
直近1週間でエンジニアである僕が気になったテクノロジーニュースを勘所を踏まえてご紹介していきます。
これからのトレンドになりそうな、厳選したニュースをピックしていますので是非チェックしてみてください。
今週は、9本となります。
目次
- 1 最新のテクノロジートレンドをお届け
- 1.1 前立腺がん、皮膚がん、乳がんを「ほぼ完全な正確さ」で検出するAI画像検査システム
- 1.2 アマゾン「プライムデー」に退会の検索急増-消費者の抜け目なさ映す
- 1.3 イーロン・マスクの「ニューラリンク」、脳埋め込みインタフェースを2020年にも臨床試験 iPhoneアプリで管理
- 1.4 「SoftBank World 2019」開幕!孫正義氏が基調講演「早く目を覚ました方がいい」推論AIのある未来社会とそのポイント
- 1.5 インド発「OYO」創業者は、なぜ25歳で世界2位の“ホテル王”になれたのか
- 1.6 DAZN は、なぜ「無料」コンテンツを拡大しているのか?
- 1.7 「iPhone」から「Android」への乗り換えが増加傾向
- 1.8 ユーザー数900万、加盟店70万を突破 PayPayが放つ次の一手とは?
- 1.9 米トイザらスが復活へ、年内に「体験型」の2店舗を開業
- 2 今週のまとめと考察
最新のテクノロジートレンドをお届け
前立腺がん、皮膚がん、乳がんを「ほぼ完全な正確さ」で検出するAI画像検査システム
画像診断が進んできていますね。
理想形は、人の外見の変化のみで検出したい。例えば、毎日朝歯磨きをする時に鏡にカメラが付いていて、そこから診断する。
検査をする、という行為をより簡略化するのが一番効果が高い。てかこのサブスクサービスあったら絶対入る。
アマゾン「プライムデー」に退会の検索急増-消費者の抜け目なさ映す
プライムデー、なにか買い物しましたか?
盛り上がりの中、退会の検索が急増したとのこと。
Amazonにとってはポジティブな事象だけどね。だってそれだけ新規加入がいるってことですから。
Amazonの今のサービスレベルを考えたら余裕で継続しますよ、普通は。よってプライムデーをやればやるほど会員数は増えていくはず。
すごいビジネスモデルですわ。
イーロン・マスクの「ニューラリンク」、脳埋め込みインタフェースを2020年にも臨床試験 iPhoneアプリで管理
夢のような技術である「考えただけで操作する」を本気で実現しようとしているイーロンマスク氏。
普及を目的としているので、チップを埋め込む手術をするロボットも同時開発しているそうです。
できそうな気がしてくるのがとにかくすごいです。
ちゃんとスマホで管理できるようにアプリ構想も掲げていて、しっかりとユーザーとの親和性を考慮しているあたりも流石。
「SoftBank World 2019」開幕!孫正義氏が基調講演「早く目を覚ました方がいい」推論AIのある未来社会とそのポイント
なぜAIが重要なのか?日本企業に本気でAIしてない事がどんなにやばいのか?
誰でもわかる言葉でロジカルに話されていて、すごく納得した。もう全ての経営者はこの基調講演は聞くべき。
ポジショントークだろうがなんだろうが、日本を前進させるような内容でした。
こちらはWebで視聴してました。まとめ記事もあります
インド発「OYO」創業者は、なぜ25歳で世界2位の“ホテル王”になれたのか
テクノロジーを駆使すれば、たった数年でその業界でトップになることも可能。というのを証明してくれている。
特にアルゴリズムで最適化すれば大幅にコストが削減できる所が複数ある分野はイノベーションの可能性を残してる。
「人工知能なんてできない」というのは言い訳で今はパブリッククラウドのサービスで比較的容易に試すことができる。
とにかく少ないデータでも試してみる、が大切です。
DAZN は、なぜ「無料」コンテンツを拡大しているのか?
