
中田敦彦さんが出演されているNewsPicksのオリジナル番組「NEXT」の情報ををまとめています。有名な企業について詳しく説明・考察していく番組でとても参考になります。視聴する時間がない、という方はまとめだけでもどうぞ。
今回はみんな大好き『Apple(アップル)』です。何がすごかったのか、これからどうなるのかを勉強していきましょう!
目次
Appleの何がすごいのか
まずはAppleの功績をポイントで紹介します。
時代に合わせて変化した
かつてのAppleはバリバリのハードメーカーでした。
人々が驚くような斬新で使いやすいパソコンを作り、世界中のギーク達を魅了してきました。が、Windowsという安価で誰もが使えるGUIを開発したMicrosoftがパソコンでは覇者となった。
そこで、ジョブズは完全に方向性を変えて、プラットフォーマーになる戦略に切り替えました。
これが大当たりして、今の地位を築いた。現状の売り上げの6割はiPhoneだが、ハードの価値というよりはiOSが世界中の人々に普及していることが価値の根底にある。
ジョブズは当時のノキアに「もうおたくは競合じゃない、うちはエコシステムだからね」と言い放ったそうですが、過去を捨てて思い切った変化したことが本当に偉大。
UXを突き詰めた
Appleの成功の最大の要因は「ユーザーエクスペリエンスを突き詰めた」ことだと思う。
どうすれば一番使いやすく使ってもらえるのか?感動するのか?
ここにとことんこだわった結果が、ハードからソフト、販売まで垂直統合することとなり、プラットフォーマーになったのです。
よく「プラットフォーマーになる!」という企業を聞きますが、それは逆でとことんユーザーの体験を上げようと努力した結果がプラットフォーマーになるだけのこと。
ユーザーを注視して、最も素晴らしい体験をさせたのがAppleなんです。AirPodsとかその極みだと思う。
イメージ戦略に成功した
今やオシャレの代名詞とも言えるAppleですが、当時はパソコンオタクの象徴のような存在でした。
技術は確か、しかしこれでは世界中の人に使ってもらえない!ということで、ブランディングに力を入れたのです。
iMacを鮮やかな色にしたり、iPodのデザインもシンプルに洗練させた。そして、宣伝のやり方もiPodが描かれたオシャレなカードを配るなど工夫を凝らしてました。
これが刺さった。ファッションでしか世界は変わらないというのを証明した企業だと思う。
逆にSonyはとことん「高い技術力」をアピールポイントとしたため、一気にブランド価値が逆転したという構図となりました。
いやー、イメージ戦略は超大事。
Appleは次のイノベーションは起こせるのか
続いて、ではこれからAppleはどんなことをしてくるのか?です。
iOSプラットフォームがもっと強く
間違いなくやってくるのは、今現在大きなシェアをとっているiOSを活用した戦略です。
動画サービスの「AppleTV+」、ゲームサービスの「AppleArcade」などのサブスクリプションサービスに力を入れてます。
これもひとえに「iOSを使っていればすごく便利だ」と感じてもらうための仕組みです。やっぱり、ハードとソフトの統合は強いですね-。
健全であることが最大の強みに
Appleが他プラットフォーマーと最も違う点は、その健全さでしょう。
GDPRなどでFacebookに多額な罰則金を徴収したりと、GAFAにとってコンプライアンスの問題は最も大きな課題と言ってもいい。
そんな中、Appleはサービスを通して利活用は一切しないと謳っています。クックの作り上げているAppleは中核に「社会貢献」があるのです。
コンプライアンスの比重が益々増していくこの先では、健全な企業戦略が強みになってきているのです。
M&Aがカギになる
僕もすごく有望だと思うのが、M&Aです。Appleはこれまで多くの技術は買ってきましたが、ブランドという意味ではまだやってきてません。
超ビッグブランドとの提携(買収も)は夢が広がります。
テスラを買収できたらiCarを作るでしょう。Appleの自動運転ができます。ディズニーを買収できたら最強のコンテンツを垂直統合で創れます。
今後のAppleはM&Aを選択肢にするといくらでも打ち手はある。ここのサプライズはすごく期待したい!
次なる市場はヘルスケアと自動車
最後は、その分野にイノベーションを起こしてくるか?です。
テスラと自動運転という話もしましたが、自動車の革命は最初に思いつくところ。独自では厳しいと思うから、やっぱり他社とのM&Aだろうな。
そして、僕も期待しているのが「ヘルスケア」の分野。
田中道昭さんが熱弁していたのが、「iPhone・AppleWatchを基盤にしたヘルスキットを普及させて、Appleクリニックを作るのでは?」というアイデア。
しかしこれは、人の命にモロに関わる医療なので、垂直統合がかなり難しくなります。なのでここはやらないで、もっとカジュアルなヘルスケアにするのでは?という反論もありました。
個人的には、「絶対できない」をぶち壊してこそのイノベーションだと考えているので、どんな形であれこの分野で僕たちの生活を一変するようなサービスを期待したい。
まとめ
やっぱりAppleは予想どうり面白かった。ジョブズとクックの違いなど、すごくわかりやすかったし、あらためてストーリーを持っている企業だと感じれました。
今やサービス作りの話しになると、どこもかしこもユーザーエクスペリエンス!と聞きますが、これは正しいことを今日の学びで得ました。
とにかくユーザーの素晴らしい体験はどうすればよいのか?をとことん考えて設計していきたい!

Amazonの企業研究もあわせてお読みいただくともっと面白いです!