
中田敦彦さんが出演されているNewsPicksのオリジナル番組「NEXT」の情報ををまとめています。
有名な企業について詳しく説明・考察していく番組でとても参考になります。視聴する時間がない、という方はまとめだけでもどうぞ。
今回は日本屈指のテクノロジー企業「ソフトバンク」を勉強していきます!
目次
ソフトバンクグループとはどんな企業なのか?
みなさんが一番はじめに思い浮かぶソフトバンクのイメージは何でしょうか?
多くはやっぱり携帯電話だと思います。
しかし、ソフトバンクをただの通信会社に括るわけにはいきません!
ソフトバンクは投資が主流
近年のソフトバンクの動向はこちらの2点が注目されるところです。
- 利益の半分は投資での利益
- 戦略的持ち株会社(今はAIに注力)
なんと驚きですが、ソフトバンクグループが上げている利益の半分は「投資」による利益なのです。
ソフトバンクグループの2018年度第3四半期の決算では、売上高は5.2%増の7兆1685億円、営業利益は61.8%増の1兆8590億円と、増収増益の決算となった。そのうちファンドでの売り上げは81%増という結果に。
なぜこれほど投資に成功しているんでしょうか?
これは孫さんがAIスタートアップにガシガシと投資しているのが主な要因と言えます。
あのUBERやGrabやDiDiといった超有名ライドシェアをはじめOYO、weork、mapbox、paytm、slackといった数々の名だたるベンチャー80社以上に投資をしているのです。

これらの事実から、ソフトバンクはもはや投資会社と言ってもいいでしょう。
投資で利益を上げる方法
孫正義さんは「リターンを上げる方法」の基本はこちらの3つだと明言しています。
1. 安く買って高く売る
2. 短い期間で利益を上げる
3. リバレッジをかける
安く買って高く売る、は超当たり前ですがこれが一番難しいです。
どうやるのか?ですが、これは「有望なベンチャーをいち早く見つけて投資する」に尽きます。
この能力で孫正義に勝る人はいないでしょう。
孫さんがアリババのジャック・マーに40億円の投資をたった6分で決めたことは伝説となっていますが、投資したのはなんと2000年です。
アリババの名前なんて誰も聞いたことなんてない20年くらい前に投資してたんですね。利益として2500倍に化けたともいわれています。。おそろしいです。
今はとにかくリバレッジをかけまくる(莫大な投資額をつぎ込む)方法が主流です。
どうやって通信事業で成り上がったのか
ここで忘れてはいけないのが、そもそもどうやって投資につぎ込む金を増やしたのか?です。
これはみなさんも想像がつくと思いますが、やはり通信事業での成功があります。
当時、ボーダフォンを買収してNTTドコモ、KDDIに次ぐキャリアとしてシェアに割り込むことに成功して莫大な利益を稼ぐ事業を作り上げました。
当時で既に1兆円強の売り上げを誇っていたソフトバンクですが、ボーダフォンの買収額はなんと「1兆7500億円」と言われています。
なぜそんな状態で買収か可能だったのか?そのカギは「ノンリコースローン」を利用したのが大きかったと言われています。
範囲を超える返済責任がないローン方法
孫さんはあらゆる手を駆使して、低リスクで儲かる事業をバンバン買収して投資するための莫大なタネ銭を増やしていったのです。
こんなローンの方法があったことも知りませんでした^^; 勉強しないとですね!
価値の高い投資分野はどこか
ソフトバンクの投資事業で最も企業価値が増加している分野とは?
という問いがあったのですが、みなさんはこれわかりますかー?
