【世にも奇妙な物語 2018 秋】あらすじと時代背景に合わせた感想を

こんにちは。ITブロガーのマサタカです。

今回の「世にも」もおもしろかった!

世にもは僕が子供の頃から見ている番組です。脚本がよくできているので大ファンなんです。

ということで、あらすじと感想を少し。

脱出不可

火事の現場を見かけた青年が、興味本位でSNSにこのことを投稿。これがきっかけで、青年は突然ある部屋に監禁される。この部屋では3つの鍵がかかっていて、ある数字のキーワードを入力しないと鍵は開かない。今の自分の状況は生動画配信されていて、3つのキーワードを探すのに視聴者の力を借りていいというルール。部屋は時間の経過と共に温度が上がる仕組み。果たして部屋からの脱出はできるのか?

今のSNS社会が抱えている傾向や闇を的確に捉えている内容で感心した。

物語で描いていたのがこれら。

作品にあった描写

  • 常に世界の誰かの知識を借りることができる
  • 他人の書き込みは嘘か真実かわからない
  • 見ている人が多ければ多いほど得をする
  • 人は自身のメリットのために炎上させる
  • SNSで目立ちたい気持ちは人の常識すらを上越する 

現代では日常的にSNSを使っている僕らは、豊富な知識自己肯定感、場合によっては経済的報酬の恩恵に預かっています。これらは未だ新しい概念です。

時に強力な欲望を掻き立てる新たなテクノロジーに対して、可能性やリスクを説いた作品でとても考えさせられました。さすが世にも!

あしたのあたし

夫と上手くいっていない普通の主婦の元に、毎晩スマホに明日の自分についての予告動画が届くようになる。内容は元彼との恋愛ドラマ風予告動画。不思議なことに次の日にはその予告通りのことが起こる。しかし、よくある予告のように誇張されている箇所は多い。どんどんエスカレートしていく元彼への思い。だんだんと予告と現実に発生するギャップ。夫と元彼の間に揺れる思い。そして・・・

流行りのテクノロジーを積極的に捉えている世にも。スマホの動画を取り入れてきました。ストーリーは女子受けしそうな不倫系物語。

伝えたかった思いは「未来を作るのは今の自分」であることの事実。

僕らは知りたいことはすぐにGoogle検索で調べることができます。これはここ20年くらいで当たり前になってきたことで、近年では人は大体のことは予測がつくようになりました。

しかし、未来は僕らが想像していること通りで生きるのはつまらない。過去の情報に惑わされずに自分の考えに従って思い切って生きよう!というメッセージがあったんだと思います。

・・・多分。

幽霊社員

コンペ直前の優秀若手ビジネスマン里山が脳卒中で突然死。その彼が、晩年窓際社員の工藤の元に幽霊として出現。そんな工藤に里山はコンペに勝つように工藤に代理のプレゼンを懇願。情熱を失っている工藤は「命より大事な仕事はない」と頑なに拒否するが、里山の情熱にだんだんと心が動かされていき、仕事に打ち込むようになる。そんな中、里山は除霊師によって突然除霊されてしまう。里山の指導でなんとかやってきた工藤だが、コンペは直前。すっかりやる気をなくしてしまった工藤に、バカにしていた周りの社員や家族が工藤に激励。コンペの結果は・・・

今回の作品の中で一番好き。佐野史郎もいいですねー。往年の役者魂を感じた。

佐野さん演じる工藤は会社によくいる仕事ができない熟年サラリーマン。そんな彼が幽霊の里山に即発されてガチで仕事に打ち込むストーリー。

人は行動が変われば、周りに人の評価は必ず変わるといったことを示した内容なのでしょう。

何か思い悩んだ時は、思い切っていつもの自分とは違うやり方でやってみればいい。そうすれば周りが変わって勝手にいい方向に向かっていくかもしれない。

マスマティックの夕暮れ

仲間の1人を事故で失った不良グループが、ある時、死者蘇生の方法が書かれている魔法書を拾う。しかしそこには、高度数学に埋め尽くされていた。全く勉強をしてこなかった不良たちは、学校の優等生を脅して勉強を教わる。勉強をするにつれて、不良たちはどんどん数学にハマっていく・・・

世にも特有のバレエティ要素抜群の作品。

不良グループはあの「クローズ」のオマージュといったところか、事故で死ぬ高校生?は、やべきょうすけさんです(笑)

数学を勉強することによって、タバコをやめたり、酒をやめたりとどんどん真面目になっていく彼ら。最終的には死者蘇生を成功する彼らですが、生き返った彼になぜあんな無茶なバイクの攻め方をしたか聞くと、、

「夜の向こう側を見たかったんだよ」

「それ虚数空間的なことっすか??」

クソ笑いましたww

クリスマスの怪物

子供のころ仲の良かった幼地味でしたが、高校に入りいじめっ子のターゲットに。主人公は戸惑いながらも一緒にいじめに加わるようになり、ある日のクリスマスにトナカイの格好で商店街で歌を歌わせるいじめをする。その夜、彼女は自宅マンションから飛び降りて、後遺症が残る大怪我をする。主人公はクリスマスになると彼女と偶然会うことになる。そして今年のクリスマスも彼氏との食事中に・・・

世にものホラー系です。定番的ですが今回もいい感じに怖い仕上がりに。

いじめ系の物語を見ると、女のいじめは怖いなぁ、と改めて思う。川栄さんのあざとさとかの演技も上手かったと思う。

個人的にはもう少し手の込んだ脚本が欲しかったが、まぁ最後にシンプルなストーリーも良かったかも。

まとめ

今回の「世にも」も期待を裏切らないような内容だったと思います!

定期的にやってくれるので、いつも気になって見てしまいます。子供の頃から見ていますが、世間の話題なネタやテクノロジーをうまく活用しています。いろんな視点で見れたら、いろいろ深さのある脚本もあり楽しさ100倍に!タモリのストーリーテラーも相変わらず最高だったな。

観てた人の振り返りに参考になったでしょうか?それでは。