
落合陽一さんの最先端の思想を学ぶことのできるNewsPicksプレミア限定動画である「WEEKLY OCHIAI」はご存知でしょうか。
この人気コーナーであるスペシャルなゲストを迎えてのアップデートミーティングについて一部まとめと僕の感想をご紹介いたします。
今回は、2019/4/3に生放映されている「チームをアップデートせよ!」についてとなります。
麻野耕司さんのチームに必要な法則を超えた議論は超必見。落合陽一も答えを出せない難解に挑んでます!
もしこれを読んで興味を持たれた方は、是非動画でご覧いただければと思います
目次
チームをアップデートせよ!モチベーションがない暗人を変えるには
ゲスト:麻野耕司さん(リンクアンドモチベーション取締)

※ご本人Facebookより引用
「THE TEAM 5つの法則」の著者である麻野さんをゲストに迎えてチームをアップデートしていきます。
先週のGO三浦さんに「落合陽一がビビるくらいの内容にしないといけない」と指摘されていたせいか、落合さんもいつになく気合が入っていたようでした。
この書籍は僕も読んでいいますが、今回の落合さんのぶつけてきた提言はまさにこの本の弱点そのものでした。
その熱い部分のみを切り取って僕の考察を踏まえてお届けします。
今回の議論はチームというよりは『モチベーション』でしたね!
ザ・チームは落合陽一も認める正しい戦略が書かれている
落合さんも番組中に何度もこの本を読んでいて、この本で主張されていることを認めている様子でした。
僕は書籍を読んでからの視聴でしたが、落合の速読の速さはすごいです。(余談ですが)
麻野さんのホワイトボードを使った説明もとてもわかり易かったですが、これらは書籍を読めばわかることなので、今回は除外します!
気になる方は僕もレビューを書いてるので是非読んでみてください。
ザ・チームの最大の課題に挑む
落合陽一からの課題提言
先週の「クリエイティビティをアップデートせよ」では三浦さんから落合陽一をマジにさせろ、という指摘がよっぽど落合さんを刺激したのか、とんでもなく鋭い指摘をしてきました。
(落合)どんなツールを使っても自分を客観視できない人はこの本をどう読めばよいのか?
この本の弱点を突くと同時に、組織が抱える最大の課題となるようなご指摘だと思いますよこれ。
そもそもチーム論なんて興味がなく、ただ給料を貰えればいい。仕事の質なんてのもどうでもよい。と考えている層にはどう届けるのか?ということです。
これ、問題なのは全体の割合からもかなり多いと思われるところです。
皆さんの肌感覚では30~50%くらいとしてますが、普通にもっといそうですよね。皆さんの周りの同僚はどうですか?特に上の世代ではこのような人ばかりではないでしょうか。
麻野耕司さんのアイデア
(麻野)全ての企業で一年契約にすればいい。
麻野さんはこの問題に対して、正直に「今までチームについて考え抜いてきたけどまだ検討が必要な領域」と語っています。
実際に諦めの空気が漂うほど、かなり緊張感のある議論になっていました。これって三浦さんのやりたい空気になったのではと思う。
しかし、麻野さんも社会構造を変える前提ですが、かなり有効なアイデアを出してきます。
全ての企業で一年契約にすればよいのでは?という斬新なアイデアとなります。
こうすることで、以下のような効果が発揮されると考えられます。
- やりたくない仕事を辞めやすくなる
- 雇いたくない人を解雇しやすくなる
- 危機感が生まれる
- 市場価値に適合した待遇になりやすい
まずは働く方も雇う方も両方にとって幸せになる、というのはいいですよね。ここがクリアになるのは大きい。
そして、やりたい仕事に就きやすくなりますし、同時に危機感と適正報酬はそのまま働くモチベーションに繋がります。
もちろん、今の雇用環境を大きく変えなければいけないので、現実的には実現は難しいので現時点では絵空事ですが。。
落合陽一の考えている意見
(落合)自分から積極的に参加してるものほどモチベーションが高くなる。
さすがの落合さんも、この答えを出すのは難しいと音を上げてました。
教員としてこの問題には長く取り組んできたけど、現時点では「諦め」の状態だそうです。
