【教養 ユニクロ(ファーストリテイリング)】柳井正の理念がユニクロそのものである。企業を徹底分析!

NEXTユニクロ
こんにちは。ユニクロ大好き マサタカです。

中田敦彦さんが出演されているNewsPicksのオリジナル番組「NEXT」の情報ををまとめています。

有名な企業について詳しく説明・考察していく番組でとても参考になります。視聴する時間がない、という方はまとめだけでもどうぞ。

 

今回は日本が誇る最強ファッション企業「ユニクロ(ファーストリテイリング)」を勉強していきます!

こちらの3つについてまとめています。

今回まとめる3つ

  1. ユニクロを王者にした戦略
  2. ユニクロ創業者の柳井正の存在
  3. ユニクロの弱点とは

それではどうぞ!



ユニクロを王者にした戦略

ユニクロの成長を支えるSTP戦略

SPTとはなんのことか??それはこちらの3つを指しています。

STP戦略

S セグメンテーション
T ターゲッティング
P ポジショニング

これがユニクロの戦略を練るときの基本的な考えとなります。(一般的なマーケティング方法です)

つまりこういったことです。

STP戦略の例

①着たいと思っている服をグループ化する⇒着やすさを重視した下着はどうだろうか
②そのグループから最も刺さるのは誰か?⇒着やすい下着を重視しているであろうサラリーマン男性では
③その市場でどのような商品を打ち出すか決める⇒エアリズムで勝負! 

これらはよく考えると、ウルトラライトダウンジャケットや感動パンツなど、どれもこういった考えから作られているのがよくわかります。

ユニクロの強さは、ほとんどの勝負商品は『ベーシックを攻める』というところです。

ボリュームゾーンがとにかく大きい。そこで高品質かつ低価格な商品を打ち出すものだからそれは売れます。

では、なぜ高品質でありながら低価格が成立するのでしょうか?

 

ユニクロの強みは垂直統合型であること

ユニクロはいわゆる製造小売業(SPA) という体制をとっています。

つまり、企画から製造そして販売まで一環したビジネスモデルをユニクロ自社で完結しています。

つまり垂直統合型とも言われていますが、あのAppleもこのモデルで成功したというのが有名な話ですね。(自分たちでiPhoneを作ってアップルストアで売る)

これがなぜ強いかというと、実はアパレル業界では服を売る際にプラットフォームに半分以上利益を吸われてしまうモデルだからです。

ユニクロは自らで作り出した服を自らの店舗で売っているのでメーカーでかつプラットフォームなのです。

こうすることで、「ユニクロは他より原価率が高めに作れる→品質が上がる→余計に売れる」という好循環ループが生まれます。

 

番組ではこういった意見が出てました。

生地ではもう勝てない。ブランドを作るしかない。

ユニクロを追いつき追い越しをするにはもう宗教的な人気を得るしかなさそうですね。

 

これからの戦略は情報がカギ

これからユニクロが目指すのは『情報製造小売業』としています。

取り扱っている商品が服であっても、やはり情報は欠かせないです。

情報を集めて、企画して作る、情報を発信する

これらを駆使するのがユニクロのこれからの戦略となるでしょう。ZOZOはここに特化して追い上げを試みていますが、ユニクロが負けるとは今のところ思えません。

 

ユニクロ創業者の柳井正の存在

柳井正(やないただし)さんはユニクロを語るのに欠かせない存在です。ソフトバンクは孫正義ありきと同様、ユニクロも柳井正ありきと言ってよいでしょう。

 

「life wear」の想い

life wearとはよくユニクロのCMでも目(耳)にすると思いますが、これは柳井正の言葉です。

服とは生活に欠かせないものであり、その一部でもユニクロが着られている存在でありたいという意味合いだそうです。

実はこの柳井正の哲学、想い、こだわりがユニクロの強さだと言われていて、常に「服で世界を豊かにする」理念を一貫していることで経営がブレないのでしょう。

 

天才を集めている

ユニクロが成長し続けている理由は、天才を取り込むのがうまいというのが最大の要因と言います。

「好きな機材が使えるよ、好きな生地が使えるし、世界中のユーザーに安く提供できる素晴らしい環境だ!」

これらを口説き文句に世界の有名デザイナーをかき集めているそうです。

たしかに、有名デザイナーで作っている「UNIQLO U」は素晴らしいです。1000円を切る値段で素晴らしい素材のTシャツは僕も着ましたが、あれは他社からしたらたまったものじゃないでしょうね。

シンプルかつベーシックでこそ天才デザイナーが必要だというのがよくわかります。

 

ユニクロでも後継者問題

現在ZARAに次いでアパレル業界2位のユニクロですが、世界一への課題は後継者と指摘されています。

ソフトバンクと同様、第二の柳井正を発掘する必要があるのが最大のネックでしょう。

実は、柳井さんには息子が二人いて、ユニクロ社員として働いているそうですが、柳井正さんの考えでは「世襲制は良くない」としているとのことで、後継者問題は最後まで問題になりそうです。

 

ユニクロの弱点とは

最後に、ここまで勝ちに勝ちまくっているユニクロですが、弱点はあるのでしょうか?2つ挙げます。

 

実は深刻?被る問題

同じ服を着ている人を見かけるといい気持ちにはなりません。

それは若者であればもっとその気持ちは強いでしょう。そういったことで「ユニクロを着てると被りやすい」というのは結構深刻な問題です。

実際に若者層ではユニクロ離れが進んでいて、中国のECなどで買う若者が増加しているようです。

これって、オリジナル商品だからこその悩みです。

「自分だけの服」というようなパーソナリティ化戦略は必要になってくるでしょう。

 

本当のライバルはAmazonやアリババ

ユニクロの本当のライバルとはZARAではなく、Amazonやアリババとなりそうです。

その理由はこの2社は情報収集をするプラットフォームが既にあり、データ活用もしているからです。

これからは情報戦となる中で、ここのアドバンテージは大きいです。

理由は、これからはもっとデータを集めて、AI分析をもっと進化させたところが勝者となるからです。

 

例えば、番組でカギとして挙げていたのが気象変動と在庫です。

わかりやすい例だと、暖冬で冬服が日本で売れなくてもロシアで売ってしまえばいい。みたいなことをAI分析で高精度にできれば、より経営状況は良好となります。

数年後にはザラを抜いてトップになるのは今のところ既定路線の状況では、今最もリスクが高いのはこういったガチガチの情報戦になった時にどう戦うかは課題です。(ていうかどの企業も同じだと思うけど。。)


まとめ

ユニクロってとにかくすごいとあらためて感じました。

僕が高校生くらいの時は「ダサいけど安いから買う」みたいなイメージしかなかったんですけどね(笑)

最後の中田さんのプレゼンでも「柳井正が作ったものは文化と哲学。これが最強の商品になった。」と上手くまとめていましたが、企業の理念って大事だね!

 

今回も学びも多く、非常におもしろかった!