
中田敦彦さんが出演されているNewsPicksのオリジナル番組「NEXT」の情報ををまとめています。
有名な企業について詳しく説明・考察していく番組でとても参考になります。視聴する時間がない、という方はまとめだけでもどうぞ。
今回は元世界チャンピョン?の老舗企業「ソニー」を勉強していきます!
目次
ソニーが復活した要因とは
サブスクでソニーは復活した
みなさん、最近あまりパッとしないソニーが復活を遂げていたのはご存知ですか?
ソニーは今、絶好調なのです。
で、ソニーが復活した要因は意外にも「サブスクリプションモデル」へ大幅なの舵切りでした。
ソニーがサブスク?と思う人もいるもいると思いますが、2019年現在のソニーの売上はこの順となってきます。
- ゲーム
- 音楽
- 金融(ソニー生命、ソニー銀行、ソニー損保)
- 半導体
- テレビ
- カメラ
- 映画
ソニーと言えば、ウォークマンやテレビ、カメラなどの家電製品を思い浮かべますが、今や稼ぎ頭はゲームと音楽、そして金融なんですね。
ゲームと言えばプレイステーションですが、オンラインネットワークのサービスが好調の理由です。
プレステでオンライン対戦などをしようとした場合は、こちらの加入が必要になるので、多くのゲーマーが加入してるはず。
つまりこれ、ハードではなくてプラットフォームという名のエコシステムが稼ぎを出している、と言えます。
コンテンツを持っている強さ
ソニーがサブスクに参入に適していた理由として、「大量の優良コンテンツをガメている」ということがあります。
そしてそのコンテンツとういうのが、デジタルデータなのがよかった。限界費用ゼロというのはサブスクと相性いいですから。
ただし懸念としては、ソニーは今はゲーム市場をいい感じの立ち位置にいますが、今後を見据えると「Googleが参入してきたクラウドゲーム」は脅威です。
ソニーはこの分野ではMicrosoftと提携していますが、世の中のクラウドゲームへの移行は間逃れないと予想されてますので、ソニーの動向含めて大注目です。
僕が個人的に注目したいのは中国テンセントと任天堂です。
特に任天堂がどういった戦略を打ち出してくるのかは楽しみです。
ソニーがスマホを辞めない理由
ソニーの利益で足を引っ張てる分野があります。
それは、赤字を出しているのはスマホ事業です。
なぜやめないか?と僕も思っていましたが、番組では「コンテンツとユーザーを繋ぐタッチポイントを失いたくない」からとありましたが、これは納得しました。
今の時代はコンテンツより、ユーザーと直接つながるプラットフォームを持っている方が有利なのは明らかだからです。
なぜ失敗したのか?いう議論では「ソニー・エリクソン、ウォークマン、VAIO、プレステ、どのブランドでスマホ戦略を進めるかが一本化できなかったから」としています。
確かに多くのブランドがあるゆえ、このような結果になってしまったのかもしれません。ただ、これからはスマホに拘らずにデータを集めることのできる新しいデバイスを視野に入れないと。(なんでスマートスピーカーやらないのかな?)
5Gはパラダイムシフトになり得るか
今後のトレンドでソニーに追い風となるようなものはないでしょうか。
それは、「5G」です。高速通信の普及によってコンテンツ有利の世界になる可能性があるからです。
しかし、番組内では「そんなに甘くない」という意見が飛び出していましたが、その通りだと思うなぁ。
5Gレベルの通信速度(レイテンシほぼ0)になると、既存のサービスは同じスタートラインに立たされるはずです。
よって、様々な業界でガラガラポン状態になるはず。なのでソニーだからと言って追い風とはならないというのは納得のいく理論です。
金を生むデータ収集センサー
ソニーが抱える世界でマネができないテクノロジーとして「CMOSセンサー」があります。
多くはスマートフォンのカメラとして使われていますが、期待される分野としてはもちろん「自動運転」があります。
CMOSがないと自動運転が成立しない!というほどの重要センサとなれば、かなり強いです。
ソフトバンクが世界中からビッグデータを集めたいがゆえにARMを買収したように、CMOSからデータ集めを考えているはずです。
CMOSをサブスクで販売して、そこから集めたデータからさらにサブスクに・・というような夢が広がります。
吉田社長ってどんな人?
