【東京都の新型コロナ対策サイトから学ぶ】本当に良いものを作りたければオープンソース化するしかない

なぜオープンソースが優れているのか解説
こんにちは。テクノロジーマニアのマサタカです。

常に最新のテクノロジーをインプットしているエンジニアが
時間のない皆さまにサクッとまとめてご紹介いたします!

今週のまとめは「本当に良いものを作りたければオープンソース化するしかない」です。

東京都が新型コロナ対策サイトを
立ち上げた件で感じたことです。

詳細についてはこちらの記事を参照ください。

これの何がすごいのか?今後の日本を変える可能性もある。

という内容を解説していきます。



本当に良いものを作りたければオープンソース化するしかない

前回、台湾での天才大臣による
マスク不足対策がすごい、という話をした。

【新型コロナウイルス】台湾のマスク不足国策から学べること【天才オードリー・タン氏】

2020.03.02

日本ではこういった施策ができないのか?
という考察で、日本じゃムリと見解を出しました。

ところが、日本という国ではないですが
東京都がやってくれました。これはすごいですよ!

 

オープンソースとは

そもそもオープンソースがどんなものかを説明します。

通常、みなさんがいつも使う

アプリやWebサイトは
ソースコードというものが必ず存在します。

つまり、プログラマによって書かれた

ソースコードによって
すべてのソフトウェアは作られています。

オープンソースとはそのソースコードを全世界に公開している
そんな状況です。

 

せっかく作ったソースコードを

公開してしまったら

必死に書いた書籍を無料公開しているようなものです。

普通はこんなことをしませんが、近年はこの
オープンソースが世界的に主流になってきています。

 

オープンソース化によるメリット

オープンソースと言えばGitHubというツールが王道です。

ここにPublic公開することで、世界中の人がこれらをできます。

GitHubの主な機能

  • ソースコードのダウンロード
  • Issue(課題)へのコメント
  • プルリクエスト(修正を要求できる)

これらによって、なにがメリットがあるのか?
多くはこれらと言える。

  • 優れた技術の共有
  • より多くの人に課題を解決される
  • より多くの人にコード開発してもらえる

もし、1つの企業でより良いものを

作ろうとしたら大手でもせいぜい

100人くらいのエンジニアでしょうか。

それが、世界にいる何万・何十万人というエンジニアが参加をしてくれる可能性があるのです。

どれほど差があるかおかわりいただけるでしょうか?


台湾の施策より優れている?

台湾はデータのみをオープンにして
エンジニアに自由に使ってもらうことにより
使いやすくて多様性のあるサービスを作らせた。

国と自治体、そもそもデータ自体も違うし、
どちらが優れているかなんて比較はできない。

それでも、東京都の特設サイトのオープンソース化は
すごくイケてると僕は個人的には考えてます。

理由は、この2つです。

  1. 多くのエンジニアが手を出しやすい
  2. 適した修正のみを採用できる

 

敷居を下げる

データのみからサービスを立ち上げようと思ったら
それなりのリソースとやる気が必要となります。

それが、「テンプレはあるよ、いい感じに直して」と用意されたら、敷居はグッと下がると思う。

ソースだけ眺めて、こっちの方がよくない?

と口出ししてくれるだけでも貢献できるからだ。

 

クォリティの担保

今回のような健康に関わる情報は
情報の間違いは命に繋がるほど重要です。

なので、台湾のやり方では確かに自由度は高い。

ですが、どんなヤバいサービスになっても
自由に公開される可能性も当然あります。

なので、修正依頼→採用で対応できる
オープンソース式ではこの点でも優れていると思う。

 

国や公共が作るもの

インターネットが普及したこの世の中では
この考えは必ず成立すると僕は思っている。

より多くのエンジニアの目に触れたものがより優れたプロダクトになる

ビジネスの場では、決定権がたくさんいる会議では
良いものが生まれない、というようなことはよくあります。

しかし、オープンでのエンジニアの世界では別です。
利害関係なしでより良いモノとは何かを考えるからです。

 

国や公共で作るものでオープンソースはなかなか難しいです。

しかし、本当に良いものにするのであれば絶対にオープンソースにした方がいいことは間違いないです。

 

(2020/3/9)台湾のオードリー・タン氏も降臨

驚きです。なんと台湾の天才大臣みずから参加しました。

コードではなく漢字の修正案ですが、

提案→採用が
見事に成立しています!(記事通り胸アツ・・)

これがオープンソースの力だよ」と
世界に知らしめる意図があると思う。

国の大臣なんてものすごく特殊ケースですが
世界の天才の知恵もお借りできるということが
とんでもなく有効であることがわかります。

いやーオードリー・タン氏、マジ感謝ですね。


まとめ

オープンソースがいかにすごい力を持つのか
おわかりいただけたでしょうか。

オードリー・タン氏のおかげで
すごくわかりやすくお伝えできたと思います。

国民の健康被害に関してはもちろんですが、

本当に良いものでないと意味のないサービスは
全てオープンソース化されることを期待したいです。

ピンチの時こそ、学ぶべきことはたくさんある!