
落合陽一さんの最先端の思想を学ぶことのできるNewsPicksプレミア限定動画である「WEEKLY OCHIAI」はご存知でしょうか。
この人気コーナーであるスペシャルなゲストを迎えてのアップデートミーティングについて一部まとめと僕の感想をご紹介いたします。
今回は、2019/3/13に生放映されている「メディアをアップデートせよ!」についてとなります。
落合さんが緊急帰国で大盛り上がりの議論となりました。
もしこれを読んで興味を持たれた方は、是非動画でご覧いただければと思います。
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目次
メディアをアップデートせよ!時代はコンテンツ主義へ
ゲスト:茂木健一郎さん(脳科学者)、 柳瀬博一さん(東京工業大学教授)


(茂木さん画像:公式ブログより引用、柳瀬さん画像:ラジオデイズより引用)
本来は落合さんはSXSWに参加により欠席の予定でしたが、たまたま早く帰ってこれたらしく参戦してます。
茂木さんと落合さんのやり取りはやっぱり面白い(笑)こちらの回もオススメです。
今回は以下の5つにまとめています。
まとめた5つのテーマ
- 脳をマイニングする世界
- お祭りをアップデート
- ファンがいればコンテンツは成立する
- ターゲットを定めたコンテンツ作りは古い
- 国や言語は関係ない。コンテンツの面白さのみを指標にしろ
脳をマイニングする世界
(茂木)AIより脳をマイニングしよう。
いきなり面白い!
ディープラーニングの効果が飛躍的に向上したことにより、AIが一気に注目されている今日ですが、茂木さんは「ヒトの脳の活用の方が実はアツい」という超裏のご意見。
ヒトの脳が実際に使われている機能はたった10%くらいという話をよく聞きますが、そのサボっている部分を活用した方が効率的ということ。
つまり、脳を勝手に働かせてメディア環境を作り上げてしまおうという奇抜なアイデアです。
これはとんでもなく未来の話すぎて、よく理解できない人が多いかもしれませんが、脳を処理させることができれば、目や耳以上により多くの情報量を送り込めるのでとんでもない可能性を秘めてます。
あと茂木さんが 『FACTFULNESS』はデータプレゼンテーションのイノベーションだ、という発言がありましたが、データを直接脳で感じることで、より真実を知ることができます。
お祭りをアップデート
(柳瀬)日本のハロウィンはもったいない。何もないのにあれほど熱量を持って盛り上がることができる。チャンスは多い。
メディアとはお祭りの要素に近いです。
わかりやすい例だと、コミケやニコニコ超会議みたいなものです。あれ、超盛り上がりますよね。
ハロウィンや世界サッカーでは、特に我々が得をすることもないのにあれほど人を動かしています。ここをもっとメディアとして経済にコミットできれば確かに可能性を感じます。
皆さんの話でもありましたが、東京ビッグサイトでいつもやってるビジネス向けの大きな展示会でも最近は風変わりがありません。しかし、実際に多くのビジネスマンの足を運んでいます。
このようにある意味お祭りの盛り上がりを、メディアとして捉えてアップデートさせる必要があると強く感じました。
ファンがいればコンテンツは成立する
(落合)フォロアー160万人いればテレビ出る必要ないと言うDJ社長はかっこいい。
SXSWに参加した落合さんから現地の話の中で、DJ社長さんについての言及がありました。
自分をコンテンツにしてTwitterやYouTubeなどの多数のフォロワーを獲得しています。なのでテレビやラジオといった今まで一般的と言われてきたメディアには出なくても支持を受けています。
近年のメディアの最も変化した点とは、プラットフォームが関係なくなったということだと思います。
今まではテレビというマスメディアを通してではないと多くのファンを獲得する術がありませんでした。それが、SNSという個人が誰でも参加できるある意味で平等なプラットフォームが主流になっています。(ただし知名度を上げるということにおいては今でもテレビは最強)
SNSの流行はメディアの形を変えましたが、最も大事な要素は「ファンを獲得すること」だと落合さんは主張しています。
ターゲットを定めたコンテンツ作りは古い
(茂木)日本のテレビの「F1層( 20歳から34歳までの女性)をターゲットにする」みたいな分析は古い。Netfrixは性別と年代を無視している。
Netflixの成功している点として、個々のユーザーに対して適切なレコメンドをすることにより、ユーザーの満足度を大きく高めているところにあります。
そして、そのレコメンドを決定するアルゴリズムは、今まで重視していたパラメーターである性別と年代は全く影響されていないというのです。
これは極めて重要な事実だと僕は捉えています。
つまり、ターゲットを決めて作り出すコンテンツは実は間違っていて、好みは完全に個人差なので、レコメンドはデータに基づいて決定するしかないということです。
これってもう人間がターゲットを決める行為は無駄であり、AIでアルゴリズムだけに依存した方がいい結果が出るということですね。
落合さんの提唱するデジタルネイチャーに重なる考えですが、AIを受け入れて信じる手法が主流になることを予兆しています。
国や言語は関係ない。コンテンツの面白さのみを指標にしろ
(茂木)国や言語は考えずにコンテンツを作る。「面白い」のみを指標にする。
最後に、今回の議論で一番しっくりきた意見を。
Netflixで「こんまり」が大ヒットしたことを受けて、国や言語は関係ないということを強く認識する必要があると皆さん揃って主張されていました。
他にもピコ太郎の件もありますが、コンテンツさえ面白いのであれば世界に受け入れられるのです。
落合さんがNHKのEテレの質の良さを褒めていたのが驚きでしたが、日本にも実はそのまま翻訳して世界に提供すればヒットする可能性があるコンテンツは多々あると思います。
僕は前から、この「WEEKLY OCHIAI」は以前からもっと広いプラットフォームで配信するべきだとブログでも伝えてきていますが、絶対やるべきだと思います。NewsPicksさんのプレミアム会員を引き繋ぐ目玉であることは理解していますが、是非実現して欲しいです。
落合さん・茂木さん・柳瀬さんの結論
それでは、3人からこれからのファーストステップを!
最初はローカル。次はもう気にしない。
日本の特性上、最初はローカルでいい。それから先は一切気にせずに大きくスケールさせた方がいい。

自己脳の特異点化
みんな自分の脳でシンギュラリティを迎えよう。

スナックへ行く
スナックはマイクロメディア。ママやマスターがコンテンツ。3年続けば潰れない。

まとめ
総じてNetflixの話題が多かったと感じます。
やはり「個々へのレコメンド」「サブスクリプションモデル」を全世界で成功させ、メディアの概念をガラリと変えた巨大サービスはこれからも大事なベンチマークになりそうです。
僕たちは、Netflixから学びつつ、日本特有の「祭りの熱量」や「文化コンテンツ」を世界に適用していく姿勢が必要なのかもしれません
これらを踏まえて落合さんが番組の最後に放った一言が非常に腑に落ちました。
(落合)あらゆる先行者利益をしがらみなしに取りに行った奴が勝つ。
今までのやり方を全て捨てて、恐れずに先行してやり続ける気概は大事です。SNSには多くのインフルエンサーがより早く、新たなことに挑戦しています。
僕も今回の議論を聞いていて、やはり新しいことはとにかく多く始めて、分析していく必要があるなぁと改めて感じました。今回も学びが多い回となりました!
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