ソニーに規律をもたらした
ソニー2018年4月より吉田 憲一郎さんが社長を務めています。
そうです、吉田社長がソニーの復活を手掛けたのですが、実は吉田社長は財務畑の人とのことで、ソニーの歴史からは珍しいそうです。
大きな影響を与えたこととして、「株主へのIR説明をきっちりやらせた」というのがあります。
このことが、ソニーに規律をもたらし、堕落していた状況を見事に復活させたのです。
これはつまりこうゆうことです。
ソニーが悪かった頃の経営陣はもともと外部の風は多かったのですが、誰も建設的な指摘ができなかったそうです。王者ゆえに仲良し経営になっていたということですね。
これからの時代は、トップができるだけ企業の良いところも悪いところもオープンにしていかなければ時代の流れについていけなくなるという学びがありました!
たった1つのミッションは「感動」
もう1つ、吉田社長のネタで「これは納得!」というのがありました。
それは吉田社長がたった2文字であらわしたミッション「感動」という言葉です。
感動とは「期待価値を超えたところにある」という定義をしていて、ここのみをミッションとしているのがすごくいい。
人が価値を感じる時を想像してみてください。
いつも使っている歯ブラシでいつも通りちゃんと磨けても、人は特に気にしません。
いつも通り磨いたら、とんでもなく歯がつるつるに、虫歯が完全になくなった!となったらどうでしょうか?
もうその歯ブラシからは離れられないですよね。死んでも買うと思う(笑)そうゆうことです。
ソニーが握る未来のカギとは
「イノベーションのジレンマ」を打開せよ
さて、20年前では世界トップレベルの企業だったソニーですが、現在の立ち位置を確認してみましょう。
Appleとサムスンとソニーの年間売り上げは今はこんな感じです。
- OSとハードを取ったAppleは100兆円
- ハードを取ったサムスンは26兆円
- ニッチを取ったソニーは7兆円
Appleは別格すぎるとしても、サムスンとも4倍近く差があります。当時ソニーはサムスンを「ただの部品屋だ」とディスっていたそうです。
それがあれよあれよと、まずテレビのシェアを取られて、スマホで圧倒されてしまいました。
ここでもスマホが原因で敗北しています。
ソニーはXperiaの推しを音がキレイ・カメラがキレイとハードとしていました。しかし、世界はソフトを求めていたのです。よりソフトがサクサク動くことを追求したサムスンが勝ったのはここでしょう。
つまり、過去の栄光であるハードでいつまでも勝負していたのです。これが有名な「イノベーションのジレンマ」の典型です。
番組でとても良い言葉がありました。
『イノベーションは技術革新ではない、ビジネスモデルの革新だ』
これはまさにその通りで、イノベーションの本質は技術ではなく社会課題を解決することなのです。
すべての企業は、「技術はただの手段」ということを理解したうえで課題と真摯に向き合うべきなんですね。
エスパー研究室の復活?
もう1つ、すごく面白いと感じたのは、「未来の鍵を握るのはエスパー研究室」という意見でした。
エスパー?なんのこと?
と思われるかもしれませんが、このエスパー研究所は大昔に本当にあったそうなのですが、なくなってしまったそうです。
何が言いたいかというと、こういったよくわからないこと(冒険)をするのが最もソニーらしいのだ!ということらしいのです。
なので、こういったソニーらしさが復活した時が本当の復活と言えるのかもしれません。
確かに、Felica(Suicaで使われている技術)を作ったソニーですから、世界が通用するワクワクするものを創造するポテンシャルはあるのです!
ゲーム内で使える暗号通貨をソニーが作ったらおもしろくないですか??そうゆうのを期待してしまいます!
まとめ
今回もソニーという企業を深く勉強することができました。
前回のソフトバンクと比べて僕があまり興味ながかったせいか(笑)知らない話ばかりでした。
番組内で「ソニーは体を絞ったダンディーなシニア」という表現がありましたが、世界ではまだまだイケてる日本企業と言えばソニーという風潮があります。
ソニーが「急激な若返り」を見せて、再び世界のイケてる最先端企業になるのを期待して〆たいと思います。
