
2020年、猛威を振るっている新型コロナウィルス。
日本でもメディアで大騒ぎとなってる中、こんなニュースが飛び込んできた。
なんと、新型肺炎に関する新しいAI診断技術を中国で開発したというのだ。
こういった情報を日々受け取っている僕が感じたことはこれ。

これについて思うところをまとめていく。
目次
テクノロジー活用スピードが大きな差を生む理由
アリババによるAI診断開発
中国は動きが早い。
AI診断を開発したのは中国が誇る巨大IT企業「アリババ」だ。
このAI診断を用いれば、新型コロナウィルスの診断をAIで高速かつ正確に行うことができる。
AIを活用することのメリットを簡単に挙げる。
診断の速さ
胸部CT画像を300枚程度、診察する必要がある。
医者が判断するには約5~15分かかるところ
AIであれば20秒以内で診断できる
診断の正確さ
精度は比較しにくいが、AIでは識別正確度96%に達している。
おそらく、人ではこの精度の達成は困難。
しかも人は集中力や体調に依存するが、AIにはそれがない。
診断キットが不足している中、CT画像が必要であるとはいえ大きく貢献すると簡単に想像できる。
(早期発見→隔離が拡大予防に大きく関係するから)
AI診断の真骨頂は即効性
AI診断はすごい。その中で一番すごいのは即効性があることだろう。
人によるの診断精度は、過去の診断データと自らの経験に依存する。
よって、今回のような新型ウィルスにはめっぽう弱い。
しかしAIであればどうだろう?
AIであれば、学習データが揃ってしまえばいい。
特に新型肺炎では肺に微細な変化があるため、画像判断が可能だ。
画像でのAIモデルは学習データは揃えやすく、モデルも作りやすい。
新型ウィルスの最も重要な拡大予防をするためにより早く診断方法を確立できるのはものすごく有利になる。
5Gによる簡易診断も
AIだけでなく、5Gも活用している。
診断できる人数には限りがある。しかも病院に行くと感染リスクも高まる。
そこで中国では、スマホのみで「チャット問診」ができるサービスを展開している。
しかも専用の機器も会員登録も不要なのでより間口が広い。
日本の「すぐには病院に行かないように」という指示だけでなく、このようなサービスを手早く用意できるのが中国のすごいところだ。
感染者の情報共有もスマホで
日本で毎日見る、県別の感染者数。あれは意味があるのだろうか?
中国ではここでもスマホを有効活用している。
どこで誰がいつ、感染したかなどが確認・共有できるようになっている。
使い方は簡単。スマホから体温や所見を入力するだけである。
連絡先電話番号や位置情報はWeChatのAPIから自動的に入力される。
実に簡単ですね。
テクノロジーを駆使できる中国
このように、中国の動きはとにかく早い。
そのスピード感は医療関係だけに留まらない。
テレビでは病院施設をなんとたった10日で作り上げたと報道されていた。
これおそらく、日本では難しいと思う。
これができるテクノロジーがあるにも関わらずだ。
AI診断でも建築にしても、日本は手続きをとても重視する。
その根本原因は「既得権益」だと思う。
ここを改善するのはとても大変。日本の癌とも言えるでしょう。
新しいもの受け付けない体質
既得権益も大変な問題だが、日本人の体質にも課題があると僕は思う。
日本ではとにかく「新しいものを受け付けない」人が多い。
未だにPayPayとかのQRコード決済を使ったことがない人は絶望的に多いと感じる。
得に権力を持っている可能性が高い高齢者は顕著だ。
中国と比較してしまうと、もともと失うものがない人とそうでない日本ということもある。
しかし、テクノロジーを受け付けないのは、ただ損であることを自覚する必要がある。
最適解はテクノロジーによって変わる
僕は何が正解か?を考えた時にそれは「価値観」によって変わると思っている。
そしてその価値観はこの2つの要素で決まります。
- やりたいこと
- できること
やりたいことは時代によって少しずつ変化するはずだけど、それほど大きな変化はない。
しかし、できることはまさにテクノロジーに依存する。
テクノロジーを駆使しないと、真の正解は見えない。
中国のスピード感は、真の正解に近づくための手段と言えるのではないか?
テクノロジーで遅れるということは、そのくらい致命的と僕は考えている。
テクノロジーには敏感に
以上、今回の新型ウィルスでの中国の機敏な対応を見て感じたことでした。
まず個人でできることとしては、テクノロジーには敏感になること。
できることを把握していないと、どれだけ不利なのか理解しよう。
テクノロジーを知らない、はもろ遅れとなり、そのまま差が生じる。
機械音痴なので・・
新しいものは苦手・・
今回の新型ウィルスのような事態は全ての人に対して、平等に死のリスクを振りかざします。
