
先日ローソンのコーヒーを飲んだところ、ふと気が付いたのが「あれ?フタがちょっと変。」
飲み口を開けたところ、真ん中に穴が・・

※ローソン研究所 様より引用
実はこれ、飲む際に香りをより楽しめるような仕掛けだそう。
このちょっとした改良から学べるものは大きいと思い、記事にしました。
目次
ローソンの香りフタが素晴らしいところ
僕はこの香りフタって2つの面からいいなーと感じました。
1.純粋に香りをより楽しめる
まずは、忠実にユーザー目線に立っていること。
コーヒーが好きな人はもちろん味が好きなのもありますが、むしろあの香りを楽しんでいるという人も多いのかと思う。
実際に僕は、スタバでホットコーヒーを頼む際に必ずカップにしてもらっています。冷めやすいというデメリットがありますが、やっぱり香りを最大限に楽しむ方が美味しく感じますから。
最近のコンビニのコーヒーは美味しいですが、何か物足りないと感じてたけど香りだったのかもしれない。
そうであればやはり、香りをより感じてもらうこの戦略は的を射ていると感じます。
2.コストパフォーマンスが抜群
続いて2つ目は、企業戦略としても優れてること。
コーヒーという商品で、ユーザー満足度を上げようと思ったら、すぐに思いつくのは「よりおいしいコーヒーにすること」です。
そうなれば当然、「豆の品質向上をする」のが間違いない。絶対に美味しくなりますからね。
ただし、それには非常に高コストとなります。確かに顧客満足を得て、より売り上げが伸びればいいかもしれませんが、利益が下がるリスクもあり得ます。
そこで、蓋を変えるといのはコスパがとてもいいです。工場過程を変更するのにコストは発生しますが、豆のように継続的にコストがかさむことはありません。
評判が悪ければすぐに戻せますし、企業戦略としてとってもリスクが低いです。これがすごい。
アイデアしだいでユーザー体験は向上できる
ローソンの香りフタから僕が学んだことをまとめます。
これからはユーザー体験を重視するべき
アイデア勝負。とはよく言いますが、まさにアイデアでコストを超えて、ユーザー満足度を高めることができたのだと思う。
最近はUI(ユーザーインターフェース)ではなく、UX(ユーザーエクスペリエンス)という表現をよく聞きます。
日本語では「ユーザー体験」ということですが、コーヒーの香りをより味わえるのは、まさに体験の質が向上しています。
このちょっとしたことがこれからのマーケット戦略では大きな意味をもたらすと思ってます。
「こうだったらいいな」が全ての源
こういったユーザー体験(UX)の向上はどのように取り組むのがベストでしょうか?
サービスを運営する誰しもがUXを上げたいと考えています。しかし、なかなかこれが難しい。
僕は方法はたった一つしかないと考えています。
それは、個人がもっている「こうなったらいいな」を忠実に捉えて考える他ありません。
サービス設計時は誰しもがなるべく多くの人に指示をしてもらうような設計にします。これはどこもそうでしょう。
大事なのはここからで、運営中にあがるユーザーの声こそが求められている本当の姿です。
どんな意見でも素直に受け止め、本当はこれを求めているのではないか?と愚直に考え抜く。
こうすることで、今回のローソンの香りフタのようなアイデアが生まれるのだと思います。
まとめ
普段のちょっとしたことからも気づきってありますよね。
まずは自分の「こうなったらいいな」をすごく大事にして、何か解決するアイデアはないかをよく考える。
ローソンさんには、エンジニアに大切な視点だなぁと気づかせてもらいました。
あなたの小さな「こうなったらいいな」は何がありますか?

ちなみに、僕がコンビニでよく買うペットボトルコーヒーはこれ。無糖なのがとってもおいしい。