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今週のまとめは「なぜAmazonや楽天から抜けるのか?」です。
目次
なぜAmazonや楽天から抜けるのか?D2Cのトレンドを掴む
最近よく耳にする「D2C」。
今回はこれを理解するためのタイトルとなっている。
D2Cは仲介者がいない
D2Cとは「Direct to Consumer」の略となる。
つまり、ダイレクト課金を指す。
僕らがAmazonで買う場合の多くは、「A商店→Amazon→消費者」という構造。
これが「A商店→消費者」となるのがD2Cです。
仲介者がいるメリット
今主流となっている、仲介者となるAmazonや楽天を利用する理由は何か?
それは仲介してもらうことのメリットが大きいからです。
- Amazonや楽天から検索する人がたくさんいる
- 面倒な決済もやってくれる
- 面倒な配送もやってくれる
自社でサイトを構築して決済・配送の仕組みを作るのはかなり大変です。
特に、リーチ範囲が格段に大きくなるのは大変なメリットですね。
仲介者がいるデメリット
そして注目なのが、仲介者がいることのデメリットです。
大きなものを3つ挙げる。
- その他ブランドと横並びで陳列される
- 購買データを取られてしまう
- 仲介元にパクられる可能性
Amazonを見ればわかるように、買いたいものを検索するとズラリと商品が並ぶ。
多くは安いものが先頭の方に表示される。
そしてお気付きのようにAmazonのPB(プレイベートブランド)や「AmazonChoice」が先頭に来る場合が多い。
これでは自社のブランド力の構築はかなり難しくなる。
データを取られるということ
そして何より「購買データを取られてしまう」は致命的になり得る。
この商品がいい感じに伸びてる。これは絶対にこれからも売れる。
こうAmazonに判断されれば、そのパクリ商品をPBで作られてしまう。
そしてオリジナルの半額で上位表示されたら、一巻の終わりだ。(マジでやってる!)
これからは特にAIの進化によってデータは何よりも価値を持つようになる。
仲介者にデータを取られる構造では負け戦になるのは明白なのだ。
オリジナルECサイトの復権
こんな流れで、多くの企業がAmazonや楽天といったプラットフォームから離脱してきている。
大昔からあったオリジナルECサイトを構築するサービスに需要が突如生まれたのだ。
日本でもBASEが上場して盛り上がりを見せているが、世界的にはShopifyがこの分野を圧倒している。
こういったサービスの特徴は以下であると認識している。
- 購買データなどを一切取らない
- オリジナルブランドとして勝負できる
- 決済や配送もサポートしてくれる
- 価格や配送方法などもコントロールできる
もちろんAmazonなどに比べてリーチ力は下がるが、未来を見据えれば全然アリな選択と思える。
Shopifyのビジネスモデル
じゃあなんでそんなビジネスができるのか?ここも少し触れよう。
Shopifyの儲けはこうだ「システム利用料+サービス使用料」
つまり、サイト利用としてサブスクで少額支払いをしてもらいつつ
商品が売れた分だけ従量課金で支払いをしてもらう形だ。
これならスモールスタートさせる→売れれば大幅に儲かるが成立する。
これを可能としているのがクラウドのPaaSやAIの進化というのは言うまでもあるまい。
こう見ると、Amazonと比べて真っ当なビジネスという印象があるのは僕だけでしょうか?
まとめ
最後になぜD2Cへの流れが強まっているのか、サクッとまとめます。
- GAFAなどのプラットフォーム利用のリスクが大きくなった
- クラウド普及によってよりサービス提供が低コスト化した
- モノのコモディティ化によって独自性の価値が高まった
時代の流れ、今のテクノロジーを考えると普通にD2Cが注目されて当たり前ですね。
