
中田敦彦さんが出演されているNewsPicksのオリジナル番組「NEXT」の情報ををまとめています。
有名な企業について詳しく説明・考察していく番組でとても参考になります。視聴する時間がない、という方はまとめだけでもどうぞ。
今回はすい星のごとく現れた急成長企業「Netflix」を勉強していきます!
本ブログでは、3つのテーマでまとめています。
紹介するテーマ
- なぜここまで成長したのか
- 弱点はどこか
- 次なる戦略は何か
それではどうぞ!
目次
なぜここまで成長したのか

Netflixの時価総額はなんと約16兆円!ここ数年で急激に成長したその理由を解剖していきます。
あらゆるニッチで世界を埋め尽くす
映画と言えば、やっぱりハリウッドです。ハリウッドと言えば、超大作(ブロックバスター)をひたすら狙いに行くのが基本戦略です。
Netflixはその逆をいきました。というのは、超大作というのはもちろんマス向けに作られていますが、その広さには限界があります。1万人に聞いて1万人が見たい映画なんで存在しません。
であれば、マス向けではないニッチなコンテンツをたくさん作って、Netflixさえあれば誰でも必ず面白いコンテンツが見つかる状態にした方が結果的にマッチ率は高いのです。
これの強いところが、ニッチであるがゆえ、細く長く消費されるコンテンツ(専門用語でロングテール)になることです。
さらにNetflixが意識したのがグローバルニッチとしたことで、全世界の人々に受け入れられたのが世界中で契約を獲得できた理由でもあります。
三位一体を追求した
Netflixの特徴と言えば、なんといってもこれらを徹底したことでしょう。
- より良いコンテンツ
- より安く
- より広いスケール
たった月額1000円程度で、映画より面白いオリジナル作品を大量に観れるのは魅力です。しかも、ストリーミングなので場所や時間の縛りもありません。
しかしなぜ、映画よりハイクォリティな作品が作れるのか?
それはかけているお金が違うからです。コンテンツにかけるお金はなんと年間150臆ドル。これはハリウッド・日本テレビ局全部より高い金額です!
スケールという部分では、米国の人気コンテンツが刺さらず日本戦略は苦戦していたそうです。(以外ですが)
そのあたりはカルチャーの違いがあるので、ローカライズ対応をしてよりグローバルに受け入れられるサービスとしているんですね。
クリエイターの能力を最大化する仕組み
お金をかけた、という横暴な言葉で説明してしまいましたが、具体的には「クリエイターにこだわった」というのがあります。
Netflixでは脚本に複数人いれて話し合って決める方式を採用しています。これは日本にはない方式だそう。
そしておもしろいのが、「金は出すけど口は出さない」を徹底していること。失敗するのは偉い人が口出しするケースが多い(笑)とも言われますが、クリエイターが自由にできることを優先する。
世界の大物クリエイターに大量のお金を渡して「どう作ってくれてもいい」と言えば、そりゃ世界一面白いものにができますわな。
会社理念がアメリカ的
それでは実際にNetflixという会社はどんな会社なのでしょうか?
すごくわかりやすい表現があって「会社はファミリーではなくスポーツチーム」というのがありました。
これはつまり、日本のように「社員は家族です」みたいな生ぬるいことは一切抜きで「完全実力主義」としているということです。
Netflixではまぁまぁの仕事ぶりの人はクビになるそうなんですが(厳しい!)、その理由は「 素晴らしい職場=優れた同僚」なので、人にはこだわるということなんですね。
そのかわり、最高の能力には最高の報酬をしっかり与えていますから、日本プロ野球からメジャーに!のように実力のある人材はNetflixのような会社に集まるのは当然です。
弱点はどこか

すごそうなことばかりではアレですので、弱点っぽいところも2点ほど。
映像はすぐに消費されてしまう
視聴者を虜にするNetflixの仕掛けとしてビンジウォッチング(一気見)というのがあります。
ストレンジャーシングスを1話みたらシーズン3まで一気見してしまった人は多いと思います。(僕もです)
確かにこれは人を夢中にさせます。しかしデメリットとして「すぐに消費されてしまう」といのがあります。
なのでNetflixとしては大量のコンテンツが必要となります。毎月見たいコンテンツがなければ継続契約してくれませんからね。
そういった意味で、お客さんの時間を奪うためには継続的に(しかもハイレベルな!)作品を提供しなければサービスが成立しないリスクがあります。
ライバルが超強敵
ここは儲かる!とNetflixが証明したので、もちろん競合が入ってきます。AppleやAmazonもいますが、大本命はディズニーでしょう。
それこそ老若男女に受け入れられる作品が多く、特にスターウォーズやマーベルを持っているのもすごく強い。
米国からスタートするDisney+はスポーツチャンネルとHuluを束ねてるらしく、2024年にはNetflixを超えるユーザー数になると予想されています。
こういったところから、Netflixの株価が落ちています。
競合の存在もありますが、アメリカ市場の鈍化→グローバルでもすぐに天井が来るのでは?という懸念も心配されているようです。
次なる戦略は何か

最後は、そんな今までは絶好調だったけど先が少し不安なNetflixのNEXTは何があると思いますが?
Netflixの次なる一手はゲーム
みなさんも想像がついた人はいたと思いますが、番組では「ゲーム」としていました。
ゲームといえば、Googleがゲームのクラウドプラットフォーム「Stadia」を発表していますが、MicrosoftやAppleといったGAFA組がこぞって参入しています。
なぜゲームなのか?ですが、映像に比べて消費のサイクルがとっても長いことが挙げられます。
ゲームは一度作ってしまえば、あとは多少のメンテナンスで数年という長いサイクルでワークしてくれますからね。こういった長期間になるとサブスクリプションモデルもやりやすくなりますので、相性も抜群です!
まとめ
いかがでしたか?全裸監督を見たくてNetflixに契約した人は多いと思いますが、実はNetflixってこんなにすごい企業だったのかー!と思っていただけましたでしょうか。
でも僕らにはあんまり関係ないかなー?と思われますでしょうが、案外そうではないです。
Netflixのコンテンツにめっちゃ金をかけるという流れが主流になった時に、現状のプラットフォーマー一人勝ちの構図が、コンテンツ争いに移行することになります。
となると、クリエイターの価値が爆上げとなるのは間違いありません。
そう、僕ら一般人でもハイクオリティな作品を作れれば、ハリウッドにいかずともセレブになれる可能性がでてきます!
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