
直近1週間でエンジニアである僕が気になったテクノロジーニュースを勘所を踏まえてご紹介し、そこからトレンド考察をしていきます。
今週は、8本となります。考察のお題は「AbemaTVの会見生中継ビジネス」です。
最新のテクノロジートレンドをお届け
中国が暗号資産法を可決、デジタル通貨発行へ準備
国をあげて暗号資産をやっちゃうのが中国の強いところ。米国では国がやらないのでFacebookがリブラ作ろうとしたけど国から邪魔をされてる。
日本ではもっと酷くて、今頃やっとキャッシュレスを進めよう、なんて言ってる。
せっかく日本の方が盛り上がり早かったのにね。こうまでスピード感が違うと勝てるものも勝てない。
Apple、「AirPods Pro」発表
ノイズキャンセリングが本命と思いきや、これ実は外部音取り込みの方がすごい。
これって、もはやただのイヤホンではなく、耳の能力拡張を実現してる。
つまり、いつも通り聞こえるのだが、それにプラスして自分だけ音が聞こえるようになる。
ARの耳版と言っていい。これはものすごい可能性を秘めている。
ローソンでレジを通さず発送へ
メルカリの発送がより便利に!
レジ不要なのがいいね。コンビニでレジ待ちするのがすごく非効率。
配送もそうですが、そのほかに公共料金支払い・コーヒー購入・タバコ購入くらいはセルフにできませんかね?
TikTok 最強のSNSは中国から生まれる
中国の現在、そして日本の未来がわかる良記事。
中国では老若男女がライブ配信をしている事実は驚きです。日本でも動画参入が相次いでますが、一般人のライブ配信はまだまだ少ない。
中国ではギガ不足問題はないのでしょうか?日本ではまだギガ食いたくないので動画ストリーミングNGの人は多いはず。
そういう意味では5G時代になれば、すぐに日本でも動画消費だらけになるはず。個人的には音声コンテンツを推していますが。
中国当局、任天堂「スイッチ」向けマリオの国内販売を認可
中国でもマリオが。コンテンツ至上主義のこれからはIP持ちは強いです。
これからもっとIPが注目されていく流れになる、大きな動きだと思う。
ところで、なんで任天堂ランド作らないんだろう?ディズニー超えれるでしょ。子供の頃からマリオが生活に溶け込んでる人は多いからね。
名刺管理のSansan、“反社チェック機能”開発へ リスクある企業を検出・警告
これは意外とインパクト大きいかも。どんな会社も新規取引時には必ずこのような「反社チェック」をしているはず。
ここに名刺登録すればとりあえずの確認ができるのであれば、みな使うと思う。
いや、素晴らしいアイデアだ。このような無駄な作業を減らすサービスはまだまだ作れる。
フィンランド発MaaSアプリが12月に日本上陸 ── 2020年は「MaaS元年」になるか
いよいよ。という感じ。MaaS始まってくれ。
「オープンなデータ基盤」はマジでMaaSの肝となるところなので、これに積極的に参加する企業にインセンティブが働く仕組みにすれば、世界を先駆けることは不可能じゃない。ここの設計には期待したいところ。
「AbemaTVは一つの節目に来た」 藤田社長が手応え 「会見生中継×恋愛ショー」は勝利の方程式か
これって、世界のトレンドとは違う流れを見せてて面白い!
「いつでもリアルタイムショーができる」は強みですよね。テレビのように番組欄をあらかじめ作る構造、Netflixのようにアーカイブ前提の構造、ではマネできない。ここに勝機は確かにある。
今週のまとめと考察
今週は中国の暗号通貨の動きや、AirPodsProなど気になるトレンドが満載ですが、AbemaTVのこれからについてを取り上げます。
作り物はつまらない
会見生中継や恋愛ショーという分野に力を入れているのはすごく面白い方向です。
既存のテレビで最もつまらないと感じるのは、予定調和であることだと思う。特に最近では「これ全部台本だろ」というバラエティーばかりなので、そう感じる人は多いはず。
ホリエモンのYoutube
これについてあのホリエモンもチャンスがあると発言しています。
今Youtubeではホリエモンがものすごく伸びてます。伸びている動画というのが「バズっているニュースの解説」です。
凝った演出や動画編集は一切なし、でただホリエモンが一人で解説する、というスタイルです。
ZOZO前澤さんの引退や青汁王子など、世間でバズっているその日に投稿することで再生数がとんでもないことになってます。
だから生中継が面白い
このホリエモン式からもあるように、みんなが注目していることにリアルタイムに突っ込んでいくスタイルは、絶対に需要があるはず。
もちろん脚本なんて書けないので、予定調和には絶対にならない。
これどうなるんだろう?というワクワク感を最大限に発揮しつつ、他メディアでは知り得ない深い情報を得られるのはすごくいい。
Netflixが真似できない
これのすごいところが、映像コンテンツ界での王道スタイルである「最高のクリエイターが脚本を作って徹底的に作り込む」が通用しないことです。
そう、NetflixやAmazonではこれは作れないのです。
AbemaTVに勝ち目があるとすれば、必然とこのようなところで勝負するしかないのかもしれない。
誰が活躍できるのか
そうなると重要なポジションになるのがリポーターといことになります。
ここを誰がやるのか?が生中継ビジネスでは最も差別化されますからね。
求められる資質はこれらだと思う。
- 深い知識
- 質問力
- 信用がある
そう、まさにホリエモンなんて最高の逸材。あとは最近は教育系動画に力を入れている中田敦彦さんとか。
でもこれって編集者が適してるかも、NewsPicksの佐々木さん、幻冬舎の箕輪さん、新R25の渡辺さんとかもハマるかも。
新しいチャンス
ここへきて会見生中継のコンテンツに活路を見出すとは思ってもみなかった。
これって実は僕たちにもチャンスがあると思う。というのも、別に会見じゃあなくてもいいと思ってる。何かと言うと、リアルタイムの事故とか災害でも需要はあるはず。
いずれ、近くにいる信用のある誰かが中継するという流れになってもおかしくない。
個人のスマホからAbemaTVに中継して、それをみんなが見る、みたいになったらすごく面白い。
今から動画や音声コンテンツなどで「ベシャリ」と「信用度」を鍛えておくことってすごくありだと思う。
