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今週のまとめは「CESから感じる音声コンテンツ爆発時代の幕開け」です。
目次
CESから感じる音声コンテンツ爆発時代の幕開け
CES2020で注目した情報
2020年も最新技術が世界から集まるCESが開催された。
すごく細かい情報なのであまり話題にはなってないけど、僕はこちらの2つに注目しました。
ここから「やっぱり音声コンテンツが来るのは間違いない」と確信してます。
耳でググるようになる
あのGoogleも音声には注目してる。
AirPodsに対抗した完全無線イヤホン「Pixel Buds」を既に発表済みです。
これはいわゆるスマートスピーカーとして、音声操作や翻訳機能もついているようです。
さて、今回発表された「Googleアシスタント」ですが、これが何を変えるのか?
それは、今は目で読んでいるニュース記事やブログを耳で聞く選択肢が増えるということです。
つまり、今までは「ググって、記事を見つけて、読んでいた」のが「音声で質問して、適した内容が耳で聴ける」ということ。
目を使わずに耳でググるようになるんですね。
音声読み上げはブログを変える
そうなると、ライターはもちろん僕のようなブロガーも記事の書き方が変わります。
音声で読まれることを前提とする必要があるからです。
今までもヘッダタグをわかりやすくつけるなどのルールはありましたが、それ以上のルールが生まれてきそう。
例えば、「必ず結論が先じゃないと選ばれない」とか「画像での説明はダメ」とかかな。
少なくともSEOとかもこれを意識することになると思う。
ただ、伝わり易さを考えるとやっぱりYoutubeとか強い。
今は音声のみをあまり推奨してないけど、音声のみにも力を入れてくるかもしれない。
長時間使われるために
僕はAirPodsProを買ってから、生活のかなりの時間つけていることが増えた。
それは「外部音聞き取り」と「ノイズキャンセリング」を素早く切り替えできるからだ。
さらにここから「耳でググる」みたいなことをしだすと、24時間つけっぱなしの音声デバイスが必要になると僕は感じている。
しかし、AirPodsの連続再生時間は5時間程度だ。(ケース含めず)
これを劇的に伸ばせる可能性があるのが今回発表された「LEオーディオ」です。
省電力、複数配信がカギ
LEオーディオの特徴はこうだ。
- 伝送する音声データ量を半分にできる。
- それでも音質がこれまでのBluetoothオーディオ規格よりも高くできる。
- 1:Nの通信が可能になる。
伝送データ量を減らせるので、その分省電力になる。なのに音質は上がるという優れもの。
そして注目したいのが、1:Nで通信できる点。
既存のBluetoothでは基本的にペアリングした1:1での通信のみだった。
今回利用されるBLEでは仕組み上、複数人とペアリングできることになる。
これは様々な可能性が広がると僕は考えてる。
広告ビジネスすら変わる可能性
もし僕が考えているように24時間みんなが音声デバイスをつけている未来があるとしよう。
その中で1:Nで通信ができるとこんなことができる。
- 災害時にその近くにいる人にだけ、的確な情報を耳にお知らせする。
- そのお店の近くにいる人だけに、お得なセール情報を耳にお知らせする。
- 講演会などで会場の人にだけ、高音質で聞いてもらえる。
などなどたくさんアイデアは出ると思う。(何か思いつきますか?)
特にインパクトが大きいと考えるのが、広告ビジネスだと思う。
ラジオでのCMを聞くといつも思うのが、目で見るよりなぜか刺さるものが多い。
やっぱり耳から入る情報は「想像してしまう」からだと思う。

今週ピックしたニュース
僕が今週気になったもので、押させておきたいニュースをリストします。
静岡にコネクティッド・シティ
これもCESでの発表。大きな話題となりました。
トヨタは車を売るモデルから、快適なモビリティができる「街」そのものを提供して、その中から稼ぐモデルを探す方向に切り替えてますね。
つまり街という形でプラットフォーマーになろうとしてる。
ドローン操縦、条件緩和へ 総務省 有資格者付き添いで初心者も
ドローン操縦は普通に職業として規模が大きくなるのでは、と思ってます。
完全自動化になるには技術的というよりは法的に難しそう。
なのでしばらくは人による操縦サポートが入るんじゃないかな。
そう考えるとこの条件緩和は未来を見据えていて素晴らしい。
LINEとUUUMが協業 LINE LIVE配信者を育成、グッズ販売などサポート
LINEとUUUM。これもいい協業だな。
日本人みんなが使ってるプラットフォーム+より多く個人の動画クリエイターを抱える組織、は強いですね。
時代の流れは広告からダイレクト課金になるのを見越してこのような動きをしているのだと思う。
iPhoneのホーム画面を撮影するとAmazonギフトがもらえるアプリ「スクショマネー」登場
僕が大好きな光本さん(CASHで有名な)が監修しているそう。
現代人が最もよく触るスマホで「どの世代がどのアプリをよく使うか」はマーケティングでは超重要な情報。
これは完全にGAFAに抑えられてるからこの方法が多分一番手っ取り早い。
この斬新なアイデアは流石だなぁ。
まとめ
今週はCESネタが大量にあって、楽しかった。
2020年のトレンドはかなりつかめるので、まとめ記事などを漁るのもオススメです!