落合さんからのヒントとして、人の心理では、モチベーションを持たせるには「自分から積極的に参加しているものしかない」という意見がありました。
確かに、自らお金を払っている習い事や流行りのオンラインサロンではモチベーションが低い人なんていませんよね。
僕の考えるアイデア
落合さんの意見を受けて、確かにその通りだと思いました。その上で、僕もアイデアを考えてみました。
前提条件
- ベーシックインカムで仕事をしなくても生活できる
- 人がやりたくない仕事は国家プロジェクトとしてAI化を推進する
まず、前提として僕は「ベーシックインカム(以下BI)は必要である」派です。やはり生活基盤を支えるセーフティネットがないと革新的な働き方は難しいと思うからです。
そして、AIも不可欠な要素です。しかも国家として真剣に取り組むことを前提としています。
共に、めっちゃお金がかかります。それでもこれを何とかするのが今の日本政府の役目だと僕は考えています。
僕の考える方針
- 個人に紐づいたジョブポートフォリオ制度を導入する
- 3つ以上ポートフォリオを埋めることを規制化する
- 副業OKを規制化する
- 副業もポートフォリオに含める
- 何人たりとも個人のポートフォリオに対して強制してはいけない
- 学校教育からこのポートフォリオを意識した教育を実施する
ジョブポートフォリオ制度というアイデア、よくないですか?
BIで生活が保障されているからこそ、人は本当に好きなことができるのです。
誰にも強制されないのでやるのも辞めるのも自由。誰でも自分で選ぶことができるのです。複数持つことを規制化するってのもミソ。
これって教育問題にも好影響をもたらします。はっきり言って今の日本の教育は時代遅れです。職がどんどん変わることを前提にすれば、かなりマシな教育制度にできるはずです。
- 労働者が不利となる企業が淘汰される
- 労働者中心となるのでブラック企業が淘汰される
- 誰もやりたくない事務仕事などは自然とAI化が進む
- やりたいことや好きなことしかやらなくなる
- 教育問題のほとんどが解決する
- 介護はAI化が進むはずなので少子高齢化問題が解決する
今の日本企業がAIにガチにならないのは、人を雇用さえすれば資本家にとって特に経済的プラスがないからです。
しかし、やりたくない仕事は圧倒的に人気がなくなるようになるので、そうは言ってられなくなります。
日本のAI化が推進すれば、僕はこの制度導入前と比べてもGDPは高くなると目論んでいます。
- 資本主義の経済拡大が弱まる可能性がある ⇒日本経済は十分豊か。多くの人の精神的豊かさの方が重要
- 人材確保が不安定となって成立しない仕事が出てくる ⇒そもそも属人化している仕事を減らしていくべき
- 絶対に不可欠なインフラなどに支障がでる ⇒やりたくないけど必要な仕事は国家が受け持つ
どうですか?夢物語のように思えるかもしれませんが、ベーシックインカム導入とガチでAIに取り組むことで十分可能であると考えています。
このアイデアでは、今までの価値観からは大きく変化しています。「お金に価値がある」という価値観から「人の幸せに価値がある」となっています。
戦後からの日本経済の復興には前者の価値観が必要でした。経済的豊かさがないと人の幸せを考えることもできませんでしたから。それを認めた上で、今の豊かな経済状況とテクノロジーを考慮したら、この変化もまた必然なのではないでしょうか。
落合さんと麻野さんの結論
結果的には議論では答えはでませんでしたが、最後にファーストステップを!
モチベーションがないクラウド(暗人)をどうしよう
この課題は高難易度。次回作はこれを解決してほしい。

自らチームをつくろう!
まずはモチベーションがある人から変えていく。それによって臨界点を超える可能性もある。

まとめ
今回のような、アップデートが難しすぎる課題を見つけ出して真剣に議論する内容は、本来のWEEKLYOCIAIの趣旨に合っていてとても興味深く観れました。
これってGO三浦さんが望んでいたコンテンツだと思う。(多分ね)
今後もこのような議論が見れたらいいな。ていうか、落合さん達でも答えが出せなかった課題を自分でもいろいろ考えているの楽しい(笑)
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