まずは使ってもらわないと有料加入するかどうかすら迷わないですからね。そういった意味でもYouTubeでのプロモーションはとても有効。
さらにNetflixをはじめとするユーザー抱え込みのためにはオリジナルコンテンツは欠かせません。
DAZNしか作れないスポーツ選手のドキュメンタリーとかを作れたら需要はあるのでしょうけど、それが作れるかが問題です。
「iPhone」から「Android」への乗り換えが増加傾向
やっと当初の酷い頃のAndroidのイメージが払拭されてきましたね。最近のAndroid機種は本当にイイ感じです。
操作感はほとんど差はないし、カメラのキレイさはAndroidハイエンドの方が上回ってます。
Huaweiの3万円くらいの端末がiPhoneとほぼ同レベルと感じた時に、私も一度くらい変えてみようかと思ってしまいました。
ユーザー数900万、加盟店70万を突破 PayPayが放つ次の一手とは?
そういえばまだPayPayはクーポンやってませんね。
LINE Payでやってるクーポンの配布方法は優れてます。特に「支払時の自動適用」は使いやすいので普段あまり使わない私でも使う気になる。
PayPayもこれをやってくるのは正直うれしい。やっぱり「使いやすい」が最もユーザーを動かすと思う。
米トイザらスが復活へ、年内に「体験型」の2店舗を開業
リアル店舗は「体験型エンターテインメント」にしていかないともう生き残れないのは明白。
おもちゃ屋だけじゃなく、家電製品や本屋はもちろんすべての小売でこちらにシフトされてくと思う。
タダで最新の商品を見て触れられる時代はいずれなくなるでしょ。
今週のまとめと考察
今週はsoftbankのイベントで聞いた孫正義さんの「AI」についてのスピーチがとても印象的でした。
がんの画像診断や、AIで徹底的に効率化して数年でホテル業界のトップに上り詰めるニュースを今週も取り扱ってますが、AIは確実に無視できない存在です。
僕はこの孫さんのAIに対する熱い気持ちを見て、なぜ日本経営者がAIに本気で取り組むことができないのか?を考えてみます。
少し前に、AIビジネスでは有名な石角友愛さんという方が日本企業はこの2つが足りないという話をしていたのを思い出しました。
- データの活用をめんどくさがらない
- スモールデータでもAIはできる
これにはすごく納得させられました。
めんどくさいと思ったら何もできない
データ収集もしていない、という層は論外ですが、意外とデータは貯めている企業は多いです。
AIというよりも、とりあえずデータは取っておかないと、という気持ちは強いのです。ただ、それを活用しよう!という気持ちがあまりに少ないのです。
よく「何ができるかわからない」という話をよく聞きますが、それは完全に思考停止になっています。
今抱えている問題を今取れているデータで何とか解決できないか?を本気で考えていれば「これを試してみよう」という行動にでるはずです。
ようは、単にめんどくさいという理由だけでAIに下向きとなってると言えます。
少ないデータでもできることは多い!
そして、もう1つよく聞くのが「活用したいけどデータ量が全然足りないと思う」という意見。
ビッグデータという言葉がバズワードとなったおかけで、「とりあえずデータを貯めておこう」という企業が増えた代わりに「膨大なデータを用意できないとAIはできない」というイメージがついてしまったように思えます。
もちろん、大量のデータからモデルを形成しないとまったく精度がでないケースはかなりあります。(精細な画像検知などは特に)
ですが、少しの傾向さえわかれば「人件費を大幅に削減できる仕組み」とかであればたった100データくらいでもできてしまうモノもあります。
人の目で判断していることなんて案外単純なことでしかなく、少ないサンプルでも十分なケースも多々あるのです。
つまり、AIを経営に活用できるかどうかは「本気でAIを活用してやろう!」という気持ちがあるかどうかのみだということです。
あなたの会社でも、誰一人AIを使う気持ちがないかも、という状況になっていませんか?
