出る、ということです。
北野さんは転職の敷居を下げることによって、配置効率を大きく上げることができると信じて活動をしているとのこと。
しかし、落合さんのご意見では稼働率も配置効率もどっちもガバナンス(統治)の問題なのだから労働者ではなく、経営者の問題と指摘しています。ここの討論は様々な視点からの意見が聞けて本当に面白かった!
ランキングは無視すること
(北野)価値観とは、「文化・文脈+思考法」である。思考法は変えられる余地がある。
大人の価値観を変えるのは難しいので、若い人の価値観を変えることが北野さんが本を出した理由だそうです。そして価値観とは「文化・文脈+思考法」とした上で、変えられる可能性があるのは思考法と主張します。
本の中では、「転職は悪いことではない」「いつでも転職できる気持ちで働くことが大事」ということを中心に書いていますが、手っ取り早く思考法を変えるやり方として「ランキングを気にしない」ということを挙げています。
企業ランキングみたいな記事が多く溢れていますが、これは気にしない方がいいということです。なぜならランキングというのは、上位に入ればいるほど確立されていくもので、全く意味をなさない(むしろ悪)としています。
これは本質をついていると感じました。多くの学生や転職を考えている人は少しでもいいところに就職したいのでランキングを気にしてしまいます。でもそうではなくて、自分が本当にやりたいことができるところで働くのが一番いいのです。
確かに、先に挙げている稼働率・配置効率を間違いなく向上させますし、何より自分の幸せも上がる選択になりますよね。
落合さんと北野さんの結論
共感性を下げよう
社会を考える必要はあるけど、他人と同調する必要はない。これだけITが進歩しているんだからもう少しこの考えが広まっても良いのでは?
「転職の思考法」買ってね(笑)
ランキングは無視しろ、ということに尽きる。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
落合さんの興味のない話が多かった印象でしたが(笑)この番組を見るペルソナを意識した佐々木さん&北野さんと忖度一切なしの落合さんとの対立は最高におもしろかったです。
とりあえず死ぬほど役に立つ知識が飛び交ってるので絶対動画で見てほしい内容!
以上、今週のWEEKLY OCHIAIの感想でした。
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今回もおもしろすぎた!