答えとしては「交通と物流」になります。
UBERやGrabやDiDiなどを見れば納得ですが、ここには本気で取り組んでいるとわかるのが「MONET Technologies」の設立です。
トヨタ自動車とソフトバンクが共同出資している安心・快適なモビリティ社会の実現を目指している事業。
日野や本田技研工業も出資していて、その他にマツダ、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、いすゞ自動車の5社とも資本業務連携を発表しています。
MONETの動きを見ればわかる通り、孫さんはモビリティの規制に対して反発しています。
特にライドシェアの規制は日本全体の損失という意向も示していて、「日本でライドシェア規制が緩和されないならタクシー会社を買収してムリヤリやる」という噂まであるほどです(笑)

ペイメントのライバルは楽天
その他に力をいれている分野としてはペイメントがあります。そう、PayPay(ペイペイ)ですね。
2018年年末からかなりの金額を使って普及を目指しています。
どこが競合ライバルなのか?というのが話題にあがりました。
今可能性があるのは3つで「PayPay」「LINE Pay」「楽天ペイ」としています。
メルペイがないのは意外ですが、それには理由があります。
決済の分野でカギを握るのはより大きな独自の経済圏をいかに築けるか?ということです。
よって、PayPayの一番の競合は「大きなECを持っている」&「既に大きなポイント経済圏がある(楽天ポイント)」と超有利な状況である楽天となります。
楽天カードを広めたメリットがここで効いてきた!ということですね。
ソフトバンクの弱点とは
ここまで、ソフトバンク最強じゃね?という話をしてきましたが、弱点はあるのでしょうか?
番組では以下2つを挙げています。
- サウジアラビア依存と地政学的リスク
- 米中から目をつけられてしまうリスク
地政学的リスクというのは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドにはサウジアラビアのファンド依存が大きいという点です。
去年にサウジアラビア人記者の殺害事件などの問題が話題になりましたが、こういったことが大きなリスクとなっているとことです。
また、米中から目をつけられるリスクというのはわかりやすいところで、Huawei問題のようなことです。
国レベルの政治的影響を被るとさすがのソフトバンクでもどうしようもありません。国からも目をつけられかねない程大きくなりすぎたゆえのリスクですね。
孫正義とはどんな人物なのか
最後は、孫さんってどうゆう人?という話をしておきましょう。やっぱり孫さん抜きには語れないですからね。
誰よりも勉強した男
孫さんは学生時代に単身アメリカに留学して、「いま世界で一番勉強しているのはおれだ」と言い張れるほど勉強していたそう。
車の運転の信号待ちですら教科書を読んでいた、という逸話があるほどです。
当時付き合っていた彼女との生活費を稼ぐために「自分にはバイトしている時間はない」ということで、どうしたか?
1日5分だけ、ビジネスの時間に充てたそうです。
そのやり方はなんと、単語帳を適当に組み合わせて「この組み合わせならこんなビジネスができる」と本気で考えました。
その結果、孫さんは学生でありながら莫大なお金を稼いでいます。
詳細は「志高く」という本に書いています。すごくおもしろいので、ぜひ一読してもらえればと思います。
レビュー記事はこちら👇
孫正義はレバレッジの人
孫さんを一言で表すと「レバレッジ」という言葉がぴったりです。
経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。「テコの作用」とも言います。
つまり、自分の時間だけではなく、金や企業といったリソースを上手く使うのが得意です。
投資でも、厚く張るところは厚く張るやり方で莫大な金額を動かしてきました。
これは僕たちも見習うべきです。
100を考えたら、100を得るアイデアではダメで、100を考えたら、100万を得るアイデアを考えるべきです。
孫さんは「そんなの無理でしょ」と普通の人が思うことに本気で思考したから孫正義になれたと言えます。
孫正義が後世に残したいことは「群戦略を開発した男」と本人も主張していることです。
後継者問題を考える
最後は後継者についてです。
何年も前から孫正義の後継者は誰なのかはずっと世間に注目されています。
番組では、あらゆるテクノロジーをつかって「孫は死なない」という説も出ていましたが(笑)
現実的に正解に近いな、と思ったのがNEXT孫は起業化集団という考察です。
孫さんがいくつも投資している(今は主にAIですが)若き起業家たち全員が後継者ということです。
もしかすると、孫さんは自分の夢を引き継いでくれる起業家を探して投資することで、自分のDNAを未来に残したいのかもしれません。
こんな言葉が番組で飛び出しました。
起業家たちをまとめあげるマエストロ
うん、孫正義を表すピッタリの言葉です!
まとめ
あなたはソフトバンクのことをどのくらい理解していましたか?
孫正義という超天才が「一代でどうやってここまで巨大企業になれたか?」というのがよく分かった内容でした。
こちらの番組では引き続き日本企業について研究をしていく、という方針だそうなので非常に楽しみであります!
NewsPicksをまだ見たことない、という人は絶対おすすめです。まずはアプリをダウンロードしてみてください。